来たるべき新しき年のために
突然の驟雨が明け西からの夕日が寒村を黄金色に染め上げた。スマホでミサ曲を聞きながら東京神保町の古瀬戸珈琲店を思い出している。活動の間に気持ちを落ち着ける場所としていつも行く。ふと思った。足りなかったものはあそこでともに珈琲を愉しみ、どのように生きるかを語り合う友だったと。漠然とカルチェラタンの雰囲気をイメージしながら、芸術や創作や人生について、人生の伴走者達と充実した時を過ごせたら。それは今いっしょに活動している同志達かもしれない。先に逝った友たちの亡霊でもかまわない。もうすぐ私も透明になり、この世界のしがらみを脱ぎ捨てて時間をさかのぼるから。
そうだ。年明けまだ凍える季節のうちに古瀬戸珈琲で会合することにしよう。食事をすませて、様々な活動の今後や、心から共鳴して生きる意味を語り合おう。寒い夜が落ちて来るまでの午後。そのような仲間たちが集まるだろう。クリスマスの魔法を今かけたから。
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