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HAX Tokyo Batch1(1期生) 採択スタートアップの紹介

HAX Tokyo Batch1のオープニングイベントが2019年11月5日に丸の内・MIRAI LAB PALETTEで開催されました。

厳正な審査を経て、1期生に採択されたスタートアップを紹介します。

Mashroom

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Mashroom 代表取締役CEO 原庸一朗氏

Mashroomは宅配ボックス「VOX」を開発しています。
宅配便の再配達問題が深刻化する一方で、国内の宅配ボックス普及率は1%程度と言われています。

VOXはスマートフォン専用アプリで荷物管理ができる宅配ボックスを月額4ドル程度で提供することを目指しています。

ドライバーが宅配ボックスに荷物を入れると、届け先ユーザーのスマートフォンに通知されます。また、アプリを通じて荷物のサイズ計測と運賃決済が可能なので、VOXに荷物を入れるだけで集荷依頼も可能です。

2019年初頭に九州電力との実証実験を行うなど、サービス開始に向けて着実に準備を進めています。

PaylessGate

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PaylessGate 代表取締役CEO 足立 安比古氏

PaylessGateはスマートフォンをカバンやポケットに入れたまま受付が瞬時に完了する電子チケットアプリを開発しています。

事前にアプリで登録手続を済ませた利用者が受付に近づくと、運営者側の端末に名前が表示され、スムーズな受付が可能になります。
同社は15cm四方単位で詳細な位置情報を取得できる無線通信技術と、なりすましを防ぐ本人認証システムを独自開発していることが強みです。
イベントの受付以外にも、ホテルのチェックインや駅の改札など幅広い利用用途を想定しています。

Xela Robotics

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Xela Robotics 経営管理担当のJordy Kamphuis氏(左)、
開発担当のWang Zhen氏

Xela Roboticsはロボットアーム用の触覚センサーを開発するスタートアップです。

ロボットアームが対象物をつかんだ際にかかる負荷を3軸で検知し、壊れやすいものでも適切な負荷を計算して正確につかみ、運ぶといった作業が可能になります。これによって、人間しか作業できない工程を自動化し、工場や倉庫の完全自動化を目指しています。

Xela Roboticsが開発に携わったロボットアームのデモ

現在は工場での組み立て作業や物流倉庫のピッキング作業向けに開発していますが、将来的には手術用ロボットへの応用を予定しています。

HaloWorld

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Haloworld 代表取締役 司馬 天風氏

Haloworldは東日本大震災による原発事故を期に、福島県で起業したスタートアップです。

司馬氏は発電所向けの資材を扱う商社を経営していましたが、廃炉作業におけるロボットの必要性に気づきHaloworldを創業しました。

現在開発中のロボットはGPSやWi-Fiのない環境でも自律走行可能で、建築現場の清掃に活用されています。
また市販の360度カメラを利用した3Dスキャナーを開発していて、ロボットと組み合わせることで高精細な3D地図を自動作成するサービスも計画中です。


4社はHAX Tokyoの支援プログラムを経て、2020年2月に予定しているデモデイで開発成果を発表予定です。プログラムの進捗はnoteでも紹介予定です。

HAX Tokyo オフィシャルウェブサイト https://www.hax.tokyo/
Twitter: https://twitter.com/HaxTokyo
Facebook: https://fb.me/haxtokyo

文・越智岳人

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