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動かない機械の動かし方

僕がここ最近は担当していたこの草切り機。

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ここに、牧草ロールをヨイショ!っと乗せて、トラクターで回転させるとカッターでザクザクと切ってくれます。

時々、カッターが不機嫌になる

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写真は、随分と切った後なのですが、ここに至るまでの途中で、牧草を切る部分でカッターが草の硬さに負けてしまう時があります。
慣れていない人だと、どうしていいか分からなくて、同じ状態でずーっと動かしてしまったり、切れない状態のままで、諦めてしまいます。

調子を戻すきっかけをどこかに見出す

農作業用の機械って、近頃はいろいろとコンピュータが入り込んできたものもありますが、僕のいる牧場ではまだまだアナログなトラクターや機械が頑張ってます。 そんなアナログな機械は、動きが悪い時には、理由が明確で、その理由・原因になっているところを取り除いてあげると、再び動き始める事が多い。

今回のような草刈り機は、草が思った以上に固くて切り込めないので、こういう時は、トラクターのPTO(=エンジンの回転を草刈機に伝える)を回転を上げて、草の切込みがしやすい場所になるまで、草を送り出してしまいます。すると、どこかのタイミングで、”ザクッ”とカッターが切り込んでくれるので、そこからは問題なく動き始めるようになります。

機械の声を聴くように動かす

特に今の時期は氷点下15℃ぐらいの冷え込みが続いていたので、そんな時にいきなり動かそうとしてもオイルも冷え切っているし、十分な動きはなかなかできない。 エンジンを掛ける時の予熱は多めに、そして暖気もオイルが十分に温まってくれるまでエンジンをかけっぱなしにしておく、機械の調子をみながら、徐々に本気を出させる。
夏場と違って、機械の声を聴きながらうまく動かしてあげると、楽しそうに動いてくれます。 アナログ感の強いこういう機械は、こういう声を聴く作業が楽しいですね。


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