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そうだったのか!! 乳代精算の仕組み

皆さん、酪農家から直接牛乳買ってますか?

「そんなやつ、おらんやろ〜。」って

大木こだま師匠が言ったとか言わんとか(笑)。

酪農家は牛乳ではなく、生乳を出荷している

みなさんが飲むのは牛乳ですが、酪農家が搾って出荷しているものは、殺菌等をおこなっていない状態のもので、これは”生乳”と呼ばれて、牛乳とは法律上異なります。
飲む側からしたら殺菌してるかどうかだけなんですが、でも、法律上では明確に別のものとして扱われます。このあたりの話はいずれ、またどこかで。

生乳の販売価格を理解している酪農家は実は少ない

商売人であれば、自社の商品価格を自分で決めるでしょうし、値上げや値下げ、他の商品との組み合わせ販売等も基本的には自由です。
多少、変化があるとは言え、酪農家にはそうした自由はほぼありません。
これは、酪農という”1年365日搾乳し、出荷し続ける”生乳を安定的にどこかで購入・加工・販売してくれる必要があるためです。しかし、じゃあ、自分達の生乳が一体、いくらで買い取られているのか? また、関連費用として何が引き落とされているのか? ときちんと理解している酪農家は非常に少ないです。
これは、この乳代精算の仕組みと構成している要素が恐ろしく複雑で、本気で取り組もうという気になれないという仕組み上の課題があると僕は思います。

なので、今回、この指定団体の小冊子の中で、乳代精算の解説をしてくれるというのは、非常に画期的で嬉しい事なので、この表紙を見て、狂喜乱舞した訳です(笑)。

指定団体によって、”全量買取”が保証されている

北海道であればホクレンが指定団体として、契約している酪農家からの生乳を生産量に関わらずすべて買い取り、乳業メーカーに卸す役割を担っています。これは、あくまで商流の話。物流としては、農家から直接乳業メーカーの向上へ生乳は運ばれていきます。

乳代精算は、酪農家へ月イチで支払われる売上金

酪農家へは月に1回、売上金としての乳代精算金が支払われているのですが、毎月、乳価は変動していますが、生乳1kgあたりのプール乳価(=実際に酪農家への支払価格)は、だいたい100円強です。
あれだけ手間ひまかけて、牛のしっぽにバシバシ殴られたりしながらでこの価格(笑)。でも、まあ、昔と違って頭数を増やしたり機械化を進めたりしてきたことで、こうした価格でも十分に成り立つようになっています。

牛乳や乳製品の価格の仕組みとは、また違ったこの乳代精算の仕組み。一通り目を通してみたのですが、1度読んだだけでは全く理解できませんでした(泣)。

もう少し詳しくちゃんと読んでみてから、また皆さんにも紹介させていただきますね。



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