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HAX Tokyoはどのようにスタートアップを支援しているのか

2019年11月からしたスタートしたHAX TokyoはBatch 1(2019年11月〜2020年2月)を経て、現在Batch 2(2020年7月〜9月)を実施しています。そして、2020年9月25日からBatch 3の応募を開始しました。

スタートアップのエコシステムが日々アップデートを繰り返すように、アクセラレーターも回を追うごとに新たな要素をアップデートしています。

特に今年は新型コロナウイルスの影響もあり、Batch 2は全てオンラインで実施するなど、ニューノーマルに向けた取組も開始しています。そこで今回はBatch 1を振り返ると共に、Batch 2でのアップデート内容や新型コロナの影響についてまとめたいと思います。

Batch 3以降のプログラムへの応募を検討しているスタートアップの方々は是非、本記事を参考にしてください。

Batch 1

Batch 1では4社を採択。各社ごとに担当者が伴走して支援するスタイルをHAX Tokyoでは重視しました。

メンター陣によるディスカッションやレクチャーと並行して、HAX Tokyoスタッフが事業戦略や営業戦略の検討や、営業先を紹介だけでなく商談にも同行。市場の声をいち早く収集し、事業アイデアに反映する活動を支援しました。

また、住友商事グループを中心とした企業担当者を招いてのスタートアップと企業との対面でのプレゼンを行う場を設けました。1回の商談につき10分という短時間の中で自分たちの魅力を伝え、相手の課題を理解し、次のステップを取り付け、次の企業との商談に移るという経験をすることで、各社の事業アイデアを市場がどのように見ているのかを理解し、事業戦略に反映することが狙いです。ここでのインプットや出会いを基に事業アイデアをピボットしたり、実証実験への足ががりを得ることができました。

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製造とビジネスの両方を知る深セン滞在

プログラム期間中には中国・深センに滞在(2019年11月と2020年1月の2度、各1週間)しています。

HAX Shenzhenでは250社以上のハードウェア・スタートアップを支援してきた知見をもとに、スタートアップが持つ技術やアイデアが活かせる市場を広げるためのアドバイスや、スタートアップにありがちな失敗と解決方法のレクチャー、VC視点でのピッチのレビューなどを受けました。

また「ハードウェアのシリコンバレー」と称される深センならではの体験として、現地工場の見学や、開発に必要な部品のサンプルをその場で取り寄せて、サプライヤーと商談するといった機会を得ることもできました。商談の前にはHAX Shenzhenによるパートナー企業を選ぶ際の注意点をまとめたリストの共有や、通訳のサポートもあり、非常に有意義な滞在となりました。

プログラム最終日に開催予定だったデモデイは新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されていた時期に差し掛かっていたこともあり、収録による映像配信という形になりました。

Batch 2でのアップデート

Batch 1を振り返り、シード期のスタートアップの事業開発を支援するに当たって、2点アップデートしました。

1.共通言語と共通知識
プログラムに参加するスタートアップはバックグラウンドも異なれば、製造業に対する知識にも差があります。より円滑にプログラムを進めるべく、スタートアップとして身につけておきたい事業開発や製造に関する知識やコミュニケーションする上で必要な共通言語を学ぶ時間を最初に設けることにしました。

具体的には事業の立ち上げやファイナンス、ピッチやプレゼンテーション資料の作り方などを題材にした座学と個別のディスカッションを実施しています。プログラム開始前には各チームの描く事業や技術を短い時間でわかりやすく言語化するためのワークショップを経て、Batch 2のオープニングデーでは映像配信によるプレゼンテーションを実施しました。

2.伴走支援するスタッフとの相互理解
各スタートアップの商材や技術、事業をブラッシュアップするに当たって、「なぜ自分たちが、そのビジネスを手掛けるのか」という理由や原体験を、支援するHAX Tokyoのスタッフが深く理解すべく、プログラム開始前からスタートアップとのコミュニケーションの時間を長く持つようにしました。

スタートアップと目線を合わせ、バックグラウンドを深く理解することで、より適切な支援を提供することが狙いです。

新型コロナウイルスを受けて

HAX TokyoではBatch 2を全てオンラインで実施することを開始前に決めました。一都三県以外で活動していたり、一部のメンバーのみ都内に住んでいるというスタートアップもいるため、コミュニケーションの面では各社とも同じ条件でやりとりできるというメリットがあります。

オープニングイベントでは従来型の会場での実施であれば、収容人数の都合もあり参加者の上限は100人程度になりますが、Batch 2ではオンラインで実施したことによって200人以上の参加がありました。

一方で、オフラインと変わらない密度のやりとりをするには運営側のファシリテーション技術が求められていると感じます。ディスカッションをより円滑に進めるためのフレームの準備が「ウィズ・コロナ期」における支援ではより重要になると私たちは考えています。HAX Tokyoでは工夫と試行錯誤を重ねながら、よりベストな支援に向けたアップグレードを継続しています。

深センへの訪問も見送る形になりましたが、オンラインで深センのメンバーとのディスカッションの時間を設けるなどベストを尽くしています。

HAX Shenzhenでもスタートアップの支援をオンラインで実施し、対面での支援ができない状況をカバーすべく開発の一部をリモートでサポートするなど、新たな支援の形を模索しています。これはHAXだけでなく、世界中のVCやアクセラレーターが、より良い代替案を模索している最中だと思われます。HAX Tokyoでも運営スタッフ間とのやりとりや、スタートアップとのやりとりを効率化するための取組を継続しています。

新しいアクセラレーションの形に向けて

アクセラレーションプログラムをオンラインに統一したことで、日本全国のスタートアップを分け隔てなく支援できる可能性が高まりました。打ち合わせのたびに移動の時間をかけることなく、フランクに対面でいつでも話せるというのは時間に限りあるスタートアップにとっては有益なことでしょう。

一方で対面ならではの腹を割ったやりとりや、工場の視察などオンラインで損なわれている点があることは否めません。こうした壁を解消するためのベストな取組を模索することを通じて、より多くのスタートアップを、より深くサポートできるアクセラレーション・プログラムを構築していきたいと考えています。

HAX Tokyoのアクセラレーションプログラムに関心を持つスタートアップの方や、スタートアップとの協業や提携に関心のある企業の方は、ぜひウェブサイトからお問い合わせ下さい。

Batch 3に参加するスタートアップを募集中

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創業から間もないハードウェア・スタートアップに特化したアクセラレーション・プログラム「HAX Tokyo」では、現在Batch 2(第2期)に参加するスタートアップを募集中です。

HAX Tokyoは、日本のシード・アーリーステージのハードウェアスタートアップの発掘と育成を目的とし、HAX深セン、HAXサンフランシスコと連携するプログラムです。

応募の詳細はHAX Tokyo公式サイトをご覧ください。

スタートアップ向けオンライン説明会も実施します

日本の才能溢れる起業家・スタートアップにHAX Tokyoへの応募を検討いただくべく、また卓越した技術やビジネスアイデアを持つエンジニアの起業を促進すべく、HAX Tokyoについて様々なご質問にお答えする説明会「HAX Tokyo Weekly office Hour」を9月XX日からX月XX日までの毎週木曜日に、オンラインで実施します。

各回とも定員は10名程度で参加費は無料です。お申し込みはpeatixにに受け付けています。

プログラムへの応募に関する質問、お問い合わせはinfo@hax.tokyo までメールでご連絡ください。