ブログ100記事書いたら何が起きるのか?その①
兎にも角にも、ブログ指南系情報発信者が口を揃えて言うのが「まずは100記事書け」と言うこと。それについて、いちブロガーとしての僕なりの見解を書いてみます。
多くの情報発信者の「なぜ100記事書くのか」の理由を調べてみると、大きな理由はこの2つ。
① 実力がつくから
② Googleから評価されるから
この記事ではまず、「その①:実力がつくから」という項目について書こうと思います。
そもそも「実力」という言葉が曖昧なので、ざっくりと、こう定義しようと思う。それは「アクセスが集められているか」と「それが商売に繋がっているか」だ。
100記事書くという意気込みから察するに、おそらくは「ビジネス集客」や「ブログ収益化」を目標にしているだろうから、「今日ラーメン食べました」のような、日記的備忘録記事は対象外とします…
で、実力がつくかどうかの話だけど…
これは非常に「微妙」としか言わざるを得ない。
その理由を説明するために、いきなりですが、少し寄り道します…
トレンドブログ時代
時は遡り、2016年。僕はトレンドブログという手法でブログ運営をしていた。当時は確か、ゲス不倫とかPPAPが流行っていた。
このトレンドブログという手法は、広告をクリックしてもらう(=自分のブログに大量のアクセスを流す)ことに特化したノウハウなので、どのようなネタが世間の注目を浴び、どのようなキーワードが検索されるのか、そこがキモになってくる。
今はGoogleもアップデートされ、事情は異なっているみたいだが、当時はどうSEOをハックしていくのか、そこが大事であり、ライティング力はそこまで求められなかった。
当時のコンサルタントにも、「人として最低限、伝えたいことを伝えられる文章が書ければいい」と伝えられた。最低800文字書けばいいと…(笑)
言ってしまえば、「読者のことを考える」とかそういうのは重視されず、それよりは、世間が気になるであろう話題に対する感度、次に何が知りたくなるかの先読み力、そしてクリックしてもらうためのインパクトある言葉選び。
ここら辺が徹底的に鍛えられた。
この時点での僕のライティン力なんて、とても恥ずかしくて文学部出身とは言えないくらい崩壊していたし、というか、それでも稼げた事実があるから、「ブログにライティングスキルなど必要ない」とさえ思っていた。
つまりこれは、ブログではない。
個性もなければ、読者に対して気づきも何も、ほぼ皆無。個人でゴシップ雑誌を発行しているようなものであり、自分でもこう、薄々勘づいていた。
「ネットにゴミを量産、投棄しまくっている。
エコじゃない!SDGsじゃない!!」
と。
言うなれば、「人に価値を与え、その対価として報酬を受け取る」というビジネスの大原則を無視した、Googleの穴をつく、ただの「集客」のお勉強だった。
これだけで一生食っていけるとは到底思えない。
鈍感の極みにいる僕でさえ、当時はそう感じた。
なので次は、ちゃんとビジネスとして価値のある仕事をしてみたい……と、いわゆるアフィリエイトという領域に手を伸ばしていく。
※ちなみに、オススメはしないけれど、このトレンドブログをやり込んだ経験(人間心理、キーワード選定、コピーライティング、集客スキル)は、今でもめちゃくちゃ役に立ってます…
アフィリエイト時代
さて、ただただアクセスを集め、広告をクリックさせるだけのトレンドブログとは異なり、アフィリエイトはめちゃくちゃ難しかった。
他人の商品であれ、商品を代理販売する(アフィリエイト)ためには、「マーケティング」「ライティング」等、総合的なビジネス力が必要となるし、かつ、すぐに結果に反映されないので、制作力に加え、改善力が試される。いわゆるPDCAてやつだ。
ゆえに、みんな挫折する。
副業=アフィリエイトみたいに軽く考える人も多いだろうが、これはマジでオススメしない。もちろん可能性はあるだろうが、90%の人が1円も稼げず撤退するビジネスだと思う。まじムズイ。難易度高いです。
長くなるので、その過程は端折るけど、アフィリエイトで培われるスキルはこんな感じ。
・マーケティング力
・ライティング力
・自己解決能力
・忍耐力
ビジネスで大事なことが全て学べる。学べるが……それが正しいかは本人にさえ、分からない。それでも継続し続け、正しい道を進んだ選ばれし者にだけ、結果がついてくる。
分岐がたくさんある暗いトンネルの中を、一人、ただひたすら歩き続けるようなものだ。
もう一つ、ぶっちゃけよう。
僕の偏見がめちゃくちゃ入るけど、アフィリエイターで成功してる人に、バカは一人もいない。頭がキレて、かつ行動力と継続力が備わったエリートだらけ。
ライバルが強すぎる。やっぱり手強いですよ。頭のいい人は。(でも転売とか、コンテンツ販売とかには、バカがたくさんいる。あっ、でもいいバカです。偏見です。)
僕は対して結果が出なかったので、バカよりはバカじゃない、でもちょっとバカ。くらいだと思う。でもそんなバカでも生意気にこう思ったわけです…
アフィリエイト、つまらねぇ……涙
読者の求めるものを記事にまとめ、類似品との比較記事を作り、メリットとデメリットも正直に伝え、その上でイチオシとしてプロモーションする。
そこに「自分らしさ」というものは求められない。むしろ邪魔。
あくまでもSEOの奴隷として、そして読者を気持ちよく誘導するために、媚びへつらう文章のみが求められるので…
これも僕の感想であり、偏見かもしれないですが「つまんない」のですよ。モチベーションが維持できず、更新し続けられないのです。
お金になるからと言って、書き続けられますか?
