見出し画像

好きな仕事と稼げる仕事の両立(7日間ブックカバーチャレンジ5日目)

『佐藤雅彦全仕事』佐藤雅彦

大学を卒業するとき、電通の就職試験を受けたことがあった。
演劇をやっていると留年するというジンクスがはびこっていたので、
僕自身も卒業できないと思っていたら、卒業出来ることになったのだ。
急いで就活をしないといけないと焦って、4年生の秋でも就活できる会社を探したら、電通だった。

電通の名前だけは聞いたことがあった。この『佐藤雅彦全仕事』を読んでいたから。

宣伝のつくり方など全く知らないけど、
JR東海の「そうだ、京都行こう」のCMと佐藤雅彦のことなら知っている、という、本当にもの知らずの僕は3次面接で落ちた。

3次面接のとき、「他の会社は受けていますか?」という質問に「いや、電通しか知らないので」と言ったら、
「え、だって、博報堂とかあるじゃないですか」
「え、博報堂ってなんですか?」と答えた。

他にも大学の頃に作った芝居の話をしていたら面接官が
「ごめん、沢山しゃべらせてしまって。でも、何でこの話してるんだっけ?」ときたので
「いや、作った芝居の話だと思ったので」と答えた。

ああ、落ちたなぁ。と思いながら汐留を出た。

演劇で食えていけるわけがないと思っていたから、
他に自分がのめりこめて、稼げる仕事を考えたら、宣伝作りだったけれど、
それも無理だとなって、ぼんやり毎日を過ごしていた。

自分に出来て、稼げる仕事って何だろうと今もわからないでいる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?