Twitterブックマークを遡る
お疲れ様です。
修論発表が終わった服部です。
参考になりそうなツイートを見たときにとりあえずメモがてらブックマークを付けているのですが、基本的に振り返ることがなく無駄な機能にしてしまっています。
そういうことで、ブックマークを振り返りつつ自分で調べたことを簡単に纏めていきたいと思います。やる気があるだけやってみます。
”ブックマークの内容”+”過去に漁った資料”を纏めていきたいと思います.
スライドの推敲方法
卒論修論シーズンだったので、文書やスライド作りについてのツイートが多かった気がしますが、その中でも以下が分かりやすかったです。
スライド(だけに限らず文書)も以下の9つの技術を用いて添削を行えるという内容です。
内容自体も良いのですが、説明に図が多くて見やすいです。noteの書き方としても参考になりました。
ちなみに私がいつもスライド作りに参考にしているのは、早稲田大学の早水先生のスライド作成YouTubeです。3年前、学部4年生時にスライド作りを効率化する方法を探しているときに出会いました。
このYouTubeを見つつ、パワーポイントのテンプレートを作成したのを思い出しました。下図のようにスライドの注目させたい場所だけを強調するようにして視線誘導する方法などを学べます。その他にもグラフの簡単な作り方などを学べます。(ただこの方法だとページ番号の意味がなくなってしまいがちなので、この問題を解消する方法を探しています。)
早水先生自体は、あの有名なフォントのモリサワともコラボしていました。これも最近見ていましたが、面白かったです。
この他には、prime readingでPower Pointの本が出ているときに見ていたりしました。個人的には本を買わなくても、テンプレートの作り方だけ分かれば、上記のYouTube等で十分に使えるものができると思っています。
また、スライドの添削からだいぶ話が逸れている気もしますが、スライドを良くする事を考えた時、どんな色を使うべきか迷いました。そんなときにカラーユニバーサルデザインにも行きつきました。
グラフを作る時の色などもカラーセットが提案されていたりします。Excelでもテンプレート設定しておくと割と良かったりします。
https://jfly.uni-koeln.de/colorset/CUD_color_set_GuideBook_2018.pdf
スライド添削については多くの著書や記事があります。書くと長くなりそうなのでこの辺りでこの話題については終わります。
「人間とコンピュータの共生」が読める
リックライダーの「Man-Computer Symbiosis(人間とコンピュータの共生)」が読めるという内容のツイートを見かけた。名前だけ聞いたことがあるような古典的な論文というイメージ。なぜか読もうと思ってしまった。リンク先は、MIT(マサチューセッツ工科大学)のもので、google翻訳により日本語訳にもできる。
背景知識については以下のものが参考になった。
内容は、ざっくりと以下のような感じ。
なぜ読もうと思ったかというと、現在のAIのように使い方を学ぶ方が効率がよい?という現状の中で、逆に根本的な内容の古い論文を読んで現在の環境を新しい視点で見て見たいと思ったからである。(工学系の学生としてはあまり馴染みにない論文ではあった)
逆にこの辺りの論文を読んで概念的なところを学びたいと思い、古典的かつ根本的な論文をChatGPTに挙げてもらった。このコンピュータに溢れた時代において、その原理を復習するのも悪くないのではないかと考えている。(春休み中に読み終わるかな)
Alan Turing, "On Computable Numbers, with an Application to the Entscheidungsproblem" (1936) - この論文は、チューリングマシンという抽象的な計算モデルを導入し、計算可能性理論の基礎を築きました。
John von Neumann, "First Draft of a Report on the EDVAC" (1945) - フォン・ノイマンアーキテクチャとして知られるコンピュータアーキテクチャの基本的な原則を提案する論文です。
Claude Shannon, "A Mathematical Theory of Communication" (1948) - 情報理論の基礎を築いた重要な論文であり、データ圧縮、エラー訂正、通信の基本原理について述べています。
Edsger W. Dijkstra, "Goto Statement Considered Harmful" (1968) - 構造化プログラミングの重要性を強調した論文であり、プログラミング言語設計における影響力が大きいです。
Donald E. Knuth, "The Art of Computer Programming" (複数巻、1968–) - コンピュータ科学におけるアルゴリズムとデータ構造に関する包括的なテキストです。特に第一巻が重要です。
Leslie Lamport, "Time, Clocks, and the Ordering of Events in a Distributed System" (1978) - ランポートの論文は、分散システムにおけるイベントの順序付けと時刻の概念について述べており、分散システムの理論の基礎を築いたものです。
Vinton G. Cerf, Robert E. Kahn, "A Protocol for Packet Network Intercommunication" (1974) - TCP/IPプロトコルの提案であり、インターネットの基礎となる通信プロトコルの開発に関する重要な論文です。
Tim Berners-Lee, "Information Management: A Proposal" (1989) - World Wide Webの構想を提案した論文であり、インターネットの普及に大きな影響を与えました。
Barbara Liskov, "A Design Methodology for Reliable Software Systems" (1972) - Liskov置換原則を提案した論文であり、オブジェクト指向プログラミングにおけるソフトウェア設計の基本原則を示しています。
Ted Codd, "A Relational Model of Data for Large Shared Data Banks" (1970) - データベース管理システムの基礎を築いた、関係データベースモデルの提案を行った論文です。
情報系の論文には疎いため、このツイートと出会って良いきっかけをもらえたと思っている。
人の話が聞けない人に対しての推奨アクション
話題になっていたので一応ブックマーク。補足も見ておくと良いと思いました。
月へと着陸したタカラトミーのローバ
先月、SLIMという日本の月着陸実証機が月へと無事着陸しました。SLIMは素晴らしい結果でしたね。このSLIMと共に月へと着陸したのが、タカラトミーの「SORA-Q」です。JAXAではLEV2と呼ばれています。この機体についての記事が話題になっていました。
この記事だけでも面白いと思いますが、以下の2つの資料を読むとさらに面白いのではないかと思います。
JAXA 宇宙探査イノベーションハブ 副ハブ長 坂下 哲也、”小型月着陸実証機(SLIM)搭載 変形型月面ロボット(LEV-2)の 概要”、https://www.jaxa.jp/projects/files/youtube/sas/20220315_slim_lev_document04.pdf
JAXA、”変形型月面ロボットによる小型月着陸実証機(SLIM)の撮影およびデータ送信に成功”、https://www.jaxa.jp/press/2024/01/20240125-4_j.html
また、その他に過去にタカラトミーが取っていた特許についても言及している記事を見ました。その記事のリンクは切れていたので、J-Platpatで探してきました。以下に示しておきます。
特許の中にレゴリスという文言があるのが面白いですよね。
SLIMのピンポイント着陸の評価をするために非常に重要な役割をもったSORA-Qだったが、その価値は以下をみると分かりやすいかもしれない。
研究を調べたかったら『日本の研究.com』
ある分野の研究を知りたいときに,『日本の研究.com』というサイトで調べるとよいらしい.以下のリンクが,そのサイトのものです.
