散らばる点が 繋がっていく 

以前は 内科医だったRさんが 前立腺癌の再発を機に オフィスに
訪ねてきたのは ロックダウンの最中だった。
薬物治療が再開し 副作用で どうにもこうにも 具合が悪くなるのを
なんとか軽減できないものかと やってきたのだった。
ある日 セッションの後の支払いのとき 私と彼の間に 霧のような
ものが立ち込め それは 私の目を刺激し 開けているのが やっと
だった。それは 例のアレの注入から 数日後のことだった。
のちに それが ファイザー社が公開した 146ページにわたる 
クリニカルプロトコルにある 職業被爆であることを知った。
打たない人が 打った人から受ける被曝。
あの霧のようなものは まるで ガスに近いものだった。もっとも
Rさんは 薬物治療も受けていたから ダブルで揮発性のものを 発して
いたのかも知れない。

ある日 Rさんに 医者になった 動機を聞いてみた。
すると 子供の頃 百日咳にかかり その時 お医者さんが 助けて
くれてから 自分も そのように 人助けができたらと 医者に
なったと 答えた。
私は 違和感のようなものを感じ、後日 百日咳の当時の流行について
検索すると 驚くデータにヒットした。
Rさんの生まれたあたりで Rさんが子供の頃に流行った百日咳は
CーIーAが 実行したものだったという当時の記録が 出てきたのだった。
アメリカの医療システムと 現代科学を信じる彼に そのことは言わなかった。
それから少しして Rさんは 個人に合わせた 薬物治療の ブレンドを 
作ってもらいに メキシコ国境の クリニックに 旅立った。
帰宅した Rさんは このブレンドなら 自分の癌のタイプに 的確に効くんだよ
と 意気揚々としていた。
が 私には 攻撃すればするほど 彼自身が弱っていくのは 目に見えていた。

それから 間も無くして 家から5分の 私のオフィスに出かけてくるのも
無理なほど 彼の体力は 落ちていった。いつも胃が痛み そのせいで 食べることもできず もともと痩せ型の体は ますます痩せていった。
そればかりではなく RさんとRさんの奥さんは 感染防止のプロトコルに
ますます 厳しくなっていき、私の対応の甘さに 文句を言うようになった。
マスクの解除が 徐々に始まった頃だった。
それで 恐れてまで 外出してくる必要はありませんと 予約の受付を断った。私のオフィスは いくつかの理由で 出入りできなくなる人たちがいる。一つは
同意書に 嘘の記入をする人。もう一つは 私の仕事を尊重できない人だ。
「文句があるなら 他行ってください。」
人の体に関わる仕事に おべっかは必要ない。
仮に 手をすり合わせて 機嫌を伺いながら この仕事をしている人が
いるとしたら 投資を学ぶことを おすすめしたい。

体を使って 他人の不調と向き合う仕事というのは 物理的には
ミトコンドリアのレベルで やりとりが起こる。
仮に 私のミトコンドリアが100で クライアントのミトコンドリアが
50だとしよう。その人が帰る頃には 私のミトコンドリアとクライアントのが
それぞれ 75になる。生命はそのように 見えないレベルで 支え合っている。
それは 木が共に生き延びようと 根を通じて 他の木に 水を送るのと
似ている。
表面のレベルで 差別しあっても 細胞レベルでは そんなことは なんの
意味もない。
私たちは 枯れた植物に 命を分けることもできれば 萌える緑に 命を
分けてもらうこともできる。
仏教の不殺生とは そもそも そのことを諭していたのではないかと
私は思う。
全ての命が 尊いのは 細胞レベルで 私たちが 支え合っているのであり 
命を奪う行為は 巡り巡って自らの命を削っていることを 説明していたのでは
ないか?

ミトコンドリア、納豆キナーゼ、遺伝子組み換え大豆。
これらは 一つの線でつながる。
ミトコンドリアの活性に 納豆キナーゼは有効だ。一時期 噂された 
5ALAよりも 納豆キナーゼの方が 個人的には 効果が高かった。
そして 日本は アメリカから 遺伝子組み換え大豆を 輸入している。
以前は 断っていたのに いつの間にか 同意に変わった。
あちらの計画は 長い時間をかけ 緻密に 多方面から 包囲するように 
世界を塗り替えようとしている。
多くの サプリメントの会社や オーガニック食品の会社は パンでの頃
大手企業に買い漁られた。どちらに回っても 彼らに 金が落ちるように
システムは 組み替えられた。

が 生命は 環境により進化を遂げる。
卵子と精子の受精が サイズ0に成長し、ハワイ移住後は サイズ8まで
成長を遂げたように 今ある 新しい環境の中で 内なる生命が 数度目の
ビッグバンを起こすことを 私は 密かに 妄想している。

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