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"週末おばあちゃん"の話

しおん#13

私はアルバイトで服屋さんで働いている。大きなアウトレットモールの1番大きな店舗で。いろんなお客様が来る。

大きい店舗だから1人の人にたくさん接客するってよりかは、たくさんの人とゆるく、軽く、でもお客様に色々聞かれたら、そこから長くお話しすることもある。

だから、常連という常連さんはそこまでいない。かもしれない。頻繁に来るようなモールでも無いし、セールの時期にだけ来てくださる方がたくさんいるような感じ。

でも今日は接客2回目のお客様がいた。あるおばあちゃん。おじいちゃんも一緒。

初めて会ったときは、お話しして悩んで服を買って帰ってくれた。可愛いブラウスを。今年の初めの方だった。

そして今日またお店で会うことができた。半年以上ぶり。

パッと見かけたときに、前も来てくれたかな?とぼんやり思って、その後、おじいちゃんとご一緒の姿を見て確信。声をかけてみると、覚えてたことをとっても喜んでくださって、前回よりもとってもお話しが弾んだ。

家から車で30分ぐらいだから実はよく来てること。前来たときも私とは会ってないけど、たくさん買って帰ってくれたこと。ファッションが大好きなこと。おじいちゃんは今日のバッグがとってもお気に入りだってこと(すぐ完売しちゃったらしい)。

そして、本当に何度も「よく覚えてくれてたね」と言ってくれた。

おじいちゃんはとってもファッションに詳しくて、小物までとってもオシャレ。おじいちゃんっていうか本当に紳士っていうか。ファッションもあいまって、とっても若く見える。

おばあちゃんは何回も「前来たときはこの服とこの服とこの服を買ってね〜〜」と話してくれた。

たぶん1時間ぐらいお話しした。「覚えてくれてて嬉しいから」と一着買ってくれた。(こないだもたくさん買ってくれてたみたいやのにね)

そのあと社員さんに、このことを話すと、

「週末おばあちゃん平日にも来てくれるんだ〜...あ!今まで週末だけだったからね!週末おばあちゃんって呼んでたの!」と。

毎週末、夫婦で買い物。お洋服もちゃんとキメて。とっても素敵なご夫婦。私も見習っていつまでもファッションが好きでいたいな〜と思った。

最近の情勢の影響もあって、お客様の数はとっても減ってた。でもだからこそできることも多くて、時間に余裕があるから、サービスもたっぷりできるし、頼ってもらえればたくさん悩んで一緒に決めることもできる。

最近、マスクをしてるから特に、目を見て接客するようにしていて、そうするとお客様の対応も全然違って、今までなんで気付かんかったんやろ〜となってる(笑)アルバイトでもたくさん学んでたくさん成長できる。

こうやってたくさん話して、満足して帰ってもらえると、とっても幸せ。

週末おばあちゃんありがとうございました。
またお待ちしてます。

あ、ヘッダーは私のリアルおばあちゃん。

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