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【感想】NHK大河ドラマ『どうする家康』第28回「本能寺の変」

2023年7月23日(日)20時『どうする家康』第28回「本能寺の変」を視聴しました。

<始まる前に>
やはり、明智光秀が変を起こした史実は変えず、家康は先を越されたということのようです。
なかなか、面白いストーリ展開になりそうです。

<NHKのあらすじ>
信長(岡田准一)が本能寺へ入ったという知らせを受け、家康(松本潤)は堺へ向かう。
堺の商人たちと手を結び、家康は信長を討ったあとの体制も盤石に整えていた。
だが、そこにお市(北川景子)が現れる。
市から、あることを聞かされ、家康は戸惑う。
信長を討つなら今夜しかないーー家康は、一世一代の決断を迫られる。
そして迎えた夜明け、本能寺は何者かの襲撃を受け、炎に包まれ・・・。


■プロローグ

●尾張・那古野城・信長12歳
信長は父親の信秀から、信じられるのは己一人、それがお主の生き方という教育を授けられてきました。
突然、教育係を打ちのめす信長ですが、父・信秀(藤岡弘、)には歯がたちません。
●天正10年(1582年)6月2日本能寺
信長は刀を持ち襲ってくる敵を斬り殺しました。
茶屋四郎次郎(中村勘九郎)は本能寺が燃えている現場にいました。
家康が信長の首を取って逃げているという噂が広まります。

---曲---
稲本響

■本能寺の変 3日前 5月29日

明智光秀は、信長と信忠と徳川が一堂で京に集まることを知り、「時は今、天が下知る皐月かな」と詠います。
信長が軍勢100で安土城を出たとの知らせを受け、家康はやるならやれば良い待っているという信長の言葉を思い出しながら、信長を討ち、天下を取ると決意しました。
石川数正(松重豊)も酒井忠次(大森南朋)も天皇、公家たちを味方のつけなければならないから反対です。
そのために堺に行くという家康です。

■ナレーション(寺島しのぶ)「天正10年5月29日、織田信長公は京・本能寺に」
町ではいつもの大行列ではないので、家臣だけが本能寺に入ったのではと噂しています。
(ナレ)「お供の数は天下人としては異例の少なさでございました」

●6月1日
(ナレ)「されど、それと入れ違うように、我らが神の君は京を離れました。南蛮船が行き来する、我が国最大の貿易都市・堺。確かなのはこの地で君は、実に多くの有力者たちと親交を深めたということでございます」
家康は、津田宗及(山上賢治)や松井友閑(村上かず)と茶の湯に興じています。
榊原康政(杉野遥亮)は、本多忠勝(山田裕貴)に対して、瀬名から家康を頼むと託されたのではないかと問いかけます。
それに対し、本多忠勝は、信長を討てばよかったと悔いている、今がその時だと返答します。

●お市の方
堺を歩く家康一行の元に、お市が現れました。
信長を恨み、この世で恨みを買っているものはいないというお市です。
家康を信長は、心を許すたった一人の友と思っていると言うお市です。
いずれ誰かに討たれるのなら、家康に討たれるのが良いと思っているはずだと家康に話します。
お市の言葉を陰で神妙な表情で聞く、家臣たち。


(感想)
お市の方、流石に家康のために堺に出向くことはないでしょう。
ちょっと現代劇っぽい軽さが。。。

●若き頃の信長
信秀はたくましく育った信長に家督を継ぐよう命じました。
信秀は、どうしても耐え難き時は、心を許すのは一人だけにしろと話します。

●どうする家康
お市の方や瀬名の言葉が思い出され、信長への気持ちが揺れ動く家康。

■6月2日

気配を察し床から起き出した信長に、武将が斬りかかります。
それは家康でした。
血まみれになりながら、家康を刺し殺す信長ですが、家康ではありませんでした。
深手の傷を負いながら、部屋を抜け出し長槍を持ち敵と戦います。

■その頃家康は

決断できないと悩む家康は、成し遂げられない、皆を危険に晒すわけにいかないと、涙を流します。
家臣たちは、いずれ必ずその時が来ると誓い、家康の言葉を受け入れることになりました。
穴山梅雪(田辺誠一)も国に帰ることになりました。
そこに茶屋四郎次郎が現れ、信長討ち死にの報がもたられされました。
殺ったのは明智光秀で、光秀が家康の首をとれと命令を出したことも話しました。


(感想)
なるほど、ここで天下を取る決意をしたということですね。
スムーズな展開ではあります。

●その頃秀吉は
秀吉(ムロツヨシ)の元にも信長討ち死にの知らせが届きました。
秀吉は、泣きながら、毛利と和議を結べと指示を出し、敵を討つ、家康を討つと述べます。
しかし、秀長(佐藤隆太)は、やったのは徳川でなく明智だと答えます。
光秀は、家康を生け捕りにしろ、口に腐った魚を詰めて殺してやると指示を出します。


(感想)
ムロ秀吉、泣きながら冷静に毛利との和睦を命じるなんて、いい味出しています。本当にこんな感じだったんじゃないかと思えてきます。

●逃げる家康
家康は野盗に首を狙われ、襲われます。
戦いながら信長のことが思い出されています。

■本能寺

家康を探す信長ですが、明智光秀が前にいました。
明智だと知った信長は、何だお前かと言い放ちます。
信長の首を取れという指令で一斉に兵が動きます。


(感想)
信長が明智による襲撃だと知った時の言葉「是非に及ばず」ではないんですね。

■家康は

子供の頃に信長と鍛錬で戦った信長を思い出しています。
「生き延びるぞ。さらば狼、ありがとう我が殿」(家康)

----つづく----

次回はどうする家康 第29回「伊賀を越えろ!」7月30日放送です。

■感想

結局、史実は変えずに、明智光秀首謀で落ち着きました。
期待を持たせておいて落とす、このあたりの作り方は見事です。
そして、本能寺の変の首謀には家康説もあるので、一概に奇想天外な話しではないんですよね。
もちろん、愛する築山殿・信康を殺された恨みから犯行に及ぶという筋書き自体、受け入れることはできませんが。
家康すり替えか否かとは関係なく、ずーっと別居していて側室まで設けていた家康がそこまで恨むかという話です。
力関係で見ると、明智光秀と家康では相当の格差があったらしいです。
家康は明智の3分の1程度だったとか。
そうなると、家康首謀説は確度低そうです。
私恨で襲うかと考えると、大名がそれだけで動くとは考えにくいです。


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