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憧れの暮らし

著者: 杏ワイルダー

私がずっと憧れていた「暮らし」が現実のものとなりました。

きのうの午後、向かいの奥さんから送られてきた短いテキストメッセージ…

「Do you have an egg I can borrow please?」(卵あったら1個借りていい?)

すぐに「Sure!」と返事をし、スキップしながら冷蔵庫に卵を取りに。

ずっと憧れていました。

「ちょっとお味噌を切らしちゃって、少し分けてくれない?」

隣人に、気軽にこういうことが頼める、昭和時代の長屋のような暮らしを。

ここに住んで5年。近隣の皆さんは、親子3代に渡って半世紀近く住んでいるような方が多く、親戚同士のような付き合いをされており、年に何度か数世帯が集ってのガラージパーティーも開かれます。

年齢の近い向かいの奥さんにはとくに仲良くしてもらっています。庭で採れた野菜や果物、いただいたお菓子など、しょっちゅうお裾分けをしあっております。

で、きのうの彼女からの「卵1個貸して」で、親密度が一気に深まりました。

レモンバーのお菓子を作っている途中で、卵がなかったことに気づいたそうです。出来上がったら届けてくれました。嬉しい。

「私もなんか切らしたら借りにいきますよ」って言ったら、

「待っているよ」って。

レモンバー、うまいっ!

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