自転車泥棒 感想

自転車泥棒を見ました。

私にとっては人生初の白黒映画です。

白黒とフルカラーを比べて考えたら、カラーが優ってると思っていました。
そんなことなかったので驚きました。
白黒でも、その場の空気感や質感が映画の作り手の方々の手で十分伝わって来ているように思えました。


自転車泥棒は日本語字幕で見たので、最初は英語じゃないな…とどこの国か探し当てるところから始まりました。
ボンジョールノ、チャオと聞こえてきたところでようやく分かりました。
挨拶って大事な知識だなあ。


自転車泥棒というタイトルも最後までみるとずしっときます。
盗みってどこか自分の貧しさ足りなさを埋めたくて、してしまうんでしょうか。
小学生の頃、人の文房具やおもちゃを軽い気持ちでとってしまうことありました。
盗むマネをして、あとで面白くなった頃に返す遊びです。


父と子の2人を中心に話は進んでいくのですが、最後までこの2人から目が離せませんでした。
そして、あとから2人は素人さんだったというのですから驚きます。
とても挑戦的な映画です。


ラストシーンではええ!ここで終わるの!!と思わず声を出してしまいました。
今までみた映画といえば、演出的にハッピーエンドやバッドエンド、何がに立ち向かう姿だとか最終形が描かれて終わることがほとんどだったからです。
この映画は、道ですれ違った人が去っていくような、あっけないシーンで終わってしまいました。
あんなに気持ちを入れ込んで2人を追っていたのに、突然またもう二度と会わない同じ町に住む他人のようになってしまいました。
2人の後を追いたくても、もう追えない…そんな寂しさと諦めを感じるラストシーンでした。
2人がどうなったのかを知ることはなく、映画は終わってしまいます。


面白かったです。


#自転車泥棒 #映画 #感想 #初心

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