冬の恐怖体験


夏だし涼しくなるために恐怖体験でも書き出してみるか〜と思ったけど、今回は今年の冬にあった恐怖体験の話。
冬なのに恐怖で余計寒くなっちゃって本当に困ったよね、どうにかしてくれ、やれやれ。


明日仕事休み〜?と前の職場の同期から連絡があり、休みだった私はその子たちと出かけるために準備をして家を出た。
玄関前に人が倒れていた、職業看護師、いや普通に人として見捨てられない!と思って対応してる人に声をかけたら『いらないです、僕看護師なので』とすっぱり断られてしまって少し善意が嫌な気持ちになった夜だった。後私も看護師だし、呂律回ってない患者が寒いと言ってるからって動かそうとするのは脳外科看護師としてNGだと思いますけどお前何科?と思ったことは人として最低なので内緒。

本当に怖い話はここから。

友達に行く場所を予告されないまま飲み屋街にきた。友達たちはもう先に飲んでて楽しそう。私はまだシラフ、なのにだよ、人生で初のクラブとかいう場所に連れて行かれることになった。本当は死ぬほど嫌だけどみんなが盛り上がってる雰囲気を私の貞操観念だけでぶち壊すわけにはいかない…仕方ない行くか…と思って行った。

うるさい音楽にごった返す人たち、大声です騒ぐ男女、それと対照的にめちゃくちゃ静かな店員。異世界すぎるし人混み苦手だし今日を最後に絶対来ないぞって思った。
男の集団にナンパされて友達がオッケー出したので私はその集団の2人と隅で座ってた。友達たちはイチャイチャ踊ってる、ここでもう一度大切だからいうね。私はまだシラフ。

奢るよ!と言われたけど気が進まなかったので自分で金を払ってお酒を一杯買って飲んだ。酒が強い方なのでまだシラフの意識。隣の男たちに話しかけられるけど音楽で声が聞こえないので必然的に耳元で話すことになる、私のパーソナルスペースに入ってくるなよ…と思ってた時に『これ!あげるよ!』とその男の友達が手を差し出してきた。

なに?と思って手を出すと置かれたのはラムネ

お察しのいいみなさんはお気付きかもしれないけどクラブで男からカラフルなラムネをもらったら危険だよね。正直怖くて数秒動けなかった。
ハッと意識を取り戻して灰皿にラムネを捨ててトイレに行くフリして帰った。

友達には、ごめん帰るね。カラフルなラムネ持ってるからその人たちと遊ぶのはやめて帰ったほうがいいよ。とだけラインしといた。

その後友達たちもそのライン見て解散したらしい。

夏の恐怖といえば心理系だけどこれは人こわです。期待したホラー好きの皆さんごめんね。

おしまい。

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