伝え方の極意:4つの学習タイプ
どーも、鷹ノ目です。
人に何かを教えたり、伝える立場の人は誰しも、
「何回いってもどうにも伝わらない。」
「指示に対してすぐに動いてくれない。」
「リアクションが乏しい。」
なんて経験あるんじゃないかと思います。
ここで「あいつ、使えねー」と文句をブーたれる人は残念ながら人間に対する理解が乏しいと言わざるを得ません。
というのも
人間には4つの学習タイプがあって、行動を起こすためのトリガーがタイプによって異なるからです。
説明しましょう。
1.「なぜ」タイプ:理由が欲しい人
・なぜそれをしないといけないのか?
→それをやることでどんなメリットがあるのか?
→逆にやらないとどんなデメリットがあるのか?
2.「なに」タイプ:客観的なデータや根拠が欲しい人
・客観的なデータ・実績はあるの?
・主張を証明する確かな根拠はあるの?
・権威性のある第三者はなんていってるの?
3.「どうやって」タイプ:具体的な行動プランが欲しい人
・最初にこれ、次にこれ、最後にこれ
→ステップ・バイ・ステップで実践の方法を伝えてあげる
4.「今すぐ」タイプ:今すぐできることが知りたい人
・最初にやるべきことを教えてあげる
→「とりあえず、これやってください」で伝わる
この4タイプです。
覚えておきたいのは学習タイプが違えば住んでいる世界がまるで違うので、コミュニケーションがうまくとれないということです。
よくあるのが今すぐタイプ(社長さんとか起業家に多い)が「とにかくやれ」「今すぐやれ」と発破をかけるものの、指示されたほうがまったく動いてくれないというケース。
今すぐタイプはファーストステップさえ教えてもらえれば、あとは出たこと勝負でガンガンやっていけるのですが、そう伝えたところで動けるのは同じ今すぐタイプの人だけなんですね。
相手が今すぐタイプでなければ、理由や客観的なデータ、手順を教えてもらわないと思考や行動がストップしてしまうわけです。
世代や性差も重大なコミュニケーション不全の原因になりますが、それ以上にこの学習タイプの違いによるコミュニケーション不全もビジネスの現場ではけっこうあるんじゃないかと個人的には思います。
感覚がまるで違うわけですから。
あっ、言い忘れてましたが、4つのうちどれか1つが当てはまるというわけではなくて、メインの学習タイプとサブの学習タイプといった感じで分かれるのが普通です。
※僕の場合、メインが「どうやって」サブが「なぜ」です。
エニアグラムを説明したときにもサラッと解説しましたが、コミュニケーションは同じ人間だからではなく、自分と他人は違う種類の人間ということを前提として考えたほうがうまくいくんじゃないかと思います。
というわけで、
人に何かを教えたり、伝えたり、指示を出して相手に行動してもらうという場合は、ぜひ今回紹介した4つの学習タイプの存在を頭の片隅にいれておくようにしてみてください。
きっと相手の反応がこれまでと大きく変わってくるはずですよ!
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