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脳卒中について

こんにちは。今回は脳卒中についてお話させて頂きたいと思います。

「脳卒中」と漢字で書きますが

その名のとおり「脳」の「中」で「卒倒(突然倒れる)」という意味です。

脳卒中はいきなりやってくるので、とても怖い病気であると思います。

今回は簡単な紹介だけさせてください。


○脳卒中とは

脳の血管が破れるか詰まるかして、脳に血液が届かなくなり、脳の神経細胞が障害される病気です。より早期(発症して4.5時間以内が目安です)に治療を開始すると後遺症が軽くなることがある、救急疾患です。

原因によって、1、脳梗塞(脳の血管が詰まる)2、脳出血(血管が破れる)3、くも膜下出血(動脈瘤が破れる)4、一過性脳虚血発作(TIA)(脳梗塞の症状が短時間で消失する)の4つに分類されます。

○脳梗塞
脳梗塞の過半を占める病型です。脳動脈の閉塞ないし、狭窄に伴って神経細胞に血液が十分に供給されなくなり、神経細胞が障害されます。病態により「ラクナ梗塞」「アテローム血栓性脳梗塞」「心原性脳塞栓」の3つの病型に分けられます。「ラクナ梗塞」「アテローム血栓性脳梗塞」は脳血栓症の範疇に入り、細い血管の動脈硬化によるものをラクナ梗塞、太い血管の動脈硬化によるものをアテローム梗塞と言います。心原性脳塞栓症は心臓内にできた血栓などの異物が血液の流れにのって脳に届き、脳動脈をつめて起こります。突然大きな血管が閉塞することが多く、3つの病型のなかでは最も急激に症状が現れ、重症であることが多いです。
○脳出血
脳動脈が破れ、あふれでた血液が神経細胞を障害することで、症状が出現します。細い血管(細小動脈)がおもに高血圧に由来する動脈硬化で痛み、破綻して起こります。細小動脈は脳内に入り込んでいるので、出血は脳内に広がります。
○くも膜下出血
脳動脈の破れにより症状が出現しますが、破れる血管は脳の表面を走る主幹脳動脈で、血管の一部が瘤状に膨れた脳動脈瘤が破裂します。動脈瘤が破裂すると、脳の表面を覆うくも膜という薄い膜の内側に出血します。くも膜下出血は脳卒中の中では死亡率が高く、重症な病態です。
○一過性脳虚血発作
脳梗塞と同じ機序で起こった神経症状が24時間以内に消失する状態をいいます。ほとんどの場合は1時間以内に症状が消失しますし、数分間の発作で済んでしまう場合も少なくありません。一過性脳虚血発作は脳梗塞の前触れ発作として重要ですが、治療を行わず放置すると脳梗塞を引き起こす可能性が高いです。脳梗塞を起こす前に適切な治療を開始すると、脳梗塞を予防できる可能性が高まります。


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※画像は国立循環器病研究センター病院ホームページより抜粋、改変引用

この説明と図はとても分かりやすいと思いますので、一般の方もぜひ参考にしてみてください♪


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