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【感想と解説】NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第7回「敵か、あるいは」

2022年2月20日(日)20時放送、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第7回「敵か、あるいは」を視聴しました。

<始まる前に>

新たな出演者が発表されました。
北条泰時(坂口健太郎)、北条時房(瀬戸康史)、比奈(堀田真由)、八田知家(市原隼人)、源実朝(柿澤勇人)、後鳥羽上皇(尾上松也)
かなりの人気俳優が勢揃いです。

<NHKのあらすじ>

平家に幽閉された我が身を嘆く後白河法皇(西田敏行)。
丹後局(鈴木京香)へ救出に名乗りを上げない源氏への不満をもらす中、平清盛(松平健)から挙兵した源頼朝(大泉洋)が石橋山で大敗したと知らされ悔しさで顔がゆがむ。
その頃、房総半島で再起を図る頼朝は有力豪族を味方に付けようと、千葉常胤(岡本信人)のもとへ安達盛長(野添義弘)を、上総広常(佐藤浩市)のもとへ和田義盛(横田栄司)と北条義時(小栗旬)を送り込む……

■プロローグ

・福原法皇の幽閉所
平清盛が丹後局と後白河法皇に、石橋山の戦いの状況を説明しています。
「頼朝は死んだ」
福原への遷都は急ぎ過ぎだと批判が起きているようです。
しかし、平宗盛の報告では、伊豆の頼朝はどうやら生きていると。
「なぜ先にそれを云わぬ、必ず潰せ!必ず首をとれ!」(清盛)

・そのころ安房国では
和田義盛は上総広常を味方につけてみせると意気込みます。

---曲---

エバン・コール

■ナレーション(長澤まさみ)

再起した頼朝だが、目指す鎌倉は遠く兵は少ない。
助けを求めて義時が向かったのは、坂東屈指の大物、上総介広常の館。

■上総広常の館

「お前、どこかで見た顔だな」(広常)
「和田義盛でございます。三浦義明の孫でございます」
「素直な男で損得で動く、頼朝についたらどんな得があるのか?」
梶原景時も大庭の使いでここに来たそうです。
「どちらにつくか決めてはいない」
「俺がついたほうが勝ちだ」
梶原景時も広常館におり、双方で話し合えとのことです。
大庭側は左衛門尉に取り立てるという提案です。
一方、頼朝側は敵から奪った土地を自由にという提案です。
義時が説明します。
「坂東武者のために立ち上がった、だからこそお力を」
つまり、頼朝はお飾りということを広常は見抜きます。
「頼朝は利用する値打ちのある男か?」(広常)
「あのお方は天に救われています。運の強さがたくさんのものを集めています」(義時)
去り際、梶原景時に義時がお礼を言います。
石橋山で穴に隠れていた頼朝を助けたのでした。
なぜ助けたか、それは大庭景親勢は目と鼻の先にいたにもかかわらず頼朝に気づかない。
天に守られている、私も同じようなことを感じた、神罰を受けると景時は言います。
「佐殿のところに来ませんか?」(義時)
「刀は、斬手によって名刀にもなればナマクラにもなる」(梶原景時)

■頼朝側

千葉常胤が味方することになりました。
しかし、上総広常は動きません。
和田義盛「大事なのは心だ」
気持ちを形にするのだと言い眉毛を剃る義盛です。

■再度広常館を訪問

義時は門前払いに。
千葉常胤は上総広常に頼朝に加勢することを語ります。

■大庭軍

大庭景親は、追討軍が来る前に我が手で頼朝軍を倒す決意です。
夜討ちをかける手配します。

■八重

八重は伊東祐親(浅野和之)に千鶴丸の弔いに行ってきたことを報告します。
最後の様子が知りたいと迫ります。
伊東祐親は、殺害を命じたがその場にはいなかったと言い訳します。
頼朝の子を生かしておくわけにはいかなかったのだと。
どうしても納得いかない八重は、家から出ていこうとしますが、家に閉じ込められました。

■伊豆山権現

仁田忠常(高岸宏行)が頼朝の無事を知らせに来ました。
四郎も小四郎も無事だと。
政子は尼になるつもりだったところに、生きていると知って泣き崩れます。
反面、無事を嬉しがります。
全成(新納慎也)、頼朝の腹違いの弟がやって来ました。
そこに、伊東側の僧兵がやってきます。
仁田と僧兵が一触即発です。
全成が、念を送りますが、まったく効かず、一目散に逃げることに。

