見出し画像

【感想】NHK大河ドラマ『光る君へ』第2回「めぐりあい」

2024年1月14日(日)20時『光る君へ』第2回「めぐりあい」を視聴しました。

<始まる前に>
今日は大人になったまひろと道長が見れそうです。
最近の大河は子役から大人に変化するのが早いです。

<NHKのあらすじ>
母の死から6年、成人したまひろ(吉高由里子)と父・為時(岸谷五朗)との関係は冷めきっていた。
道長(柄本佑)の父・兼家(段田安則)はさらなる権力を得ようと…

母の死から6年、まひろ(吉高由里子)は15歳となり、成人の儀式を迎える。
死因を隠した父・為時(岸谷五朗)との関係は冷めきる中、まひろは代筆仕事に生きがいを感じている。
一方、道長(柄本佑)は官職を得て宮仕え。
姉・詮子(吉田羊)が帝との間に皇子をもうけ、道長の一家は権力を拡大していた。
道長の父・兼家(段田安則)は権力をさらに強固なものにしようと道兼(玉置玲央)を動かし、天皇が退位するよう陰謀を計る。


■プロローグ

前回の回想からスタート

●永観2年(984年)
●ナレーション 伊東敏恵(NHKアナウンサー)
「まひろが母を失ってから6年の月日が流れた。そしてこの夜、成人の儀式を迎えたのである」
成人の儀式で十二単衣を着て重たそうです。

親戚の藤原宣孝(佐々木蔵之介)と父・為時と太郎(高杉真宙)も祝いの場に居ます。
まひろは、右大臣の次男の名前は道兼ではないかと宣孝に聞きます。
宣孝は知らないととぼけ、わからないなら黙っておけ、心からの忠告だと。
為時は出世の道を歩みたいが、除目では外されっぱなしと嘆いています。
文を書くまひろ、「人の親の心は闇にあらねども子を思ふ道に惑ひぬるかな」と百人一首の歌です。


(感想)
この百人一首の作者である藤原兼輔は紫式部の曽祖父だそうです。
歌人として有名だったとか。

---音楽---
冬野ユミ

---テーマピアノ演奏---
反田恭平

■代筆屋

まひろは姿を隠してある家に入ります。
絵師(三遊亭小遊三)が仲介して、客の望みを聞く代筆です。
それを客に見せると、お礼を受け取る仕事です。
さらに次々に代筆していきます。


(感想)
代筆業なんてあったんですね。
平安時代は識字率も低いでしょうから、あってもおかしくない。

■内裏

藤原頼忠(橋爪淳)が円融天皇の御前で話しますが、声が小さく聞こえません。
藤原兼家は、やる気のない検非違使の数を増やすだけではだめで、盗賊を捕らえたら褒美を出すと良いと言上します。
円融天皇は検非違使の人数を増やし、盗賊を捕らえたものに褒美を与えろという宣旨を出しました。
実資(秋山竜次)は右大臣は好きではないが、正しかったと言います。
(ナレ)
「この男は蔵人頭・藤原実資。天皇の側近の長として円融天皇の厚い信頼を得ていた」

■大内裏

(ナレ)
「右大臣・藤原兼家と亡き時姫の子どもたちは、官職を得て順調に上級貴族としての道を歩んでいた」
「長男・道隆、次男・道兼、三郎と名乗っていた兼家の三男は元服後、藤原道長となった」
「兼家の娘・詮子は父や兄の願い通り、天皇の御子を生んだ」
「しかし、円融は子供のいない遵子を后の位の最高位である中宮にした」
「兼家が増長することを恐れて、詮子を遠ざけたのだ」

■道長

兼家は、詮子に対し、懐仁親王を連れて東三条殿に戻らないかと提案します。
懐仁親王を東宮に、次の次の帝にするには、天皇にご退位してもらはねばらない
天皇にとってただ一人の御子を人質にとってご退位を迫るべきと言います。
いま少し考えさせてくれという詮子でした。
兼家は道長に父の判断に従うべきと言えと命じました。
東三条殿には戻りたくない、まだ諦めたくない、力を貸してくれと道長を頼る詮子です。
忘れられない人のことは何年たっても忘れられないが、帝のことは無理だと返事します。
詮子は好きなものがいることを察します。


(感想)
この様子だと、道長と詮子は良い仲ではないようです。
道長ご落胤説は不採用かな。

■まひろ家
弟・太郎(高杉真宙)はもうすぐ元服なのに、どうも勉学はやる気のないようです。


(感想)
太郎はまだうつけの状態が続きます。

■代筆屋

客の麻彦(小平大智)は、まひろの歌が突き返され、別の女のことで怒っていた、違う歌を書いてくれと願います。
桜ではない思い出の花は他にないかと問います。
夕顔で一筆歌を書くまひろです。

