ハワイの旅の記録*2005年--アロハアイナエコツアーズのジャングルハイキングツアー
【Hawaii Travelog-10】2005/8/12~18
ツアーに参加することがなかった私たちでしたが、ハワイ固有種の白いハイビスカス、Koki'o Ke'oke'oが見たくてアロハアイナエコツアーズが主催するジャングルハイキングツアーに参加しました。
参加した2005年当時、アロハアイナエコツアーズは設立してまだ5年ほどの若い会社でしたが、オーナーのカイル氏の活躍は目にしていました。 NHKの「ハワイ・トレッキング紀行」でガイドをされているのも見たことがありました。ハワイ州森林局の許可を得てこのツアーを催行しているカイル氏ですが、中にはいい加減なエコツアーを主催するところもあるようで、安価な料金設定のツアーは許可を取っていなかったり保険に入っていなかったりするケースが多いので要チェックだと話されていました。
ジャングルハイキングツアーはワイキキに程近いトレッキングコースを3時間ほどかけて歩く初心者向けのツアーで、この日の参加人数は13名（本来の12名プラスJTBのオプショナルツアーが中止になりこちらを紹介されたと言う1名）。私たちのホテルのピックアップは7時10分。それからいくつかのホテルを回ってトレイル入り口へ向かいました。
前夜に雨が降ったので道はちょっとぬかるんでいるところもありました。歩き始めた時は半袖のTシャツでは涼しいくらいの気温でした。
トレイルを歩きながら、落ちているグァバの実を拾ったり枝からもいだりして食べさせてくれました。姫りんごのようなストロベリーグァバはしっかりした果肉、種がたくさんある方はジューシーで酸味がありました。ツアーでは歩き始める前に1人1本のミネラルウォーターが渡されます。ビタミン補給はグァバで、喉の渇きはミネラルウォーターで癒すのですね。
途中のおやつタイムでは、カイル氏奥様手作りのバナナケーキが冷たい麦茶とともにふるまわれます。バナナケーキに使われているのはアップルバナナで、普通のバナナと比べるとちょっと小ぶりで味も濃いようです。
ハイキングの途中ではたくさんの植物を見ることができました。白いハイビスカスやホワイトジンジャー、カヒリジンジャー、シャンプージンジャーやククイの花、コアの木などなど。コーヒーの木は野生化しているので、ずい分と高い木に成長してしまうのだそうです。ちなみに、ここで採れたコーヒーはコナコーヒーではありません。コナを名乗れるのは、ハワイ島のKona地区で採れたものだけです。「だから、ここのコーヒーはタンタラスコーヒーかな？」とカイルさん。
これこれ、これを見たかったのです。
海が見えるこの道を降りたいところですが、ここを左へと曲がります。目指す見晴らし台まではあと少しです。
昨年登ったダイヤモンドヘッドも眼下に、そして、ワイキキのホテル群をはじめホノルルの街並みも一望の下に見渡せます。この景色を見るだけでも、登ってくる価値があるというものです。
途中、夜景を見るスポットでも有名なタンタラスを通ってきましたが、そのスポットと言うのは本当はタンタラスの丘ではないとのことです。タンタラスの高台に住んでいる人たちもいますが、各家庭には水道がきていないので生活用水は雨水を貯めて利用し、飲料水は宅配のミネラルウォーターを買っている、というカイル氏の話も聞くことができました。
ジャングルハイキングツアーの代金は大人1人$65。ホテルまでの送迎、リュック、雨具、登山用杖、ボトルウォーター、ジュース、おやつが料金に含まれます。ハワイの植物や歴史などもろもろの説明を聞き、自然に触れ、目にもおいしい景色を堪能して、それでこの料金は決して高くはないと思いました。（しかもチップを受け取られませんでした）
2020年12月、創業20年を迎えるアロハアイナエコツアーズはその業務を停止しました。ハワイ島メインの滞在にシフトした私たちでしたので、この時以来カイル氏のツアーに再び参加することはありませんでしたが、このツアーに参加したことは今でも心に残る思い出となっています。
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