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牛乳の賞味期限はどうやって決まる?

毎週トドックに注文している生産者指定牛乳

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僕が働いている牧場の牛乳も入っている可能性があるので、購入しています(笑)。

さて、この牛乳の賞味期限を見てみると、
製造日 7月4日
賞味期限 7月9日となっていました。

一方で、同じ日に届いた製造日の記述がない牛乳は、
賞味期限 7月17日でした。
こうした違いはどこから来るのでしょうか?

賞味期限が長い=殺菌温度が高い

賞味期限を長くするためには、
・超高温殺菌(120℃2秒、もしくは3秒)
・ホモジナイズ(脂肪球を細かく均質化する)
この2つの行程が欠かせません。

一方で、賞味期限の短いHTST牛乳は、
HTST=High Temperature Short Time という方式で
・高温殺菌(72~75℃・15秒殺菌)
・ホモジナイズの有無は牛乳によって異なる
このように、温度が低い分、タンパク質の変性やあらゆる菌の死滅までは至らない為に、生乳本来の味に近い風味を残す事ができます。

65℃30分殺菌の牛乳もありますが、大量生産に向かないこともあってちょっとお高い牛乳が多いですね。

賞味期限を伸ばすほうが流通からは喜ばれる現実

実際に販売する側に立ってみるとわかりますが、賞味期限ギリギリの商品は販売しづらく廃棄の憂き目に。そうならないようにしたいけど、お客さんは棚の奥底から新しい日付のものを取っていく方(泣)。
やはり、少しでも賞味期限を長くしてもらったほうが売る側としてはありがたいと考えるお店が多いと思います。また、生産効率の点からも、120℃2秒の超高温殺菌による牛乳のような大量生産をすることで、生産者さんの生乳をムダにすることなく市場に提供できています。 
何を優先すべきなのか?というのは、人それぞれだし、お店等によっても考え方は異なります。

実際に飲み比べて確かめるのが一番

あれこれと書きましたが、実際に飲んでみて”美味しい”と思える牛乳があったらそれが自分に合った牛乳です。殺菌温度が何℃かは関係ありません(笑)。

他人の評価ではなく、自分の舌を信じましょう。間違いはありませんから。



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