●詮子
詮子は文を書きます。

●散楽
道長が散楽を見学しています。
姫が天皇の御子を生む、お上の后の寸劇です。
弟よどうしたら良いか、道長と知らず本人に聞きました。
そこにまひろがやってきます
脚で字が書ける人かと思い出します。
「三郎!」
ずっと待っていた、なぜあの時来なかったか問います。
あの日のことは思い出したくないので話せないとまひろは答えます。
道長とまひろは、あの日のことを思い出しています。
「まひろ、お前って誰なんだ?」と問うと、高辻富小路の絵師のところで代筆していると答えます。
色々な人に代わって文や歌を書く楽しい仕事だと。
俺の周りのおなごは皆寂しがっている、男は皆偉くなりたがっていると言います。
好きな人がいるならいい歌を作ってあげるといい、道長は去っていきました。


(感想)
恋愛ドラマっぽい展開です。

■詮子の文

円融天皇は、文を見て怒ります。
かつての寵愛は汚らわしいことかと問いますが、天皇は真面目に役目を果たしただけ、母として生きよ、国母となるかもしれないから、そのことを忘れるなと突き放しました。
天皇は、東三条殿に下がるのは良いが、息子はおいていけと言い捨てました。

■東宮の報告

為時は、兼家に、東宮の状況を報告します。
勉学の成果は得られず、母親と娘の双方に手を付けたと一日中話しています。
兼家は、痴れ者のふりをしているだけかと思ったが、本当の痴れ者だったのかと理解しました。

■道兼
道兼には、蔵人として配膳の女房を手懐けて帝の食事に薬を入れ、死なせず、気が弱り退位を望むようにしろと命じました。
6年前家の名を汚した、掟を破ったことを話、自分の手も穢れたことを忘れるなと言います。


(感想)
藤原氏の暗黒部が出てきましたね。

■代書屋

あの客・麻彦が、また突き返されたと呆然としてやってきました。
やんごとなき家の女房で学も深く、字も欠けないおなごなど手に及ばないと言います。
字がかけると偽ってるとも。
この際、本当のことを言ってしまったほうが良いのではないかと提案します。
歌などいらぬ、真の姿を見せろという意味だったと伝えます。
道長の言葉をそのまま反芻するまひろでした。

■円融天皇

源雅信(益岡徹)は、太宰府からの知らせで、万事帰国したと報告します。
円融天皇の状態がよくありません。

●東宮
内緒だけど、今度、帝になるという東宮・師貞親王(本郷奏多)です。
お前のお陰でだいぶ賢くなった。見るところは見ていると為時に話します。


(感想)
後の花山天皇はうつけでもない、なかなか曲者っぽい人物として描かれそうです。

●代筆屋
あのお客・麻彦が、うまく行ったとお礼に来ました。
しかし、まひろの代筆業が太郎の乳母・いと(信川清順)を通じて、父にバレました。
代筆仕事など、あってはならぬ、叱られます。
これより見張りをつける、必ず縄を切って出ていく、私は聞かないと断じて曲げません。
乙丸(矢部太郎)が見張っています。
すきを突いて出ていくまひろです。
為時がやってきて、何か品物を絵師に授けます。
まひろが代筆をしていると道長がやってきます。
しかし、絵師に追い返されてしまいました。
すると、暴力沙汰に道長は出会ってしまいます。
すると道長が間違って乱暴者たちに捕まってしまいます。
まひろはその人ではないと訴えます。

----終わり----

次回は 第3回「謎の男」1月21日放送です。

■感想

まひろが代筆業をしていたとは驚きです。
まひろが代筆で書いた歌が下記のサイトに出ていましたのでご紹介します。

「ちりゆきて またくる春はながけれど いとしき君に そわばまたなん」
「いまやはや 風にちりかふ 櫻花 たたずむ袖の ぬれもこそすれ」
「寄りてこそ それかとも見め たそかれに ほのぼの見つる 花の夕顔」

最後の夕顔が入った歌は、2度フラレた客の麻彦が3回目に書いた歌ですね。この最後の歌は、『源氏物語』第4帖「夕顔」に登場する光源氏の歌だそうです。

美術展ナビ

この歌を見ても、『源氏物語』と『光る君へ』のストーリーはシンクロしていることが分かります。
いつもの戦国時代とは違い、今後の展開が読めないだけに、大変ワクワクする今回の大河です。
まだ読んでいない『源氏物語』を少しでも読んでおきたい気分です。

https://www.nukumori1.com/murasakishikibu_genjimoongatari/


この記事が参加している募集

#日本史がすき

7,248件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?