https://research-er.jp/articles/search
例えば,私の専門分野である衛星の制御について調べたところ,複数の論文が見つかった.プレスリリースという形で様々な研究が載っていました.
フォーマットは幅広く,以下の2つを比較しても全然違いました.しかし,研究者の所属や分野などがまとまっていて探しやすいという印象を受けました.
MAGNAROについて,https://research-er.jp/articles/view/113709
STARS-Cについて,https://research-er.jp/articles/view/47227
さらに調べたい場合は,researchmap等で研究者を調べるとよいかもなと思いました.
JAXAが公開している宇宙教材
タイトルの通りですが,以下のサイトで275個の教材を公開しているようです.選択肢としては,幼稚・保育から高校のレベルまで分かれていて,教科は理科や数学だけでなく,家庭科や保健体育,国語など様々な分野のモノが用意されています.しかも,塗り絵からプログラミングまで用意されており,大学院生が見ても面白い内容になっていました.
例えば,「人工衛星データ利用」などでは,リモセンについて分かりやすく紹介し,実際の画像やバンドなどの説明まで入った資料があり,とても有用なものになっていました.教育教材として素晴らしいですね.他にもYouTubeのリンクを教材としているものもあり,視覚的に学べて面白いです.
エンジニア向けのFigmaの使い方
恥ずかしながら,工学の大学院生をしていて,figmaに触れたことがありません...多くの人に使われているデザインツールのようです.エンジニアがFigmaを使うことで以下のようなメリットがあるようです.
デザインを基にコーディング
ワイヤーフレームを作成
デザイナーへディレクションするため
UIデザインを作成(簡易的なものなど)
ちょっとまだ学ぶ機会に巡り合えていないので,これ以上の学びはないのですが,以下の資料で少しは出来ることが書いてありました.
UIを作る機会がなければ,canvaでいい気もしますが,どうなんでしょう.
フリーwifiで機密情報を扱ってよい?
カフェのフリーWi-Fiを使って仕事をしていたら,情報が抜き取られるのではないか?と疑問に思ったことはあるのではないでしょうか.この疑問に対して,技術的に回答してくれています.ただただ勉強になりました.記事の中にもある通り,フリーWi-Fi固有の問題ではなく,インターネット自体が持つ問題ですので,一読しておくことをお勧めします.
新規ビジネスもといビジネスにおいて重要なこと
自分も半年くらいビジネスについて考えてきましたが,この視点は重要だと思いました.エンジニアとして活躍するためにも重要な視点でもあると思います.研究もそうですが,ビジネスも趣味でやるものとは違うということを意識する必要がありますね.
Vector Databasesの分かりやすい資料
パワポ形式で見やすいし,図が多くて理解しやすい.背景知識なども学べて良い資料.
日本語だとぱっとこのあたり?
線形代数学,最強ですね.
Rustの集中講座
安定性とパフォーマンスに優れている(らしい)言語のRust.まだ自分が触ったことがないので何も言えませんが,この動画がいいらしいということを聞いたので,これで勉強してみます.(9時間程度ある...)
ハーバードの動画がYouTubeで無料
ハーバード大学の講義が無料で見れます.これは統計学についての講義ですが,algorithms for big dataなど様々な動画がありました.
ただ個人的には,数年前から,MITが公開している MIT OpenCorseWareは内容が充実していてとてもお世話になっています.
資産運用について
新NISAも始まったことなので,どのように資産運用をすべきか考えていたところ見つけた記事でした.
新NISAについては以下を見ておきましょう.
有用なspeakerdeck
疲れてきたので,最後にしたいと思います.Twitterを見ていると,speakerdeckを共有している方が多くいます.どれも分かりやすくて優秀だなぁと思いブックマークにしています.speakerdeckで検索する癖をつけるとよいかもなぁ.
ということで,少しspeakerdeckを漁っていたところ見つけた記事.ArkEdgeSpaceという会社(宇宙系では有名)の記事です.私も宇宙分野でもソフトウェアが重要だよなぁと思っているので,この内容はとても面白くみさせていただきました.
おわりに
ブックマークを振り返るのは割と疲れますね...
気になる記事を見たときに調べて纏める方が良さそうな気がしました.
正直,ブックマークしたうちの2,3割程度しか遡れていない気もしますが,また元気があればやってみたいと思います.
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