バレンタインデーに大事なことを思い出しました。

著：御手洗ケール

2022年の年明けから1ヶ月半。今年の旧正月は2月1日だったので、あっと言う間に2回めの新年も過ぎ、2月3日の立春とともに、2022年は言い訳の余地なく、完全にスタートしたようです。

などと寝ボケたことを考えていたら、なんと昨日はバレンタインデーでしたね。昨年はまだ自粛ムードだったためか、今年はかなり盛り上がったような気がします。話を聞く限り、レストランのディナーは予約でいっぱい。花屋さんではバラが売り切れ。映画館では、バレンタイン直前に封切りになったジェニファー・ロペス主演の「Marry Me」がカップルに大人気。なんとオットーケーキもバレンタイン用のケーキは完売で、ケーキを入れる箱が在庫切れになるという、まさかの展開に一同びっくり。

そんなバレンタインデーにふとFBをチェックすると、過去の自分の投稿が表示され、ここ数年忘れていたことを思い出しました。そう、バレンタインデーは、私のハワイ移住記念日でもあったのでした。

2005年にハワイで編集の仕事を得たのを機に、移住を決意。母はかなり前に亡くなっていたので、父を一人で日本に残して行くことに後ろめたさはありましたが、「自分の人生、後悔のないように好きにしなさい」と送り出してくれました。しかしハワイといえど、この歳にして初めての一人暮らし（しかも海外！）ということで、今思えば最初の数カ月はかなりホームシック気味だったような気がします。なんと言っても愛猫3匹と離れたのが1番こたえました。

当時は猫を日本からハワイに連れてくるのは1年がかりの大仕事だったので、前もって準備はしていたものの、最初の子がやってきたのは、移住から半年位たってから。血液検査や膨大な書類など複雑な手続きを一つ一つクリアしながら、空港でご対面したときの喜びは今でも忘れません。

今では「隔離」Quarantineという言葉は日常的に使われていますが、あの頃は動物検疫でしか聞かないような言葉だったような。。。私のワガママで、3匹には飛行機で海を渡るというとてつもない経験をさせてしまいましたが、この温暖な気候は気に入ってくれたはずです。

そんな経緯があり、確かFBでは、「移住して10年、また新たな気持で頑張りたいと思う」というような意思表示をしていた私。毎年この日は特別な思いで迎えていたはずなのに、ここ数年はコロナ騒動ですっかり自分を振り返ることを忘れていたようです。

17年たった今、移住当時とは全く違う生活をしているけれど、自分のやりたいことは確実に見えている？　多分。（外に出てわかったことがたくさんあるから）

今の生活に満足している？　多分。（猫は5匹いるし、好きなことのそばにいられるから。満足というより感謝、かな）

一時はびっくりするような数字を記録したハワイの感染者数も、順調に減少傾向。最近はピークアウトした安心感のようなものがそこここで感じられます。元気を取り戻しつつあるハワイでこれから私は何をするべきなのか、年寄りなりに考えてみようと思います。恥ずかしいから、もうFBには書かないけどね。