人間失格
太宰治氏の人間失格を読まれたことがありますでしょうか?
私はまずはじめに、大好きな漫画家である伊藤潤二先生によるコミカライズ版の人間失格を読みました。
この漫画の読後の感想はこうです。
主人公がクズすぎる…なるほどそれゆえのこのタイトルか!まさに人間失格だ!
そして、この漫画を読んだことにより原作が読みたくなり、太宰治氏著の人間失格も読みました。
読後の感想はこうです。
漫画は忠実に原作を再現していたなぁ。そして読後の胸糞の悪さ…なにゆえこの作品は後世までその名が残っているのだろう?
太宰治氏の作品の中では駄作に入るのではなかろうか?いやむしろ、ここまで見事にクズっぷりを正々堂々と書き上げたことが称賛に値するのか??
冒頭でも主人公が「恥の多い生涯を送ってきました。」と述べています。
まさにその通り、女を食い物にするとんだクソ野郎だな…と。
そして、コミカライズの人間失格はすさまじいです。
伊藤先生は私が好きな漫画家さんベスト3に入るお方なのですが、画力の高い彼が描いた人間失格は醜く、禍々しく、エロティックで生々しく、恐ろしい…一言で表現するならまさに「闇」ですね。
それも単なるK100%の闇ではなく、C100%、M100%、Y100%、K100%のレジストレーションの闇ですよ!
どろんどろんのぐちょんぐちょんですよ!
一巻のオビにもありますが、まさに「ここまで描くか?」って感じです。
ここまでドロドロだと逆に天晴です。
伊藤先生がコミカライズしなかったら、私はこの作品に触れることはなかったと思います。
人間失格、読んで明るい気持ちになれる作品ではありませんので、私の中ではあまりオススメできる作品ではありませんが、あの有名な太宰氏の作品ですので興味を持たれた方は一度目を通してみてください。
そしてどんな感想をお持ちになるか、そこに興味があります…( ̄ー ̄)
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