2月26日に考えていたマイノリティとかヘイトとかについてのことと酒と映画

私はシスヘテロがシスヘテロである所以を発露しているところを指して雄とか雌とか呼ぶようにしていたんだけれど、それが最近はより露骨になってきていて、ちんことまんこと呼んでしまう。当然蔑称のつもりで。

ヘテロセクシュアルが嫌いだ。ここ2年くらい平気だったというか平気だと言わざるを得ない状況がつづいていたのでそうでもなかったんだけれど(詳しくは割愛します)、最近になってやっぱり嫌いだと思うようになった。
とはいえだいぶ判定がガバガバで、たとえば自分の両親が仲むつまじければうれしいし、親しい友人が結婚したら喜ばしいし、二次元だったら男女CPでも美味しくいただける。自分自身夢女子でもあるし、男キャラに萌えるし。
まあそんな感じで当たり判定ゆるゆるなんですけど、とりあえずヘテロセクシュアルが好きじゃない。もっと言うと気持ち悪いと思う。
基本的にわたしは無性愛者に近くて、三次元の人間との性的な含みを持ったふれあいにほとんど興味がなく、かつ自分=世界と思いがちなあほなので、普段接する人々のこともまずは無性愛者と思い込んでしまう。それが何かの拍子に、例えば会話のなかで恋愛が俎上に登った時だとかに、相手がヘテロセクシュアルだとわかると、それが男であれ女であれ「あっ気持ち悪い」と思ってだいぶヒいてしまう。ただあの、これ私と親交のある方がたを傷つけたいわけではないので急いで補足すると、前述のように判定がザルなので、そのうち仲良くなったらその人のセクシュアリティをすなおに祝福できるようになったりもする。なのでこのファーストインプレッションは全然絶対じゃないです。威圧的でごめんね。
それがシスヘテロ男性だと「えっまじで近づかないで欲しいんだけど」ってなる。冷静に考えれば相手にも好みがあるのでてめえのことなんざ見ててもチンピクしねえんだよという話なのであるが。これってゲイがカミングアウトしたときによくある「俺のこと狙わないでくれよ〜ニヤニヤ」と全く同じ構図ですね。あの、何度も言うんですけど、判定ガバガバだしすぐあらたまる認識なので、これをお読みでかつわたしとたのしくやってくださる男性諸氏ほんとごめんなさいね。あくまで条件反射の話です。

要するに生理的にあかんのである。で、そのあかんさでもってひとをまなざすとき、そんなあかん存在である相手に対して出てくるのが「気持ち悪い」という蔑視の姿勢である。そして冒頭に戻ります。そんな気持ち悪い・汚らわしい・理解できない(半分くらいね)存在に対しての距離感がちんこまんこという汚ねえ言葉に現れている。
余談ですけど、某膣ドカタ御大についてはむしろ尊敬の念を持っているし、かくあれば幸せだったろうなあとも思う。彼女の使うちんぽ・まんこというターミノロジーに感化されている部分もまま、ある。

ヘテロセクシュアル気持ち悪い。
でももちろん普段からそんなこと言って回らない。人を罵るのはよくないことだし、何かの属性に人を押し込めること自体が暴力だし、ましてその属性をして人のことを判じてしまうのは道徳にもとる。人間としてやってはならないことだ。だから思っていても言わない。でも多分顔には出ている。ごめんなさい。

さて、仮に誰かが「ホモ気持ち悪い」と言ってしまったとしよう、そしたら「差別だ」「ホモフォビアだ」「ヘイトだ」って囲んで棒で叩かれる、まではいかなくとも、まあ時代の空気的にそれ言ったらいかんでしょみたいな話になると思う(これは傾向としてはよいことだ、と思っている)。
そこへきて私が「ヘテロ気持ち悪い」と叫んだとしよう。誰かが「それは差別だ!」と声をあげるだろうか。あげないと思う。「ほーさよか」「あなたはヘテロセクシュアルが好きじゃないフレンズなんだね」ってことになると思う。言われたとして、何かに対して”気持ち悪い”とか言っちゃうのは道徳的にだめだよ、とたしなめられるくらいの話だろうと思う。うーん。
なんか社会的な問題と個人的な問題というふうに、還元される場所がそれぞれ違っちゃってるし、すごく変なバランスに見える。

たぶん一番理想的な構図は、「ホモ気持ち悪い」が”差別”としてではなく”道徳的に許されざるヘイト”の文脈で語られるようになっている状態であって、その文脈の上では「ホモ気持ち悪い」も「ヘテロ気持ち悪い」も同じく「特定の属性を指して『気持ち悪い』と言うことの是非」という観点からのみ論じられるべきだ。
でも現状はそうじゃない。これはマイノリティ側の被害妄想なのかもしれないけれども、なんというか、「マジョリティ様がマイノリティ君が傷つかないように配慮してやっている」みたいな圧倒的なベクトルの乖離を感じるんだよねー。こっちとしてはそんな俺様な態度で歩み寄るくらいなら気持ち悪がってくれて結構!と思ってしまう。や、被害妄想なんだけども。そして個人の所感であって、私の発言がなんかしらのクラスタのレペゼンというわけではないです。念のため。

そういうマジョリティの驕りみたいなものが最近反吐です。これはもちろんセクシュアリティの問題に限らない。私は黄色人種が圧倒的マジョリティの世界で生まれ育った黄色人種なのであんまり肌で感じられない話なんだけれど、いわゆる人種問題でも同じ構図がありますよね。最近話題になった文化的横取りみたいな話で、とても”コーカソイド様”の驕りを感じてしまう。ちょっとこの問題は複雑そうなので今あんまり述べることはしないけども、今後考えてみたいところ。

そんな感じで2/26日は酒と石川五ェ門に溺れていました。
日本酒はいいぞ。KURAND SAKE MARKETです。日本酒が四時間好きなだけ飲み比べできるという天国とも地獄ともとれる場所なんである。おつまみ持ち込み放題、途中入退場可なので買い足しも自由。もちろん店員さんにおすすめを相談すればアテにうってつけのものを勧めてくれたりもする。今日のMVPは「辛口ばっか飲んでんじゃねえよ」に差し上げたい(そう言う名前のサケなんです)。
そして五ェ門はソーキュートだった。私の好きな種族っていくつかあるんだけど、その原型のうちの一つが13代目石川五ェ門なのだ。ダークニンジャ推しは天命なんです。そういえばルパンには宝塚版があったなと思って調べたら彩凪翔さんが演じてらしたので円盤の購入を決意しました。イケメンです

note絶対続かないと思うんだけど、まあ長々と喋りたいことがある日もあるだろうので、一応アカウント作りました。気が向いたらクソ日記とかなんかの考察とか愚痴とかそういうのを書きます。よろしくね!

お小遣いください。アイス買います。