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牛乳か相談だ

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牛乳ができるまでの十勝の牧場のとある日常をご紹介。牧場で働く前に読むと、どんな仕事なのか、牛乳の選び方等もわかります。
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2022年1月の記事一覧

酪農の”いま”を全肯定してみよう

酪農の”いま”を全肯定してみよう

おかげさまで年末の【牛乳余るかもー!】という一大消費キャンペーンは皆様のおかげで搾った牛乳の廃棄という事態には陥ること無く年末年始を乗り越えることができましたm(__)m。

牛の気持ち、酪農家の気持ち”放牧が絶対にいい” という考えの牛はどれぐらいいるのだろう?

こうした昔ながらのつなぎ牛舎に入っている牛は、慣れていることもあって留め具を開けてもジッとしていることが少なくありません。
もちろん

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搾乳、今日は嫌なの。

搾乳、今日は嫌なの。

分娩から3週間ぐらいたった若牛。
まだ、搾乳に慣れていないのか、時々足を蹴り上げてミルカーを落とす。

産後の肥立ちが少し悪く発熱等もあって抗生物質投与してもらい、バケットで別搾りとなった。

暴れる牛をどう搾るか?普段はおとなしく搾らせてくれる牛が、今朝に限ってはミルカーを1本でもつけるとすぐに足で蹴り上げてくる。

【今日は、いやなんです・・・・】

って牛にもそういう気持ちがあるかも知れない

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搾乳は、牛との呼吸合わせというけれど・・・

搾乳は、牛との呼吸合わせというけれど・・・

最近の牧場での多くの搾乳機器は自動離脱装置がついているので、ほぼ搾り終わった時点で自動的に牛からミルカーが外れる。そのため、安心して次の搾乳準備にかかれるのだけど、僕たちの牧場では自動着脱が着いていないので、搾り手が1頭ずつの様子を常にチェックしつつ、次の牛で搾乳準備を進めていく。

忙しい=乳量が少ない1頭にミルカーをかけている時間が長いと準備に余裕ができるし、過搾乳(=もう乳が出ないのに、かか

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