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story|潰れかけの家業。採用応募人数が1人から100人に増えた話

少子化社会の現代。老舗の企業や、中小企業では若手の採用が出来ず困っている方も多いのではないかと思います。私自身家業に戻って、昔ながらの個人商店・生地問屋でどうすれば若い方に応募してもらえるだろう?そんな事を模索しながら実験してきました。
そんな実験結果の備忘録と、同じように困っている方の何かヒントになればという思いでつらつら書きたいと思います。

平均年齢68歳の家業

28歳で家業に戻った時、会社に残っていたのは社長(65歳)と経理の女性(72歳)の二人。平均年齢68歳でした。

ちなみに、その時の会社の雰囲気はこんな感じでした。

家業に戻った頃の山冨商店

そこから色々紆余曲折(※1)があり、Webを活用した生地販売サイトの機動が乗り出した時、自身がやっていた雑務的な業務を変わりにやってもらえる人材を募集したいなと、思い初めてハローワークで募集をかけました。

(※1)紆余曲折はこちらの記事に書きましたのでこちらも読んでもらえると嬉しいです 

ちなみに、今はこんな感じのオフィスになっています。

生地を回覧頂くショールーム
事務所スペース


初めての面接は田中みさこ(仮名)さん、という中国の方??

ハローワークで募集をかけたことが初めてで、あまり勝手がわかっていなかったのですが、募集をお願いしてから2週間くらいは何の応募もなく、なかな応募がないな〜と思っていた時、ハローワークから電話があり「田中美佐子(仮名)さん30代の女性、面接お願いできますか?」とのこと。

思ったよりも若い方からの応募に、もちろん、「はい!」と返事をさせて頂き、面接に来られるのを待っていました。

翌日朝一番で面接にこられた田中さんは、名前からは想像つかないカタコトの日本語をお話になる方でした。。。履歴書も、ほぼ空欄で「がんばります」と何度もおっしゃって頂きましたが、こちらからお願いしたい業務はできそうにないなと判断し、大変申し訳なかったのですが、その場でお断りをさせて頂きました。

そこからもなかなか応募がなく、諦めていた頃20代の女性から応募があり、簡単な面接で即採用をしましたが、後に鬱病を患っていたことを知り大変な状況を招いていまいました。※この話はまたの機会で書けたらかきます。

そこから3年後、マイナビ○○○で募集をかけた時、100名の方から応募を頂きました

初めて人を募集した時に、これは今後の採用が思いやられるなと感じました。
会社に現金もそこまでなし、予算も少ないので正社員からの採用で大きなコストをかけることはできない。そうなると、アルバイトや契約社員、未経験の方からできる限り、教育で成長してくれる、そんな子が応募してくれる仕組みを作りたいなと思いました。

そして、その仕組みが狙い通りとなり、マイナビ○○○で募集をかけると100名近くから応募を頂くことになりました。

オフィスデザインとWebデザインで採用に繋げる

偉そうなことを書きましたが、仕組みといってもやったことは2つです。

①会社のWebサイトのデザインをおしゃれにした
②会社のオフィスの内容をおしゃれにした

そして、強いていうならばInstagramアカウントを作って、おしゃれな感じを演出した。

当時のInstagram

この3つの取組みを、マイナビ○○○での募集前に行ったことで

マイナビ○○○の募集要項を確認(なんとなくおしゃれそうな雰囲気?となる) → 会社のWebサイトを見にくる(おしゃれ〜となる) → Instagram等でオフィスの雰囲気を見る(おしゃれ〜となる) → この環境で働いてみたいな〜と思う → 応募する
という方を増やすことに繋がったのかなと分析しています。

個人的には、某王手の求人サイトで正社員募集をかけるよりも費用対効果がいいと思う

Webデザインと、オフィスのリニューアルをするとお金がかかる!
と思われることはごもっともだと思います。

そりゃーお金をかければ解決するだろう!って思われると思うのですが、個人的には同じお金を某王手の求人サイトで使う位なら、そのお金をWebのリニューアルや、オフィスのリニューアルに使った方が、小規模事業者やうちのような個人商店のような会社には費用対効果がいいように感じています。

正社員の採用で大手求人サイトを利用すると、一人あたり、○十万位掛かると思います。仮に4人位採用をしようと思うと○百万位かかります。そのお金をかけるならと、うちの会社の場合はWebサイトのリニューアルに○十万、オフィスリニューアルに○百万をかけました。

ちなみに募集をかけたのは大手求人サイトのマイナビ○○○

先程からマイナビ○○○と書いていた、○○○の部分は、「バイト」です。大手求人サイトの正社員募集(中途含む)は大きなコストがかかるのですが、うちの場合はコストを抑えることのできるマイナビバイトで募集をかけました。
正社員向けではなくバイト向けで募集をかけると、採用コストは○万円程度で済みます。

アルバイト契約→契約社員→正社員へと育てていく

アルバイト採用から行うことで、メリット・デメリットはあると思います。

メリットとしては
・採用コストがかからない
・雇用コストが低い
・契約期間を設けての雇用ができる

デメリットとしては
・即戦力にならない人材の可能性がある
・正社員に比べて意識の低い人材がくる可能性がある
・すぐに辞めてしまう人材がくる可能性がある

などでしょうか。

うちの会社の場合は、即戦力というよりも、社内教育で育てていく予定でしたので、アルバイト採用から、契約社員、正社員とステップアップしていってもらうことを前提とした採用プランを選択しました。

キャリアアップ補助金を活用する

また、正社員への転換を前提とした、OJTやOFFJTを行うことでキャリアアップ補助金を申請することもできます。

詳しくはこちらのブログに書いてありました〜※外部サイトです

また、正社員転換の際も次の補助金が活用できます

まとめ

老舗生地問屋の採用改善の話
創業70年近い生地問屋でも募集をかけたら100人から応募が来るようになった話

まとめると、次の取り組みをすることで
創業70年近い生地問屋でも、若い人材を採用することができました。

●会社のWebデザインをおしゃれにリニューアルした
●会社のオフィスデザインをリノベーションした
●正社員募集サイトではなくマイナビバイトでコストをかけずに募集した
●アルバイト採用をして、正社員に転換するプランを採用

もし採用難に苦しまれている、アトツギさんなどがいましたら参考にしてもらえればなと思います。

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