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いい相談相手になりたい / 26歳の抱負
先月26歳になってから早くも1か月が過ぎた。さらに今年から社会人になっているけど、まだ自分で自分のことを「大人」と自信をもって言えるかは怪しい。その代わり「こういう大人になりたい」という理想は、いろいろな形で見えてきている。
そのうちのひとつとして「相談相手になれる人」になりたい。「相談相手として選ばれる人」の方が近いかもしれない。
誰かが何かに迷ったり悩んだりしたときに、「あの人に聞いてみたらいいかも」「あいつならなんとかできるかも」と思ってもらえる人になりたい。
「いい相談相手になる」
これを26歳のテーマにしてみようと思う。
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そもそも相談に乗るとはなんだろう。どういうスキルが必要なのか。
多くの「相談」は、何かに「迷っている」「困っている」状態の人が、その問題の解消や解決のために他者に「話を聞いてもらう」「意見やアイデアをもらう」、もしくはそれを通して「気づきを得る」ことだ。
その時の内容によって、カウンセリングなのか、コーチングなのか、はたまたティーチングやコンサルティングにもなるかもしれない。(この辺のこと、詳しい人は教えてほしい。)
なんであれ、相談とはコミュニケーションだ。相手にとって助けになるコミュニケーションであることが大切にしたい。
最近、人の相談に乗ることがいくつかあって「noteを始めようと思うんだけど色々教えてほしい」というのが2人いたり、少し前には大学の後輩から進路や就活の相談に乗ってほしいと連絡が来て、3人ほどオンラインで話をした。(僕は就職活動をしたことがないのに)
そんな風に相談に乗る中で、「いい相談相手」であるためのポイントを自分なりに考えた。(あくまで仮説なので、もし何かコメントがあればぜひください…!)
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①相手が何を持っていて、何を欲しているのかを確認する
相談をする側は、大体「何かを欲している」状態だ。そして相談を受ける側はその何かを与えたり、本人が気付けるように促すのだ。ただ本当に欲しているものを理解することは簡単じゃないし、そもそも本人が自覚していない場合さえある。しかしそうであっても「何かを欲している」ことには違いない。
ここで勘を頼りに、「きっとこういうものが欲しいのだろう」とペラペラと喋り出してしまうことがある。勘が当たればいいけれど、相談者が「そういう話ではなくて…」あるいは「それはもう知っていて…」とモヤモヤしているかもしれない。気持ちいいのは自分だけだ。
ここで意識を向けたいのが、その人が「何を持っているか」だ。「床掃除をもっと楽にしたい」という相談に、「掃除機というものがあってですね…」とめいっぱい語っても、掃除機を知っている・持っている人からすると時間の無駄だ。一方で相手が知らないような、新しい機能のある掃除機を教えてあげるのであれば有益な情報になる。
「何を持っているか」の「何」はたいてい情報だ。すなわち「何を知っているか」ともいえる。これを共有できると、話が早い。
だから、相談相手になるときは
とにかく話を聞く。これに尽きるのではないだろうか。
相手がどういう情報を持っていて、どんな経験から悩みが生じて、どんな解決策をどのように検討してきたかを「場」に出してもらうこと。これがないと始まらない。相談相手である自分の考えを出している暇なんてなくなると思う。人によっては「これは関係ないかも」と自分で判断して、とても重要なカードを出してくれないかもしれない。そういう時はきっと「訊く」力が必要になる。
まずは相手の話をひたすら「聞く&訊く」。相手が「何を持っているか」を見極めてから話をしよう。
(もしかしたら「話を聞いてくれる人」を欲しているのかもしれないので、そういう時はなおさら自分が積極的に話すことはなくなるのだ。)
②自分の方が知っているという前提に立たない
相談相手を選ぶとき、その領域で「自分より知っていそうな人」を思い浮かべることが多い。助言を求めるので、当たり前と言えば当たり前だ。(もちろん話しやすい、親密な関係だからという場合もきっと多い。)
したがって誰かの相談相手になる場合は、その人より自分の方が専門性が高かったり、情報や知識を多く持っていたりする。
ただし、これを前提にしてしまうのはよくない。そう思う。