■頼朝一行

ある女性が頼朝の前に現れます。
時政と三浦義村が表を見張りに行きました。
姑殿は、わしを置いて逃げたそうだ、と頼朝は時政(坂東彌十郎)をなじります。
武田信義に参陣するよう、今すぐここを立てと時政は命じられました。
安達盛長(野添義弘)が庭を掃除していた娘を探すように命じられたようです。
亀という漁師の娘で、頼朝がお気に入りです。

■上総広常館

粘りを見せる義時
広常に砂金をもらう義時。広常は藤原秀衡につながっているようです。
「こんなにおもしろいことはないと、平相国を西に追いやり、新しい坂東をつくる」(義時)
「必ず勝てると誓えるのか?」(広常)
「上総広常が加わってくれれば必ず勝てると」(義時)
長狭常伴が頼朝を襲撃すると。
頼朝は天に守られているなら、ここにいろと広常に足止めされました。

■頼朝

夜になり、女性が頼朝の部屋に入っていくところを見る三浦義村(山本耕史)です。
亀(江口のりこ)が頼朝の部屋に入っていきました。
不審なものが、夫が亀を奪いに乗り込んできました。
命拾いした頼朝でした。

■夜襲

長狭常伴軍が頼朝を襲撃し交戦状態に。
頼朝を必死に探します。

■夜が明け

上総介広常は頼朝軍が長狭軍の襲撃を見事逃げ切ったことを知らされました。
さらに、千葉常胤が頼朝の味方につきました。
「そなたを父と思うぞ!よう来てくれた!」(頼朝)
千葉常胤が土産代わりに持参したのは下総の目代の首です。
上総広常が参陣することになった、と義時が報告にきました。
上総広常は軍勢の数2万を引き連れ、日向ぼっこしています。
頼朝は喉元に太刀を突きつけられたと、意味深な言葉を残します。

■対面

「帰れ!遅い!昼前からお主を待っていた。軍勢を見たが、だからどうした。
焦らして己の値打ちを釣り上げようとした、さっさと帰れ!」(頼朝)
緊張が走ります。
「誠に申し訳ござらぬ。この通りお詫び申し上げる。神明を賭して仕える」(広常)
「よかろう、わしに力を貸してくれ、共に平家を打ち果たそう」(頼朝)
義時が上総広常にお礼をいう。
頼朝によくぞ申したと伝えおけ、棟梁の器でなければ首を平家に差し出すつもりだったと。
「これで平家は終わったぞ!」
ちょうどその頃、奥州では義経が奥州を後にしようとしている(長澤まさみ)
藤原秀衡にお礼の挨拶を言う義経。
「時が来れば我が兵を送ろう」(秀衡)

----つづく----

次回は第8回「いざ、鎌倉」2月27日放送です。

■感想

頼朝の妾・亀が登場しました。
頼朝のドラマでは必ず登場するほど有名な愛妾のようですね。
一目惚れなのか?それとももっといわくつきなんでしょうか。
今後の展開が楽しみです。
そして、後白河法皇が夢ではなくリアル現世に登場です。
これから清盛とともに登場機会が増えそうです。
和田義盛の眉毛ぞりのギャグは見逃しそうになりました(笑)

■勝手に解説

平安末期、関東の武士軍団は、都からは「あずまえびす」といわれ蔑まれていました。
東国武士の歴史は、7世紀、白村江の戦いで防人として九州の外敵防御に徴兵された時代に遡ります。
さらに、東北地方にいた蝦夷の前線基地としての役割を担い、兵力も東国から多く徴用されていました。

関東地方の勢力を見てみます。
土肥実平:相模国(湯河原・真鶴)
実平は相模国国府の西北中村庄を本拠とする中村氏の一族です。
大庭景親:相模国(相模原台地)
大庭御厨とよばれる伊勢神宮の荘園があり、ここに本拠がありました。
三浦義明/義澄/義村:相模国衣笠(三浦半島)
三浦半島が三浦氏の勢力地域で、和田義盛は三浦一族で和田に本拠があったことから和田と名乗りました。
上総介広常:上総(千葉県中東部)
上総介広常は平忠常の乱を起こした平忠常の末裔です。
千葉常胤:下総(千葉)
千葉氏も平忠常の一族で、伊勢神宮の荘園・相馬御厨が有名な領地です。
小山氏:下野国(栃木)
寒河御厨とよばれる広大な領地を有していました。
小山政光の妻が八田氏の娘で寒河尼とよばれる頼朝の乳母の一人です。
新田氏:上野国(群馬)
源氏系足利氏の新田氏が勢力を伸ばしており、新田義貞が有名です。
武蔵七党:武蔵国(東京)
武蔵七党とよばれる同族集団の横山、猪俣、野与、村山、西、児玉、丹などが群雄割拠していました。

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