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【感想】NHK大河ドラマ『光る君へ』第13回「進むべき道」

2024年3月31日(日)20時『光る君へ』第13回「進むべき道」を視聴しました。

<始まる前に>
時間が経つのは早いもので、すでに3ヶ月過ぎました。
まだ始まったばかりだと思っていたのに新学期です。

<NHKのあらすじ>
4年が過ぎ、道隆(井浦新)の娘・定子(高畑充希)が、元服してわずか20日後の一条天皇(柊木陽太)に入内する。
道隆たち中関白家が絶頂期を迎え、兼家(段田安則)の後継争いが始まろうとしていた。
一方、為時(岸谷五朗)は官職を得られず、貧しい暮らしが続くまひろ(吉高由里子)。
ある日、さわ(野村麻純)と出かけた市で揉め事に巻き込まれる。
文字が読めずに騙された親子を助けようとするまひろだったが・・・


■プロローグ

●永祚2年(990年)正月五日
●ナレーション 伊東敏恵(NHKアナウンサー)
「4年前の政変劇で、孫である一条天皇を即位させ、摂政となった兼家は、瞬く間に息子たちを昇進させ、政権中枢に置いた」
「この日は、一条天皇元服の日。加冠役を務めた兼家は、政権トップの座を揺るぎないものとした」

---音楽---
冬野ユミ

---テーマピアノ演奏---
反田恭平

■道隆一家

兄・伊周(三浦翔平)の恋文を見つけて楽しそうにはしゃいでいる定子です。
道隆と高階貴子(板谷由夏)は、恋文を盗み読むのは良くないと、定子に言います。
次男の隆家(新城政宗)もやって来ました。

■入内の夜
●ナレ
「一条天皇元服の20日後、定子が入内した。道隆達、中関白家絶頂期の始まりである」

一条天皇と定子が対面し、お互い微笑みをみせています。
好きなのは、母上、椿餅、はつむし
虫だけは嫌いだと切り返しました。

●道兼一家
道兼(玉置玲央)は、7歳の長女・尊子(愛由)に入内の話をすると、藤原繁子(山田キヌヲ)に心配されます。
道兼は、定子には数年は子ができないので、その時は尊子の出番だと語ります。


(感想)
まさに絶頂期ですね。
しかし、この絶頂期も長くは続かない。。。

■まひろ街を行く

まひろとさわは買い物で街を歩いています。
すると、親子が悪徳商人に騙されて売られようとしています。
子供を布1反で売ると書いてある、文字が読めず騙されたようです。
助けようとしたまひろは傷を追ってしまいました。
文字を教えたい、人を救いたいと考えています。
まひろは乙丸(矢部太郎)と二人で地面に名前を書いています。
すると、小さな女の子・たね(竹澤咲子)が寄ってきました。
ひらがなで「あ」文字を教えます。

●ナレ
「為時は花山天皇の退位で官職を失って4年、収入は殆どなかった」

いと(信川清順)は家が困窮しているのにと為時に諫言しています。

■国司の直訴

国司の横暴を論う上訴が増えていました。
道隆、源雅信(益岡徹)等公卿たちは、訴状を読むのも面倒だと思っています。
昨年、尾張国の上訴で国司を変更したばかり、上訴は帝に上奏しない、ということになりました。
すると、道長は、遠方より上訴しに来るということはよっぽどの理由があるはず、詳しく審議するべきだと意見を述べました。
「民なくば我々の暮らしもありません」(道長)
兼家は、かなり耄碌していて話についていけませんでした。

●後継者争い
父・兼家が正気を失う前に後継を指名してほしいと、道兼は道隆に話します。
精進・精進、と道長に声を掛ける実資(秋山竜次)でした。
今年の夏は越えられないと心配です。
道隆が摂政になるので、忙しくなる、心積もりをするようにと高階貴子に話します。
道兼は、兄が内大臣で自分が権大納言なのかわからないと不満です。
藤原公任(町田啓太)が道兼に取り入ろうとしています。
公任は蔵人頭、帝にも父にも近い、詳細を報告するよう命じました。

●倫子
倫子と穆子(石野真子)が子・彰子(森田音初)の寝顔を眺めています。

●ナレ
「この子は道長と倫子の一の姫・彰子である」
そこに道長が戻ってきました。
父がおかしい、モノノ怪に憑かれたのかと案じています。
帝が即位し、定子が入内し、気が抜けたのかもしれないと納得しました。

