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牛乳か相談だ

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牛乳ができるまでの十勝の牧場のとある日常をご紹介。牧場で働く前に読むと、どんな仕事なのか、牛乳の選び方等もわかります。
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#牛乳作ってます

朝、猫の手を借りたい時もあるが・・・

朝、猫の手を借りたい時もあるが・・・

朝の牧場は本当に慌ただしい。

朝5時の搾乳までに餌・糞出し、寝藁入れ等々、全員がよどみなく動く時間が続く。

牧場はどこも、ペットがいる訳は?以前は犬もいたけれど、いまは猫だけが牛舎でウロウロとしていて、時々牛乳を分けてくれ〜!と鳴いてくる。

どの牧場でも猫や犬を飼っている場合が多く、ネズミを捕ってもらったり、キツネが縄張りに入ってこないように見張ってもらったり、それなりにお仕事がある(笑)。

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朝、仕事やり切った!って思う瞬間

朝、仕事やり切った!って思う瞬間

ここ2日間は麦畑で収穫後に落ちている麦稈をロールにして運ぶのがメインの仕事。

こうしてロールになった麦稈は牧場に運ばれて牛のベッドになります。

夕方、一通り運び終えてから搾乳を終えたスタッフと話していると、
「乳房炎の牛がどこかにいるみたいなんですよねー。フィルターが汚れてたんです」
という。 どの牛か見つける事ができなかったので翌朝の搾乳で全頭のチェックをすることに。って、翌朝の搾乳は僕の担

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牛舎ネコの存在理由

牛舎ネコの存在理由

多くの牧場には猫がいる。

ここにもご覧のようにいつも何処かでネコのくつろぐ姿が見える

いいなあ、こののんびり感。

一応、ネコにもお仕事あるんです時々、食いちぎられたネズミを見かける時があります。

きっと誰かがハンターになってくれたんでしょう。

あとは牛に殴られてささくれ立った従業員の気持ちを癒すとか(笑)。

常にマイペースな猫たちですが、牛と共に牧場内の大切な仲間です。

出荷後のタン

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水を好きなだけ飲める環境を!!

水を好きなだけ飲める環境を!!

タイトルは春先の写真ですが、こんな感じの場所で好きなだけ水が飲めたらいいだろうねえ。

夏は水確保も重要な仕事夏場はとにかく大量に牛は水を飲みます。

貯水タンクに近い牛はいいのですが、牛舎でもタンクから離れた牛にはタイミングにもよるけど、水が出ていない時も多い(ーー;)。

牛は水が好きなだけ飲める状態にあるのが非常に大切。 

なんとかしてやりたいのだけど、なかなか解決策が見出せないでいます。

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暑い日には牛も塩分多めで。

暑い日には牛も塩分多めで。

最高気温が33℃の鹿追町。牛舎の中も換気扇(=トンネル換気)がフル稼働。

牛もヒトも沢山汗をかく牛も汗腺があって汗をかくらしいのですが、見ていてもよくわかりません(^_^;)。

ただ間違いないことは必死で体温下げるために汗かいて水分とっていること。

夏は塩分多めに給餌します毎日、餌と共に塩も給餌しています。

「夏場のこの季節は牛にも多めの塩を与えると乳房炎予防になるよ」

昔、牧場のばあち

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