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母子分離で "大切なこと"

今回は "母子分離のツイート" に、触れていきたいと思います。

母子分離とは、どんな子にも訪れる "親と離れる機会"。

子どもが、緊張や不安を感じるのは、勿論のこと、

子どもによっては、親と離れることが難しく、悩まれる親御さんも多いと思います。

実際に私が支援する中でも、保育園/幼稚園/療育先など、母子分離が難しい場面・ご相談を多く受けてきました。

特に、見通しが立ちづらい・不安が強いなど、特性ある子にとっては、辛い経験に繋がりやすいです。

そこで今回は、母子分離について、私が大切だと思うポイントをまとめてみました。

このような疑問をお持ちの方に、読んでいただけばと思っています。

・母子分離ができないけど、うちの子大丈夫かな...
・親と離れられないけど、少し強引でも離した方がいいの?

本記事が参考になれば、幸いです。

母子分離の目的は「大人と離れる」ではない

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今回一番お伝えしたいことは、母子分離の目的は「大人と離れることではない」ということです。

たとえ物理的に、一時的に離れられたとしても、それは本質的に母子分離ができたとは限りません。

ときどき、療育の現場では「物理的に親と離れる」を目的にした指導を見かけます。

これは、物理的に離れることだけを目的とした、母子分離の本来の目的から離れてしまうものになります。

母子分離=「離れても大丈夫!」と、子どもが心から思えること

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母子分離の本質は、子どもが「親と離れても、安心できてる状態を作る」です。

子どもが「ちゃんと見てくれてる。戻れば受け止めてもらえるから大丈夫」と思えてる状態を作ることが大切になります。

この安心感があれば、大人が無理に離そうとしなくても、子どもの興味・関心をキッカケに、自ずと親から離れて行動するようになります。

「離れること」が最初ではなくて「安心できたこと」で、初めて「離れる」ができるのです。

「離れる工夫」よりも、「安心できる工夫」が必要になります。

この視点が当たり前な様で、実は抜けがちな視点だなぁと、現場で日々感じています。

「母子分離にかかる時間」は、子どもによってそれぞれ

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母子分離の本質や視点が分かっていても、いざその場になると焦ってしまうのが、親心だと思います。

お気持ちは、痛いほど分かります。

私も息子(当時3才)の保育参観の時、クラスで一人だけ、息子が私(親)の膝の上で泣きながら参加した思い出があります。

クラスの子は、椅子に座って参加してる中、息子はずーっと泣いていて、親の私から離れたがりませんでした。

周りの迷惑にならないように...少しでも親から離れて参加できるように...と、当時は焦ってしまいました。

ただ、母子分離にかかる時間には、個人差があります。

そこまで時間が必要ない子もいれば、新しい場所に慣れるのに、数ヶ月以上の時間を必要とする子もいます。

うちの息子は、その時間が他の子より必要だったのです。

これは、お子さんの特性・性格・情緒・生活環境・生育歴など、色んな要因が関係してます。

何が悪いという話ではなく、色んな影響を受けながら "母子分離にかかる時間" は変わってくるというお話になります。

たまに「親が甘やかしすぎ」「躾が悪い」と言う方がいますが、そんなことはありません。子どもが安心できるまで、胸を張って見守ってあげてください。

母子分離で焦らない為に、大切な視点

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母子分離では「周囲の大人が焦らない」も大切になります。

大人の焦りは、子どもにプレッシャー・不安・ストレスを与え、母子分離をより困難にさせます。

焦らない為には、

「母子分離に時間をかける="その子の安心感" を作る時間が必要」

という認識を、大人が持つことです。

大人の焦りは、必ず子どもに伝わります。

まずは大人が焦らず、

「いつでも戻っておいで」
「一緒にもできるからね」

というメッセージを、言葉と態度で伝えてくことが大切だと思います。

まとめ

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今回の内容をまとめになります。

✅母子分離で大切なこと
・子どもの安心感
・大人が焦らないこと
・周囲の大人が言葉や態度で、安心感を作る

✅母子分離について
・必要な時間には、個人差がある
・様々な影響を受けてる

以上になります。

子どもと親が離れる機会が不安ではなく。お互いにとって、安心してできるように。

本記事が、少しでも参考になれば幸いです。

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