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君のトナリで

僕は、思いっきり息を吐いた。
あの頃と同じような風景、あの頃と同じような人々が笑って行き交う中で、君と出会った。

ユキが「ね?あのさ、僕はどうしたら、ナルの様にうまく部活を続けられるだろう?」と下を向いた。
ナルは「私は、ユキが羨ましいよ。好きな事を好きなだけ出来て羨ましいなって思うよ」とユキの肩を叩いた。
ナルは「はぁ。私はいつもと変わらないテニスの玉拾い。詰まらないし、いつになったらやらせてくれるのか」と独り言をぶつぶつ呟いて居た。
ユキが「あら?ナルならいつか、テニスをやらせて貰えるよ。僕が保証する」とナルに声を掛けた。
ナルが「ありがとう。そう言ってくれるのは、ユキだけだよ」と嬉しそうに目を光らせて居た。
ユキは、「じゃ、僕はそろそろ家に帰るよ」と楽しそうに話をして手を振った。
ナルは他の部員から「テニスやりたいなら、やっても良いよ」と声を掛けられて、ナルは「ありがとうございます。私、テニスやりたかったので嬉しいです」とお辞儀をした。
ナルはテニスのボールを投げてもらい、ラケットでバコンとボールを打ち始めた。

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