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さようなら

ミキがまたシュウに「ね?もう一回テレビに出てくれないかな?」と頼んだが、ミキは「もう、テレビには出ないと言いましたよね?」とキツく話し始めた。
ミキは何も知らなかったように過ぎ去って行った。
シュウは「どうしよう。もう、テレビ始まっちゃうよね?」と困っていると、そこには背の高いサクラが居た。
サクラが「そのテレビって食べ物を食べて、食リポをするみたいな感じですよね?私やろうかな」と楽しそうにしていた。
サクラは、まるでグラビアみたいに焼けた肌、色黒でスタイルが良くて、スラッとした身長の高さにシュウも驚いていた。
シュウが「仕方ないね。ここはどんな子でも良いから、テレビに出て貰えばいいよ」とボールペンの先を指で何度も押したり出したりした。
そんな中、ミキは電気屋の大きなテレビに目をやると、サクラが「私は今日から入ったサクラです。食リポは始めてなんですけど頑張ります」とガッツポーズをして和気あいあいにテレビに出ていた。
スタジオのキャスターが「では、サクラさんにはこのナッツ、今日初めて新商品で出た物何ですが、食べてもらいましょう。どうですか?」とサクラに声を掛けて、ナッツを食べた。
サクラは「サクサクして美味しくって香ばしいです。ぜひ、皆さんも立ち寄ったら食べてみてくださいね」と言うコメントでテレビは終わった。
ミキは「最初から可愛い子なんて、私以外に沢山いるじゃない。わざわざ私を使わなくたって良いのに」と心の中が、サクラへの嫉妬と妬みでざわついていた。

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