●御嶽詣
御嶽詣で着ていく派手な姿で現れた宣孝、結婚の話を持ち出しますが、まひろにはあしらわれました。
宣孝の子息はどうだろうと、為時は問いますが、だめだと拒否します。
摂政の状態が悪位という情報を話します。
為時はまひろに問います。
夫を持たないという真理はどこにあるのか?
まひろは、どこかの屋敷に働きに出たいと願い出ました。
為時は、五位の受領以上の娘でないと難しいがと返答します。


(感想)
宣孝との結婚が近づき、だんだん、分かってきた感があります。
自分が結婚したいから、他のものを勧めようとしないということですね。
御嶽詣とは、吉野の金峯山寺を参詣することを言うそうです。

●愛妾
明子(瀧内公美)にも道長の子ができました。
笑顔がないという明子に、微笑むことすらなく生きてきたからこういう顔になったが、道長の子を宿したことは、素直に嬉しいと言います。
明子は父親・兼家の見舞いに行きたいと願い出ました。

■兼家との対面

お前だれだ?父は息災か?と尋ねるなど、顔も記憶も定かではありません。
父の状態に悲観した道長は、席を外してしまいました。
兼家の扇子を手に入れた明子は、呪詛して息の根を止めてやると兄・源俊賢(本田大輔)に語ります。
俊賢は、力のあるものに逆らわないと決めたと語りました。


(感想)
兼家への謀略の伏線ということかな?

●安倍晴明
安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)は兼家に呼ばれてやって来ました。
兼家の後継はだれだと問われ、その答えはすでに摂政の心の内にあると答えました。

■詮子
定子とかくれんぼしていたという一条天皇に、皇太后の詮子は冷たい対応です。
何をしに来たのか忘れてしまったという詮子は、これからも遊んでやってくれといって帰っていきました。

■家の存続
おもねるようなことだけはするなと兼家です。
お前が守るべきものは民ではない、それは家だ、家の存続だ。(兼家)
家だけは残る、霊魂も誉れも死ぬが、家は生き続ける。
それを引き継げるものが後継だと。


(感想)
急にボケが治りました。
藤原氏の血の結束を表現したかったのでしょう。
紀行で取り上げられた春日大社はその象徴です。

●和歌サロン
しをり(佐々木史帆)は、まひろが仕事を探していることを話しています。
芽子(渡辺早織)の友人の家にも来たそうです。
まひろの父親が官職がなく、困窮していることを倫子は知りました。

■「帰去来辞」

倫子とまひろは、学びの回も少なくなり、あえてうれしいと語ります。
まひろは、仕事はほかで決まってしまったのでと嘘をつき職の申し出を断りました。
道長も権中納言になり、良かったと取り繕います。
倫子は、まひろが書いて道長に送った漢詩を持ってきました。
倫子は漢詩だけど女文字で書かれていると疑い、明子女王が送ってきたと想像しています。
まひろは陶淵明の「帰去来辞」だと説明します。
道長が庚申待の夜に突然訪ねてきたことを、倫子はまひろに説明します。
そこに娘・彰子がやって来ましたが隠れてしまいました。
また遊びに来てと言って帰っていきました。
まひろは帰り際、ばったり道長と出会いました。

----終わり----

次回は 第14回「星落ちてなお」4月7日放送です。

■感想

藤原定子は976年生まれの990年当時、14歳です。
没年はここでは書かないでおきます。
本当かどうかは知りませんが、聡明で漢詩を読み書きできたとか。
お相手の一条天皇は980年生まれの当時、10歳ですので、4歳年下です。
演じる俳優ほどの年の差は無いことになります。
親同士は兄弟なので、いとこ同士の結婚です。
当時の貴族はこんなのは当たり前だったのか、感覚が麻痺しているようです。
血が濃いというのはメリットでもあり、デメリットもあります。
子供があまり生まれないようです。
さて、次回登場する清少納言とのエピソードは楽しみです。
枕草子は定子の側に仕えたときを描いた随筆です。
というのは本当なのか?よく分かっていないようです。
謎深き源氏物語と枕草子、作者についても清少納言なのか、紫式部なのか、だれが作者なのか、大きな謎となっています。


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