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監督続投で可能性が出てきた!?補強候補を考える

長かったリーグ戦も終了。去年よりも少し早めにストーブリーグに突入しました。

山雅はというとJ3への降格が決まってわずか数時間で名波監督への続投要請がメディアから発表(おもらし?)。降格決定から数時間ということで激震が走りましたが、その後音沙汰はなく、しばらく空いた12月8日に正式に続投発表。動き出した感があります。

自分もnoteなどで企画をすでに何個か書き始めており、クラブの発表に併せて本格的に記事を進めていこうと準備していますが、今回は「名波監督の続投により少しだけ可能性があがった選手達」をリストアップしていきたいと思います。

「まずはシーズンの総括noteを書いて、選手の引き留め。それから加入選手だろ!」と自分自身思うところではありますが(笑)、クラブの流れが読めない、まだ自分が納得のいく材料が整っていない、不確定なところが多いということでひとまず静観……。引き止めて欲しい選手リスト、移籍しそうな選手リストなんて作る訳にも行きませんしね。

そして、すでに移籍市場は動き出しているのも現実としてあります。

(つまり、何が言いたいかというと、色々が始まってしまうと「○○の移籍先決まったやん!」「○○が移籍加入!?」「○○移籍したからこのポジション埋めなきゃ」などで変化が生じていくので、執筆が大変なことになるのです………)

ということで、まずは正式発表された"名波監督続投"によって「加入の可能性が増した選手たち」を考察・ピックアップしていきたいと思います。

※はじめに

なお、注意点です

◆誰も移籍してこなくても苦情やクレームは一切受け付けません!でも当たったら褒めてください!

◆元山雅関連の選手はここでは外してあります

◆スタイルは加味しますが、スカッドは考慮してません(「そこのポジションは○○がいるし…」的なのは気にしないでください)

◆これから来る現実に備えて軽い気持ちで読んでもらえると嬉しいです!!

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監督続投で考えられる補強候補

■針谷岳晃(ギラヴァンツ北九州<レ>・23)

名波コネクションで引っ張ってこれそうな選手として名前を聞く筆頭。昌平高校で頭角を現し、高い技術と高度な判断力で世代別にも定期的に呼ばれていた有望株。磐田の練習参加時にも名波監督に「最高」「昔の俺を見てるよう」と絶賛されたこともあった。

今季は貸し出された北九州では34試合出場(うち先発27試合)と主力として活躍したがチームは降格。一方、レンタル元の磐田はJ1に昇格したので"戻っても出場機会を得るのは難しい"という状況。J2でも需要はあるかと思うが、主力として経験を積ませるという意味ではJ3(北九州or山雅)が舞台となる可能性も……。

■藤川虎太朗(ロアッソ熊本<レ>・23)

J2で経験を積んだ針谷よりも、レンタルで出す場合の行き先がJ3になりそうなのはこの藤川。

東福岡高校時代は伝統の10番、得点王、チームは2冠も取っているので高校サッカーに興味のある方にはお馴染みのアタッカー。だが、プロになってからは負傷の影響もあり、なかなか本領発揮といけてない。

ただ、全く鳴かず飛ばずというわけでもなく、フベロ体制ではJ1で出場機会を伸ばし、得点を決めたことも。そろそろブレイクを……!と心待ちにしてる磐田サポも多いはず。

絶妙なポジショニング・前を向くターン技術に優れていて、攻撃を加速させることができるのが特徴。また、FWとしてもクロスに入る動きがうまい。J1・J2関わらず、出場すればその才能の片鱗を見せることが多いので、継続的にプレーできれば化ける可能性は感じる。

逆に言えばシーズンフルで計算するには少々未知数なのがネックか。

若手レンタルを活用しつつ、既存の若手の成長も妨げない(タイプ的に被らない)ような選手を加えるなら候補の1人となってくる。

■上田康太(栃木SC・35)

名波磐田時代の15~17年の3年間にわたって、かつて監督が付けていた背番号7を着用。チャンスメイクや展開力、パスセンスは一級品。名波サッカーを熟知しているだけではなく、J2屈指のキッカーなのは今のチームにとってプラスに働くはず。

助走ほぼ無いのに、捲いたボールが絶妙な位置に落ちてくる……。

磐田から移籍後は、岡山で3年間主力として活躍していたが昨オフにまさかの満了。注目銘柄となっていた中で栃木と契約を結んだものの、今シーズンはわずか10試合のみの出場。

そもそもチームカラーとかけ離れているのは加入時から言われていたので、名波監督が本気で動けば引き入れるのは不可能ではない気も……。晩年を迎えつつある年齢と中盤を逆三角形にした時の置き所に困りそうなのが懸念点か。

