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【読書記録#01-3】マーケティングプロフェッショナルの視点

第3章の気になった箇所まとめです。

第2章を読んでない方はこちらから

第3章 ブランドマネジメント

ブランドに担当者を配置し、ブランドマネージャーと呼ぶだけではブランドマネジメント制は完成しない。ブランドマネジメント制の導入は、マーケティング組織だけの問題ではなく、全社的な組織構造にも大きな影響を与える。

ブランドマネージャーの職責とは

1.担当するブランドのビジネスの伸長

2.組織の強化

具体的には以下の内容が期待される。

(1)目標とする利益の達成(2)そのためのシェア目標や売り上げ目標の達成(3)ブランドが持つ意味の保有度の維持・強化(4)そのための消費者理解(5)そのための各種マーケティング予算の投下責任(6)ブランドの指揮に必要なリーダーシップの発揮

つまるところ、短期・長期の利益の確保である。

成長とは何か

成長を一括りで記述するのであれば、「昨日出来なかったことが、明日出来ること」である。なぜ出来るようになったのか。一言で言えば「資源が増えたから」である。昨日できなかったのが単純に作業量の問題でないのなら、何がしか知恵がついたのだ。経験値などを含む広い意味での「知識」と言い換えても良いだろう。こうした知識こそ成長の主原料である。

この知識運用について、「SECI(セキ)モデル」という優れた概念がある。

個人が持つ、暗黙知としての知識を他者と共有することで暗黙知を共同化し、それらを形式知として共有しやすく表出化し、既知の体系に結合化し、それらをベースに各々が新たな暗黙知を獲得することで内面化し、またこれらの内面化された暗黙知を表出することで、次の次元に上げっていく正のスパイラルのモデルを示している。

SECIモデルについてはテキストのみだと分かりにくいので、こちらのサイトの図解を参照するといいかもです。

このモデルに加えて、

1.収集:知識を意図的に集めていく仕組み

2.蓄積:知識の蓄積を担保する仕組み

3.流通:知識の流通を促す仕組み

以上の3点の仕組み化を意識すると効果的な知識運用につながっていく。


第4章のまとめと全体を通しての感想はこちらからどうぞ。


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