見出し画像

ワイキキでステイケーション

著者: 六甲茂子(ロコモコ)

主に義母の介護を担当している夫と私に、義理の弟と妹たちから嬉しいサプライズ! ワイキキのホテル2泊分をプレゼントしてもらったので、さっそく週末を利用してステイケーション(近場のホテルで休暇を楽しむこと)してきました。その間、義弟と従姉妹が義母の面倒を見てくれました。

ローカルとワイキキの距離感

世界に名だたる観光地、ワイキキ。ただし観光業に従事している人々を除くハワイのローカル(ハワイ生まれの地元民)達は、用事でもない限り、なかなか近寄らないことが多いのです。

ワイキキは観光客のための場所で、自分たちとは少し「素敵」のツボが違うと思っているローカルたちが多いみたい。もちろんローカルと言えども様々で、ワイキキに気軽に足を運ぶ人々もいれば、頑なに避ける人々も。

ハワイ出身の私の家族はと言えば、「別に嫌いではないけど、特に行く理由もないかな…」ぐらいの距離感だったので、今回の突然のプレゼントには驚いてしまいました。

昨年からのコロナ禍で、ご存知の通り、ワイキキの観光業は未曾有の大打撃を受けました。ホテルが次々と休業し、外食産業や小売業も影響を被り、観光客の姿が消えたワイキキは、すっかりゴーストタウンのような有り様でした。

が、これにより、今までワイキキに行く機会がなかったローカル達が、ワイキキを「再発見」。ビーチに集まるようになり、「ワイキキも案外悪くない」と言う認識が芽生えてきたようです。

ホテルもカマアイナ(州民)向けの宿泊プランを打ち出すところが増え、気軽にステイケーションが楽しめるようになったのも理由の一つかと思われます。

画像1

レトロなホテルにチェックイン

私たちが宿泊したのは、クヒオ通り近くにある隠れ家的な「ホワイトサンズ・ホテル」。

外観はちょっと古めで、ガイドブックに取り上げられそうなホテルではないのですが、実はかなりの穴場です。

立地もビーチ沿いでは無いものの、ワイキキの真ん中でとても便利。インターナショナルマーケットプレイスのすぐ近くです。

ホテルのテーマは、ミッドセンチュリー・モダン。1950-60年代頃のワイキキの黄金時代を彷彿とさせる、レトロで可愛らしいインテリアが素敵でした。

画像2

中庭にはプールとティキバーがあり、南国ならではのエキゾティックな雰囲気。写真ではちょっとわかりにくいかも知れないけど、バーの椅子の幾つかがブランコでした。可愛いけど飲みすぎたら落ちて後頭部を打ちつけそう。

客室は最近改装を終えたばかりでとても清潔。インテリアは黄色、青緑、チョコレート色で統一され、ベッドのヘッドボードにあしらわれたファブリックがおしゃれでした。

でも建物にエレベーターはないし、部屋にバスタブもないし、アメニティは最低限。ステイケーションや長期滞在向けかと思われます。

人だらけのワイキキ

久しぶりにワイキキに足を踏み入れた私たち。数ヶ月前までは、まだまだ人影も少なく、閉めているお店が目立ったものでした。

が、全国的にワクチン接種が進みつつある今日この頃、さらに大学生の夏休み(アメリカは5月初旬から)と相まって、先週末のワイキキは驚くほどの人出でした。

殆どがメインランド(米本土)からの人々。コロナ禍のもとずっとバケーションを我慢していた反動でしょうか、まさに弾けるような盛り上がり方でした。

その多くが体格も良く声も態度も大きく(失礼)、マスク着用率は限りなく低く、半裸でソーシャルディスタンシングなんてどこ吹く風。あまりの大暴れっぷりにびっくりしてしまいました。一晩中朝まで「イエーイ」とか「イーハーッ!」(ハワイだと”Chee hoo!” だけどね)などの叫び声が通りに響き渡ってましたよ。

画像7

でも、そんな大暴れも、別に嫌な感じではありませんでした。だってワイキキに活気が戻って来たんだから。私だって、若い頃は旅先で色々やらかしたりもしたんだし。今はすっかりカタブツになってしまいましたけどね。

私も夫もワクチン接種を済ませていたので、取り敢えずは安心。でも、ずっとマスクは着用していました。

本来ならば、ここに日本や中国、韓国からの観光客の方々もたくさん居られる筈なのですが、今の状態ではもう少し待たなければなりませんよね。早く日本の皆様にハワイに遊びに来ていただきたいと心から思います。もう少しの辛抱です。

画像7

不完全燃焼、憧れのグルメ旅ならず

今回のステイケーションでは、ワイキキのレストランで美味しいものをたくさん食べる事を目標にしていました。

このブログのグルメ担当のかまるさんを筆頭に、友人たちにおすすめのお店を教えてもらい、さっそく前日に予約の電話を入れてみたところ…

なんとことごとく予約でいっぱいで、キャンセルも出なさそう。米本土からの大量の旅行者に加えて、日曜日が母の日だったため、ローカルの家族連れも早めに予約していたようです。

急に決まったステイケーションだったため、すっかり出遅れた私たち。土曜日のブランチだけやっと予約が取れたのみでした。無念!

結局は、近場のお店でテイクアウトして、ホテルやビーチで食べたりと、憧れのグルメ旅とは程遠いものになってしまいました。次の機会こそは、早めに予約して臨みたいと思います。

画像7

ところで土曜日のブランチですが、カピオラニ公園近くにあるカイマナビーチホテル内のオープンエアのレストラン、Hau Tree (ハウツリー)に行きました。

ここは10年前に日本からの家族と訪ねた、我が家の思い出のレストランです。当時は父も妹も存命で、母もまだ元気でした。海の風に吹かれながら、皆で過ごした幸せなひととき…

あの頃とは、お店の名前もメニューも変わってしまったけれど、素敵な雰囲気はそのままでした。母の日の前日だったからか、着飾った地元のファミリーが多く、落ち着いてのんびり楽しむことができました。

夫はエッグスベネディクト、私はレモン・リコッタ・パンケーキをオーダー。どちらもとても美味しく、フレンドリーなサービスも心地よく、素敵なブランチタイムを堪能しました。

画像5

ついに会えた、アザラシ親子

ハウツリーのすぐ傍のカイマナビーチでは最近、ハワイアンモンクアザラシのカイヴィが出産、子育てしており、地元のニュースになっています。

我が家は皆、アザラシが大好きで、3年ほど前に同じ場所でアザラシのロッキーが、カイマナと言う名の女の子を出産した時も夫婦で駆けつけました。

ハワイアンモンクアザラシは絶滅危惧種ですので、近くに寄ることはできません。網が張られた外から見守るのみですが、まるでぬいぐるみのような親子の愛らしい仕草は、地元のアザラシファンたちを熱狂させているのです。

画像6

数週間もすると、アザラシは子離れしてしまいます。親子の可愛い姿が見られるのは本当に短い間だけですし、毎年このようにアクセスの良い場所で出産するわけでも無いので、今回は本当にラッキーでした。ステイケーションの素敵なハイライトになりました。

というわけで、2泊3日と短いステイケーションでしたが、久しぶりに介護をお休みし、夫婦でゆっくり過ごす事ができました。義弟と義妹に感謝!

この記事が参加している募集

休日のすごし方

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?