ちょっとダサ……時代を感じる格好をしている名波さんも添えて。

■中川創(ジュビロ磐田・22)

柏レイソルのユース出身。1世代上の中谷進之介や中山雄太の後釜として期待されてきた選手だが、移籍した先の磐田ではJ1級の選手たちを前になかなか出場機会を伸ばせていない。

ビルドアップが得意と自称するだけあって、パスだけではなく、コンドゥクシオンも得意なので山雅に欠けているタイプのCBといえるが、それでいて184cmのタッパを生かした空中戦も定評がある。去年は数少ない出場チャンスで得点を決めたことも。

編成まで含めた話をすると若手CBはいっぱいいるのでそれほど急務ではないが、世代別常連、4バック・3バックの左右可能、保持型のチームで輝く選手なのは魅力的。レンタル(からの借りパク)なんてできたら長く活躍してくれるかも。

ただし、大分にユース時代の恩師・下平監督が就任する報道もあるのでもし実現すればそっちに行く可能性も……。

■鹿沼直生(ジュビロ磐田・24)

ルーキーイヤーである昨季にはJ3相模原で34試合全試合フル出場。J2昇格を置き土産に磐田へと移籍したが、先発の機会はなかなか訪れずわずか3試合(途中からは16試合)のみとなっている。兎にも角にも遠藤・山本康・今野の壁は厚かった。

静岡学園出身ということで技術や戦術眼も高いものがあるが、その長所は豊富な運動量とボール奪取。昨季は34試合3得点4アシスト、今季も500分ほどの出場時間でJ2初ゴールをあげているので得点力もそこそこある。

磐田は伊藤監督の就任が濃厚、大量補強を行う可能性もあるので、J3での実績しかない鹿沼にとっては下のカテゴリーへの移籍も選択肢になってきそう。名波山雅としては磐田はお得意様にしたい。

J2での実績をまだ積めていない(と書いてたら最終節で初ゴールを決めたが……)というのもあるので、どこまでJ2で主力として計算できるかは未知。"拾い上げた"立場である恩師の三浦さんがもしも山雅に残るのであれば、当時重宝していた鹿沼を呼ぶことでWinWinの関係にはなりそう。

■櫻内渚(ヴィッセル神戸・32)

2012年に関西大から磐田へ加入し、9シーズンプレーした櫻内。世代交代の波もあり、去年磐田を契約満了となったが、J1・神戸に拾われて”個人昇格”する形となった。「よりにもよってなぜ金満の神戸が!?」と自分も正直思ってはいたが、加入時には三浦監督から「2年、3年前からチームにいるような存在感やリーダーシップを発揮し、コミュニケーション能力にも長けています」と期待が寄せられており、その人柄も評価された模様。

磐田時代も18年にはキャプテンに就任。名波監督との信頼関係は厚い。
ポジションは右SBを中心に、CBやWBでもプレー。運動量とスプリント能力は高く、チームのために走れる選手なので、周りを引っ張るキャプテンシー・献身的なプレーともに期待できるだろう。

■伊野波 雅彦(横浜FC・36)

阪南大から6クラブの争奪戦を経てFC東京に加入した伊野波だが、鹿島・クロアチアのハイドゥク・スプリト・神戸・磐田・2度目の神戸・横浜FCと渡り鳥なプロ生活を過ごしている。磐田では名波監督のもとで1年半プレーし、昇格も経験しているという間柄。ちなみに今季はJ1で19試合出場(うち17試合先発)。

近年は3年周期でチームを移しているが、今年で横浜FCも3年目。準主力という立場ではあるがチームを移す可能性も考えられる。

ポジションはSBやボランチ、CBと起用可能で3バック・4バックどちらにも対応可能。高さはそれほどないが、統率力と身体能力、さらにフィード力を併せ持っており、J3なら大きな戦力になりそうなスペックは持っている。

ただし、10年前になるが「J2に降格するなら移籍したい」と漏らしていたという一件もあり(実際にその後はJ1磐田に移籍)、獲得に動く場合は"カテゴリーを落とすことにどれほどの抵抗があるか"も鍵を握りそう。

■山瀬功治(愛媛FC<満>・40)

大ベテランの補強は稼働率などで抵抗がある人もいるかもしれないが……今年も元気に27試合出場(うち先発は13試合)、1200分出場しているのは立派な数字。「年齢もあってあまり稼働できなかった」という年はほぼない。さらに先日は22年連続ゴールという記録も達成、勝負強さも健在ということを示した。

ベテランの味が出まくってる……。

昔はドリブラーとして名を馳せ、マリノスの10番、代表の10番を背負ってプレーしていたが、近年では要所を押さえる縁の下の力持ち的なプレーが持ち味に。運動量や球際でも負けておらず、連続得点が示しているように機を見た攻め上がりも時折見せられる。若い選手が多い山雅にとっては模範となれるような選手は加えたいように思う。

