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【感想】NHK大河ドラマ『どうする家康』第21回「長篠を救え!」

2023年6月4日(日)20時『どうする家康』第21回「長篠を救え!」を視聴しました。

<始まる前に>
信長の鉄砲隊で有名な長篠の戦いの前哨戦が描かれるようです。
瀬名・信康粛清の真相が描かれるのか、興味深いところです。

<NHKのあらすじ>
武田に包囲された奥三河の長篠城。
城主・奥平信昌(白洲迅)はピンチを伝えるため、鳥居強右衛門(岡崎体育)を岡崎へ送り出す。
強右衛門の手紙を受け取った家康(松本潤)は、織田に援護を求めると、信長(岡田准一)は二万を超える軍勢を率いて岡崎へやってくる。
そして天下統一に突き進む信長は、参戦の条件として家康に驚くべき条件を提示する。

■プロローグ

●瀬名と千代
千代(古川琴音)が築山殿の館にやって来ました。
茶をもてなし、「もはや徳川は風前の灯、岡崎は岡崎で生き残っていかなければ、武田はいつでも受け入れます、信康と瀬名を」
千代は、子も夫も無くし武田の忍びになったということです。
「我々が手を結べば、何かできるのでは、もっと大きなことを」(瀬名)
千代はいらぬことを喋ってしまいそうだと言い残し、帰っていきました。

●行き倒れ?
亀姫(當真あみ)が築山殿のところへ駆け込んできて、人が倒れていると。
その人物は助けてもらい飯を食べています。

●奥三河・長篠城
■ナレーション(寺島しのぶ)
「その前日、ここは甲斐武田の最前線、奥三河・長篠城。この時武田軍に包囲され、落城寸前、城主の奥平信昌は徳川の援軍を待ち続けておりました」

鳥居強右衛門(岡崎体育)は、「長篠は見捨てられた、徳川に騙された」
奥平信昌(白洲迅)は、信じるしか無いといい、強右衛門は、岡崎に走り速く御出でくださいと提言しました。
その頃、徳川に助けを求めるものがあると武田勝頼に報告がありました。

●三河・岡崎城
家康の元に、奥平からの書状を携えたものがやって来たと報告がありました。
(ナレ)「運命の長篠の戦いが迫っておりました」

---曲---
稲本響

■長篠城の状況

万千代(板垣李光人)は小姓が口を出すものではないと家康から諌められます。
信長に助けを求めるしか無いという結論になりました。

●翌日
佐久間信盛(立川談春)と水野信元(寺島進)の前に、家康は「手を切る、織田と手を切る」そう伝えよと強く出ます。

■織田勢が来た

織田勢が3万の兵を率いてやって来ました。
「天下!布武!」と叫びながら
鳥居強右衛門は、亀姫に、「うちの殿を末永くよろしくお願いします」、と言いますが亀姫はちんぷんかんぷんです。
信長は、家康に採算の求めに遅れたと頭を下げて詫びを入れました。
信長は、信康と初対面、瀬名にも挨拶すると、五徳、亀姫も初対面です。
長篠が持ち堪えているのは亀姫のおかげとお礼を述べます。
秀吉(ムロツヨシ)は家康に、こっそりと信長が怒っていることを伝えます。

●奥平への輿入れ
亀姫はなぜ長篠の件で信長が礼を言うのかを五徳に問うと、亀姫の奥平への輿入れだということを説明しました。


(感想)
なんだか、しっくり来ない縁談の話です。
さすがに、事前に打診があるものでしょうし、瀬名も知らない訳がない。
ということはやっぱり、瀬名・信康はこの頃には、阻害されていたということでしょう。

■怒りの矛先

●奥平との縁談
瀬名と家康は、奥平への輿入れの話をしてくれなかったことで揉めています。
長篠は獣しかいないところだと、五徳(久保史緒里)は亀姫への縁談を悪いものだと煽ります。
信康もこの縁談は今日断るべきだと主張しています。


(感想)
もしかして、こんな理由で反発し合うのかな。

■恐怖の宴

信康は信長に、奥平との婚姻を無きものとするよう、訴えかけます。
家康も、同じように反対をします。
信長は、清須以来の同盟を無くし徳川との縁を切る、織田信長の臣下となり、織田家の家臣となる、と秀吉が代行して述べます。
石川数正はもし臣下とならなければどうなるか秀吉に訪ねます。
信長は、五徳とともにここを引き上げるしかないと答えます。
身勝手な取り決めなのに、信長は「決めるのはお前だ」と家康を指します。
勝頼と手を組むのか、今すぐ決めろと脅します。

■どうする家康?

「今まで織田が徳川に何をしてくれたのじゃ。桶狭間以来我が国を守ってきた。大きな犠牲を払ってこの地を守ってきたのだ、なぜお前の家臣にならねばならぬのか」
信長は、ならばそれで良い、五徳に帰るぞと促します。
そこに、強右衛門が現われると、信長は、奥平に伝えろ、徳川は長篠を見捨てたと言いました。
亀姫は、どうか仲直りしてほしい、奥平に喜んで行くと懇願しました。
瀬名も、このことは脇に置いといて、長篠を救うことを先にされてはどうかと述べました。
亀姫は、喜んでいると強右衛門より奥平へ伝えるように言いました。


(感想)
さすがにこの場で織田信長がこれほど無理なことを強いるとは思えませんが、本当なの?

■走れ、走れ、強右衛門

徳川が織田の大軍勢と一緒に助けに来ると奥平に伝えました。
というのは幻想で、武田軍に捕らえられてしまいました。


(感想)
鳥居強右衛門のエピソードは本当らしく、磔された絵も残っているようです。

■強右衛門

”ろくでなしだと人は言う 知恵なし 才なし 武功なし なんとなくとも 強右衛門 走れ走れ 強右衛門 走れ走れ 迷いなし”
強右衛門が長篠城に帰ってきました。
しかし、強右衛門は、「徳川様は助けに来ん、見捨てられた」と言いました。
武田軍から金銭を渡された強右衛門でしたが、踵を返すと、奥平に徳川は来ると伝えました。
捕らえられた強右衛門は武田軍に桀にされ、槍でつかれ絶命しました。
強右衛門の桀の絵が描かれた旗印を見上げています。
「これより我が策を示す」(信長)。

----つづく----

次回はどうする家康 第22回「設楽原の戦い」6月11日放送です。

■感想

足利義昭を追放し、長島の一向一揆を制圧、浅井/朝倉を滅亡に追いやり、信玄が亡くなるなど、信長の勢いが圧倒する状況なので、徳川も飲み込まれつつ有るというのは確かですね。
歴史書を読むとこの天正3年頃が、信長体制の画期となったとされています。
鳥居強右衛門のお話は感動的でした。

東京大学史料編纂所蔵『落合左平次道久背旗 鳥居強右衛門勝高逆磔之図』 Wikipedia

この絵が伝わるほど、当時から有名だったようで、逸話がたくさん残っているようです。
こういう主君への忠義の話は江戸から戦前にかけて好まれたのでしょう。
そして、瀬名については、なんとなく信長への怨念が関係してきそうな予感がします。
築山殿・信康の今後の展開が楽しみです。


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