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第10話 北海道足寄町ー古代の海と原野の道ー

警告。警告です。

準備なしで、”らわんぶき”と”オンネトー”を連続で観に行くのはやめましょう。

あなたの車が”新車”であれば、後悔します。

せめて遠回りで。急がば回れ、行きましょう。

◆秋のあし摩周北見編開幕

道東には、摩周湖という湖があります。

日本では一番、世界ではバイカル湖についで2番目に透明度の高い湖で、急激に深くなっていることとその透明度から青以外の光の反射が少なく、よく晴れた日の湖面の色は「摩周ブルー」と呼ばれる、”最高の青色”を見れるそうです。

青色大好きな平野としては、この「摩周ブルー」を見てみたい。

美瑛の青い池は青かった。摩周ブルーもきっと青いはず。(第7話参照)

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摩周湖を見たい。写真で見たけども、摩周湖もすごい。
これは是非、自分の目で見たい。
ということで、摩周湖を目指す旅が始まります。

まずは十勝経由で摩周湖を目指し、その後は北見を巡り、国道39号で上川を目指し、そのまま高速で帰るというプラン。

転勤後、初の道東巡りです。

◆かつては海だった足寄

ということで、札幌からずーっと高速道路で3時間で足寄ICの近くの化石博物館に到着。

札幌ー足寄

流石に遠かったけども、道中の峠や峠抜けた後の十勝平野の広さに感動しました。個人的には新得あたりの雰囲気とちょっと見える星野リゾートトマムの景色が好きです。

「足寄」で、「あしょろ」と読みます。

面積は1,408.04km2。日本最大の町(市町村の”町”)です。

足寄の場所は、北海道の内陸。十勝平野の東にあります。

そんな足寄。海からは遠い場所ですが、昔、ここは海でした。

「なぜ海なん?」に関しては十勝巡ったときにお伝えするとして、兎にも角にも、足寄は昔、海でした。

足寄動物化石博物館では、ここが海だった証拠として、海の生き物の化石が展示されています。

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足寄町茂螺湾(もらわん)という場所からは、束柱類と鯨類の2種類の動物の化石が発見されています。足寄っぽい、アショロアと名付けられた束柱類の化石が発見されました。

化石が発見される地層は、後期漸新世(ぜんしんせい)の海底に堆積した泥や砂の層で、川上層群茂螺湾層と呼ばれます。

放射性元素が示す年代は、2800万年~2400万年前です。それぐらい前の地層です。

化石や地層に詳しくないので、あまり詳しいことは語れませんが、ここが海だった証拠をここで知ることができました。なんか不思議ですね。

◆らわんとオンネトーと664と949

足寄の道の駅によると、松山千春さんとおおきなふきのパネルがありました。

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”らわんぶき”といい、日本最大のふき。こういうのが、どうやら足寄には、生えているそう。

調べていると、”オンネトー”という湖もきれいだそうだ。

よし、”らわんぶき”と”オンネトー”を観に行こう。

らわんーオンネトー

この後、後悔する。

この組み合わせ、この道道664と道道949のルートでオンネトーを目指したことに、後程、後悔することになる。

まず、らわんぶきは枯れていた。どうやららわんぶきの旬は6月。今は10月。らわんぶきが元気な時期は終わっていたそうだ。。。(雨もひどく、写真も撮り忘れていた。)

元気なときの野生の”らわんぶき”見てみたい。

ちなみに北海道のスーパーには”らわんぶきの水煮”売っています!

見つけたら、ぜひ。

オンネトーを目指して、らわんぶきの道(螺湾川沿い)を運転していると、上に”オンネトーまで5km”の白看板。

そして、”段差あり”のかんば、。。。ガタン、ガタガタ・・・

ここから、5kmほど、”未舗装”、”道狭”、それなりに坂、カーブ。

雨で、水溜り、泥。未舗装だから、石。

雨で元々暗いが、さらに木々が生い茂りすぎて、14時なのに、ライトがつく。

おまけに、圏外なので、いまどこにいるのかもわからない。あと、何キロでオンネトーなのかもわからない。

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↑まだマシな道です。

ちょっと良かったのは、まるでジブリかな?と思うぐらいに神秘的な鹿がこちらをみていました。神秘を味わえた。神秘を味わえるのは、良いことかもしれない。

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準備して、道道664と道道949からなる”モアショロ原野螺湾足寄停車場線”(なんか強そう名前の道)に挑むなら良いが、準備なしで挑むと、不安と恐怖で、心が折れそうになります。そして、車も傷だらけ、泥だらけになります。

警告。新車やレンタカーで、ここに挑むのは辞めよう。

”らわんぶき”も”オンネトー”もどちらもここでしか見れないけども、見るなら近道せずに遠回りで見ることを強く勧めます。

ただ、準備して挑めば、”スリル”と”神秘”を味わえます。

そして、なんとかついた、オンネトー。

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阿寒摩周国立公園内にある、湖「オンネトー」

アイヌの言葉で「年老いた沼」「大きな沼」を意味する「オンネトー」。

大自然に囲まれ、「五色に変化する秘湖」と言われ、見る角度や光の条件などで、変化する湖面の色と共に様々な美しい景色が見れます。何度行っても感動できる場所です。

自分が訪れた日は、天気が悪かったが、それでも美しく、そして、神秘的でした。

険しい道の先のオンネトー。過酷な道のゴールにふさわしい場所でした。

この近くには、製鉄に必要不可欠な「マンガン鉱石」が形成される珍しい滝”オンネトー湯の滝”もあります。

オンネトー湖畔の南東にあるキャンプ場奥の駐車場からスタート。ここからゴール地点の天然記念物「湯の滝」まで片道約1.4kmの散策路が通じています。

今度、オンネトーに行くときは、ここにも行ってみたい。

そして、ちゃんと舗装された道を通って、”弟子屈”を目指す。

◆最後に・・・

今回は、10ヶ所目の足寄でした。

足寄町:あしょろ。アイヌ語の「エソロペッ」(沿って下る・川)に由来。北見市に次ぐ道内2位の面積である。町としては、2018年(平成30年)10月31日現在でも日本一広い面積を持つ。

昔の足寄も知れたし、おおきなふきや神秘の湖も見れた。そして、スリルも楽しめた。道東最初の一発目として、ふさわしい場所でした。

足寄、ありがとうございました!

>>Next 弟子屈町


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青い池はほんとに青いのか?


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