さっきも書いたが、相手がどんなことを知っているかは聞かないとわからない。特に世代が違うと、知っていることは全然違う。上の世代は自分が経験していないことをたくさん知っているかもしれない。かといって下の世代が知識を持っていないかというと、インターネットでなんでも調べられる時代なのだから、自分より多くの情報を持っている可能性もある。
なにより相談の中身に関しては基本的に、自分より相談者本人の方が知っているはずだ。
自分より多くの情報や知識を持っているが、何かが問題でうまくっていないのかもしれないし、それなのに自分の知識をべらべらと喋って満足するような状態にはなりたくない。
知っていることは向こうの方が多いかもしれないと思うことで、より一層「聞く&訊く」の姿勢を取ることにつながる。
③相手の質問を引き出し、それをベースに話をする
「まずは話を聞くことが大事だ」といったそばから申し訳ないけれど、本当に聞きたいことがあるのは相談している本人である。
だから、できれば相談は相手の質問をベースに進めたいなと思う。
相談してくれる人が尋ねてくれたことに応える。そこから生まれた疑問や質問を投げかけてもらって、それにまた応える。それを繰り返す中で気づいたら本人の求めていた「答え」にたどり着いている。
そういう相談の乗り方ができれば、理想的かもしれない。
しかし、この「相手の質問を引き出す」というのはなかなか難しい。本人が「何を欲しているか」を自覚できていない場合は質問がフワッとしたものになってしまい、欲しいのはこれかな?それともあれかな?とこちらが勝手に話し過ぎてしまうこともある。
ここは意識して勉強し、スキルを磨いていきたいところ。
自分で「ああ、今日は失敗してしまったな」と思うのは、相談者本人が関与していない自分の体験談をたくさん喋ってしまった時。もちろん自分の経験から何かを伝えようとした結果ではあるけれど、この場合に気持ちいいのは自分の方だ。自分だけ気持ちよくなって、実際は相談者本人のためになっていない可能性がある。
自分の経験談を語るのは、相手に求められたとき。それこそ、そういう質問が来た時だけにするのが良いと思う。
④相談を通じて、相手が何を得たかを確認する
これは最近意識し始めたこと。
繰り返すが、相談相手として「自分がたくさん話して気持ちよくなって満足」という状態は一番避けたい。まったく意味がない。
だいたいこういう場合、相談した側はすっきりしていないか、一時的にいい話が聞けた、学びがあったとふわっと思うかもしれないが実際に次のアクションの参考にはなっていなかったりする。
そこで最近は、誰かの相談に乗った時には最後に
「何か得られたかな?」「この後、こういうことを試してみようって思うことはある?」など、相談をしてくれた相手が得た「何か」があるかを確認するようにしている。
これは、相談する側にとってその日の話を振り返ってまとめる機会になるし、相談を受けるこちらは自分がちゃんと相手の助けになれたかどうかを確認できるので、双方にとって有意義だと思っている。
もし得られるものがあまりなかったとしても、(せっかく相談に乗ってもらったから…)と当たり障りのない回答ではなく、
「んーー、なんか、よくわかんなかったです。」
と言ってもらえた方がこちらとしては助かるけど、その関係性を作るのにも時間と別のコミュニケーションスキルが必要になってくるかもしれない。
ただどちらにせよ、習慣として「相談に乗ったら最後にまとめの時間をつくる」ことには意義がありそうなので、心掛けていきたい。
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重なっている部分もあるけれど、自分が思う「いい相談相手になるために心掛けたいポイント」を4つ並べてみました。
いい相談相手になるには訓練が必要なので、場数を踏みたいところ。ちょっと自分本位な感じがするが、「いい相談相手」を目指しているので、相談してくれる人の力になりたいというモチベーションは大きいです。
なにか相談事がある人はぜひお声がけを。
いつかもっと年を取った時に、若者に「今度飲みに連れていってくださいよ!聞いてもらいたい話もあるんです!」って言ってもらえるようなおじさんになりたいのです。
20代もあと4年。26歳、頑張ります!
相談に乗るのが上手になりたい。訓練がしたいなあ。
— 板谷 隼 (@hayabusa_falcon) April 26, 2020
・相手がなにを持っていて、なにを欲しているのか
・自分の方が知っているという前提に立たない
・相手の質問を引き出す、それをベースに対話する
・相談通じて、相手がなにを得たかを最後に一緒に確認する
この辺りを意識してやりたいなあ
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