義母のネイル
著者:六甲茂子(ロコモコ)
80代の義母はポルトガル系アメリカ人です。もう殆ど歩くことが出来ず、このご時世もあって外に出ることは滅多にないのですが、それでも家では必ずカツラ(いくつも持っている)をかぶり、メイクは欠かしません。そのせいか実年齢よりも若く見られることも多く、まんざらでもないようです。因みに西川ヘレンさんにそっくりです。
特に両手の爪は長く伸ばしており、いかにも年配アメリカ人女性が好みそうな真っ赤やショッキングピンクなどの派手な色を塗っています。
ただこれにより、電話番号の押し間違いや、ものの取り落とし、何かに爪を引っ掛けるなどが頻繁していて不便そうなので、もう少し短くカットするよう提案しているのですが、なかなか首を縦に振ってくれません。
私自身は仕事でキーボードを打つことも多いため、能率第一でずっと短い爪をしてきました。たまに色を載せることもありますが、単色でごくあっさりと。
先日家からリモートで仕事をしていると義母からペディキュアをしてほしいと頼まれました。ちょうどお昼休みだし、と快諾して義母の足元を見てみると…
なんと足の爪がものすごく伸びて硬くなってしまってました。義母はいつも家の中でも靴を履いていたので、足の爪がこんなに伸びているとは全く気づかなかったのです。もう少し気にかけてあげればよかったと反省。
さっそく手持ちの爪切りでカットしようと試みましたが、親指の爪がプラスチックのように硬くなってしまっておりびくともしません。なので義母の足爪にも効果がありそうな巨大な爪切りやヤスリが入った「マニキュア・ペディキュアセット」を購入。安くなっていたのでついでに自分用にも1セット買ってみました。
さすが新しい爪切は強力で、義母の爪もすぐに良い感じに整い、明るい色のペディキュアを施したところ、すごく素敵になりました。
義母もサンダルに履き替えて大喜び。実母とはこのような触れ合いをした事が全くない私には新鮮で楽しい経験でした。
嬉しそうな義母を見ていると、なんだか私もうネイルをちゃんとしたくなってきました。ヤスリで楕円形に整えてオイルを塗り、付け根を押したりカットしたりして整えて、好きな色を塗ってみたところ気分は爆上がり!サロンに行くともっと素敵になるのでしょうね。でもとりあえず今はこれで満足です♪
ほんの小さな事ですが、なんだか幸せを感じたひとときでした。
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