ウォーターサーバーについての詳しい記事を……orz
です。
(とても僕には無理でした。唯一続けられたのはアダ○トくらい…)
そこで行き着くのが、3つ目。
トレンドブログ→サイトアフィリ→自分の表現の場としてのブログである。
自分らしさを表現するブログ時代(←今ここ)
別に、無理に集客をしたいわけでもなく、他人の商品を販売するために記事を仕込むのでもなく、「好きなことを書き、よかったらフォローしてね」的なスタンスのブログ…
もちろん書きたいことは書くが、読者の気づきや学びになるようには意識する。
でも決してSEOの奴隷にはならず、キーワードだけを意識した金太郎飴サイトとは一線を画す。そんなブログ。
言わずもがな、このブログもそんな感じでの運営を心がけているし、
あとはコロナで更新がほぼ止まっちゃったけど、勝手に地元のメシ屋を紹介するブログも、やってて楽しかったなぁ。そのおかげで太ったけど。
100記事書いたら実力はつくのか?
さて、冒頭に話を戻しましょう。
問題は「100記事書いたらどうなるのか」、「実力がつくのかどうか」です。先に結論から言うと、
いくら記事を書いたところで、目的意識を持って書かないと実力はつかない
というのが、僕の答えになります。
上に書いた通り、僕はこれまで、
①トレンドブログ:
人間心理、キーワード選定、コピーライティング、集客スキルなど
②アフィリエイト:
マーケティング力、ライティング力、自己解決能力、忍耐力
③書きたいことを書くブログ:
表現の自由、楽しむこと
が、鍛えられたと思ってます。実力がついたかどうか分からないけど、少なからず何もできなかった2016年に比べたら、それなりに成長していると思う。
そして今。これまでのブログ経験などを発信し、時に他人の添削を行い、まがいなりにもノウハウを指南する立場から感じることは、
みんな、
③ 書きたいことを書くブログ
を、ほぼ何も考えず、惰性で投稿し続けているという、由々しき実情である……
2種類の記事:1,000時間の法則
さて。僕が思うに、ブログには2つの記事の種類があると思う。
一つはもちろん、「読者が求めることを書くこと」。
だから検索に引っかかるわけだし、読者の悩みや疑問を解決する手助けをするからこそ、その人に感謝される価値あるブログになっていく。
そしてもう一つが、「自分の書きたいことを書くこと」。問題解決記事はネット上にゴロゴロ転がっているわけだから、それだけで差別化は難しい。
ビジネスに引き込もうとするならば、「あなた」という強烈な個性を発信し、そのファンになってもらう必要があるわけだ。
さて、その2つの機能を頭に置いていただいた上で、話を進めましょう。結論はこうです。
「読者が求めること」を100記事書くと、実力がつきます。
「自分の書きたいこと」を100記事書いても、実力はつきません。
なぜなら、読者の求めるものに答えるには、先ほど挙げた「人間心理、キーワード選定、コピーライティング、集客スキル、マーケティング力、ライティング力、自己解決能力、忍耐力」が必要になってくるから。
読者に満足してもらうには、読者のことを考えなければなりません。考えることとはすなわち、上に書いたスキルを高めていくことだと思ってます。
1日3時間。読者のことを考えながら、3日かけてブログを書く。すると、100記事書く頃には、1000時間費やしていることになるので、
そりゃあ、実力もつくでしょう。
ぜひ調べてもらいたいのですが、1000時間の法則というものがあって、それくらいの時間を費やせば、誰でも「中上級者、セミプロ以上」に到達するらしい…!
話は逸れてるけど……でも、これってものすごく勇気をもらえる内容だと思うわけ。
だって、1日3時間やれば、1年で到達可能ってこと。無理難題でもなく、やれば誰でもできるってことだから。努力でどうにかなるわけじゃん。
1日3時間、読者のことを考える。それくらいやりましょうよ。
なんだけど、残念なことに多くの方が、「自分の書きたいこと」を100記事書こうとする。
目的意識も持たず惰性で続けようものなら、それで得られるのは、せいぜい「表現力」「継続力」「タイピングが早くなる」程度。
それはただのオナニーと同じなんだから、100記事溜まったところで「実力」もクソもつかないでしょう。
結構いるんですよ。
アメブロ歴10年以上で数千記事という量を書いていながら、何も成果が残っていない(ような)人。
アクセスすら集まらず、ビジネスになっていない(ような)人。
それが証明している。
「自分の書きたいこと」を100記事書いても、実力はつきません。
ってことを。
これは完全に僕の偏見ですが、特に、ASJの方に多い。
※ A(アメブロ)S(スピリチュアル)J(女性起業家)
せっかくいいものを持っているのに、投稿する記事のバランスが悪い。なので書いても書いても、アクセスが集まらんのです。
10,000時間かけても変わらない人
まとめます。
長くなっちゃったけど、言いたいことはこうです。
読者が求めることを記事にする訓練を積めば、実力が身につきます。
一方で、自分の書きたいことだけを文字にしても、ビジネス的に積み上がるものは(ほぼ)ありません。
つまり後者の場合、1000記事書いても、10000記事でも何も変わりません。
でも、落ち込まないでください。
ここまで読んでくれたあなたなら大丈夫。
きっと軌道修正し、いいブログを運営してくれると思ってます。
この記事はあえて、読む人にとってはムカつくように書いたので、感情的で自分を正当化したい自己中野郎は、多分ここまで読む前に離脱してるはずです(笑)
というわけで、パート①はこの辺で。
次は「Googleからの評価」という点で考えてみましょう。
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