見出し画像

いろいろ大変なハワイ不動産

日本の不動産取引で、一般的にこういうことをするのかどうかわかりませんが、ハワイの取引で、以前は、オファー(買付)を提出するときに、買主側からの「カバーレター」を提出することがよくありました。

いわゆる買主側からの、「私のオファーを受け付けてね」というラブレターです。

時には、ご丁寧に買主の写真をつけてくるケースもありました。

「人種差別」が重い罪になるアメリカ。

例えば男性同士のカップルの写真をつけて、「僕たちが住む家として購入したいんです」というようなレターを受け取り、売主がオファーを拒否すると、「差別された」として、逆に訴えられる危険性があります。

売主がはめられる場合も考えられます。

写真をつけなくても、

「3歳と5歳の子供がいる家族で、とても環境のいい場所にあるこの物件がとても気に入りました」

とか、

「独身女性なので、できるだけ安全なロケーションに住まいを探しています」

とか、

支障がなさそうな内容の手紙だけでも、「子供のいる家族」「女性」というのが「保護されているグループ」に分類され、もしオファーが拒否された場合、売主が訴えられる可能性が出てきます。

とりあえず、難しいです。

なので、もし買主側から「レター」付きのオファーが入った場合は、売主エージェントで受け取ることは受け取りますが、エージェントの手元でストップさせて、売主には送らない、ということにするのがベストかと考えます。

売主に送らなければ、売主は買主の情報を知らない、ということになり、エージェントとしては、クライアントである売主を守ることができます。

色々なことに神経を尖らせておかないといけないので、なかなか大変です。

実際にあった出来事の紹介を通じて、できるだけ役に立てていただける情報を載せています。サポートいただければうれしいです!