隼磨や松田直樹と共にマリノスの中心として戦った過去があり、山雅との縁もある選手だが、代表の新旧10番である名波監督とも交友関係がある。愛媛は恐らく金銭面を理由に今オフ満了を出しているが……

山本真希のように長く山雅に関わってくれるような選手になってくれれば、地域にとっても大きな財産になるだろう。

■庄司悦大(京都サンガ<満>・32)

ここで名前を出そうと思っていた矢先に京都から満了が発表された。
曹貴裁監督のもとで才能が開花した川崎にアンカーのポジションを奪われる形になったが、それはスタイルによるものが大きく、今もなおJ2屈指のパサー・チームの心臓になれる選手なのは変わりはない。

大学時代から町田也真人、名古屋の長澤、マリノスの仲川らとコンセプトだった「美しいサッカー」を展開してきたパスサッカーの申し子である庄司。J2町田でも1年目からポジションを掴んでいだが、その後はJFLやJ3も経験した苦労人でもある。

普通に考えればこれだけの選手の獲得は難しいが、庄司のこれまでのキャリアはとにかく「出場機会と監督」を重視する傾向にある。
山口では上野監督のパスサッカーで中心にいたかと思えば、大木監督のパスサッカーに魅了されて岐阜に移籍。その後も渡邉晋監督率いる仙台、京都の中田一三監督……。京都時代のジュロヴスキーら少々例外もいるが、基本的にはとにかく攻撃に重きを置き、後ろから攻撃を組み立てていくスタイルを好む。

そして、名波監督とは同じ清水商業出身という繋がりが。同じ出身校、こだわりの強いパサーということで通じるところはあるのでは……。

名波監督が来期どういうサッカーを志すのかはまだ分からないが、今の山雅の状態から「スタイル転換」と「結果」を求めるのであれば庄司ほどの"絶対的な司令塔"、"劇薬"を投入するのも1つの手。「(現実的に取れるラインで)後ろからの組み立てを改善させる司令塔、またアンカータイプの選手」としてはベストの1人といってもいい。

さらにここ最近のJ2では、以前より保持の志向が強まりつつあるが、自由に動き回り、1人でボールを握り倒すような"王様"タイプは完成したチームには入れ混みにくく、意外と争奪戦にならない可能性がある。去年もリーグ指折りのゲームメイカー・鈴木惇が昇格組・福岡で満了となった際に「J2のどこかに行くのでは」と思われていたが、結局J3の藤枝に加入したということがあった。それと少し被る点はある。

昇格組の大木熊本と競合すると厳しそうな予感はするが……狙うならその立ち位置のチームとの争いになりそう。

■小林祐希(ソウルイーランド・29)

妄想……の中でも飛ばしている方だと思う。苦情は受け付けません笑

名波監督が見出したところからステップアップしていき、最終的に代表まで上り詰めた小林もここ数年では低迷。ベルギーから一度フリーの選手となった後、カタールのアル・ホール→韓国2部のソウルイーランドに所属している。

今のチームでは(未確定情報だが)契約は12月末、市場価値もかなり落ち込んでいる状況。今、岐阜が狙ってると噂の槙野よりも低くなっている。フリーになった時に一気に給料は下がったのではないか……。

トップフォームを崩している可能性は高いが、1度は海外・代表までの上り詰めた選手。まだ29歳なので蘇らせることができればJ1でもやれる実力はあるはず……。

また、名波監督のもとで覚醒したのは有名だが、山雅関連だとヴェルディユース時代に柴田監督のもとで育ってきた経緯もあるので繋がり自体はある。

良いメンタリティを持っていて、周りにも厳しく言える選手。そして、何より監督への忠誠心は誰よりも強い。金銭面で可能であれば「チャレンジする価値」は持ってると思う。

とは言っても本当にJ3に降臨したら磐田における俊さんレベル……(笑)

こういうのもオフシーズンの醍醐味ということでここは1つ。

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名波監督周りでの補強考察は以上です。

ここであげた以外にも「この選手は!?」と浮かぶ方も多いとは思いますが、今シーズンの稼働率やチーム事情、すでに報道が出てるなどで外したりもしたのでその気になればもっと候補は増やせると思います。

重苦しいニュースも多くなりそうなオフですが、今のうちに(?)こんな妄想・楽しみ方をしてみるのもいいかもですね。色々が決まる前に出せて良かったです←

今後は緩いものからがっつり厳しめなものまで、個人的なnoteだけではなく合同でやる企画も予定しているのでお付き合いいただければ嬉しい限りです。

今後とも何卒。

END

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