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そろそろ限界に近いところにいる私の話

会社を辞めたい。

そんなことは、今まで何十回、何百回と思った。初めて思うことでもない。
でも、今の私にはもう無理だと思った。
ワーママ、時短勤務、小1の壁。
ただ漠然と、辞めたくなるのは、そういうことが理由になると思っていた。
でも、そうじゃなかった。
関係無いと言えば嘘になるかもしれないけど、それらがキッカケではなかった。

「コップの水が、溢れた」

その例えがピッタリだと思った。

そのコップが小さいわけではなかった。
少しずつ、少しずつ、容量は増えて大きくなっていたはずの、私だけのコップ。ヒビ割れてもリペアして、その度に頑丈になっていたコップ。
割れたわけでも、倒したわけでもない。
単純に、容量オーバーになったのだ。

ずっと耐えた。
ずっと無理をした。
仕事の成果が出るまでは、毎回辛くてキツくて逃げ出したかったけど、結果として上手くいって、またハードルが上がって。どんどんハードルを上げられて、その度に何とかギリギリ耐えて、休憩する間も無く次から次に課題を渡されて、それでもこなしてきた。

ワーママになって、時短勤務を選択した。
到底、時短で終わるような仕事量ではない。時短で終わるように加減されることもない。フルタイムと同じだけ、寧ろそれ以上を求められるようになり、足りない時間は睡眠時間と自由時間を削って捻出した。そうして初めて終わるだけの量だった。
休日返上は当たり前、子どもと過ごす時間よりもパソコンに向かう時間の方が長かった。
朝起きてから深夜眠るまでメールを気にして、夜中に目が覚めてもメールを気にして眠れなくなった。

子どもが熱を出せば仕事のことで焦り、
フルタイムの人に迷惑を掛けないように、サボりだと思われたくないが故に、少しの時間でも仕事、また、睡眠時間を削って対処した。

誰のために何のために働いてるのか分からなくなった。

いつからなのか分からないけど、食事をしても「美味しい」と思えなくなった。
ずっと気持ち悪くて、食欲もなかった。
動悸はするし、頭も胃も痛かった。

家事炊事をしても、普段なら有り得ないミスをするようになった。何から手を付けたいのか分からず手順を間違えたり、鍋との距離が分からなくなって、ひっくり返したり。

仕事もそうだ。集中できなくなった。
小さなミスを重ねて、何とか自分で修復しても、次から次に問題が発生して、段々と自信が無くなってきた。怖いのだ。

長年働いてきて、成果を出すことに集中し、それなりの成績も出して、それなりに出世した。でも、下される評価は毎回同じ。基準も分からなければ良い所も悪い所も教えてもらえず、受け入れるだけ。

パート従業員から偉そうに文句をつけられ、立場がどう逆転しているのかも知らないけど、関わろうとすると胸が苦しく息もし辛かった。
相談できる相手もいないし、上司からはセクハラを受けた。吐き気がする。反吐が出る。

いつからこうなったんだろう。
どこで間違えたんだろう。
これを、いつまで耐えるんだろう。

涙が止まらなくなって、こんなに辛いなら今すぐ辞めればいいのに、何故か辞める選択が出来ない自分に嫌気が差した。

自分の心も体も自分のもの。
それなのに、今は自分の心も体もズタズタで、苦しくて、藻掻いている。
こんなに辛いのに、次から次に来る仕事で押し流される。

会社を辞めたい。消えたい。
何百回と思ったその気持ちより、今思う気持ちの方が何倍も辛い。

もう自分のコップには何も入らない。
もう既に容量は越えている。
溢れて広がる水を、拭くこともなく見つめている。
その溢れた水に、大切なものが入らないように。大切なものが流れないように。
今の私に出来るだろうか。

こんなに自分って、弱かったかな。

あの時言われたことも、あの時受けた仕打ちも、すべて全て気持ち悪い。苦しい。

辞めたい。
その気持ちを絶対に無駄にしない。

私は私を守る必要があるから。

まだ死ねない。
死にたいけど、まだ。

せめて、行きたいところに行って、自分の心を休めてあげてから。

そう思う、そんな夜だった。


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