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「怒るだけの関わり」が、良くない理由

今回は、こちらのツイートに触れていきます。

世の中には「怒らないと分からない」という理由で、怒ることを良しとする考えがあります。

全否定するつもりはないですが、発達障害の子に関して言えば、ネガティブに作用します。

なぜお子さんにとって良くないのか、その理由・大切な考え方を、まとめてみました。

下のような疑問をお持ちの方に、読んでいただければと思っています。

・「ほめるのが良い」って言うけど、怒るのは絶対ダメ?
・悪いことは、怒らないと伝わらない気がする...

本記事が、少しでも育児の手助けになれば、幸いです。

「怒ること」自体は、悪いことじゃない

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育児書では「大人が怒る」を否定してる内容も多いですよね。

私は怒ること自体は、悪いことだとは思ってません。なぜなら親も感情ある人間。

一緒に生活していれば、イライラしたり感情を爆発させたくなることもあります(私は育児で、日々痛感中です...)。

特に特性が強くある子は、問題行動を繰り返したり、どんなに伝えても、周りが困る言動を繰り返すことがあります。

正直、怒らない方が無理だと思います。親のメンタルが崩れたら、それこそ子どもへのネガティブな影響が強まるだけです。

「怒るだけ」の関わりが良くない理由

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親も感情ある人間。怒るときは怒る。

ただ「怒るだけ」の関わりは良くないです。

怒り方にもよりますが、これが繰り返されると...

・子どもに、ストレスや恐怖心を与える
・大人の顔色を伺って、生活する
・怒る人がいない時、隠れて問題行動をする
・感情的に、人に怒る

このようなネガティブな影響が、お子さんに出てきます。

もちろん全員の子が、必ずこうなるというわけではありません。

大人からの伝え方、子どもの受け止め方、過ごす環境によって、変わります。

ただ、大人から怒られ続けると、上記の様なネガティブな影響が出やすくなります。

私たち大人もそうですが、誰かとコミュニケーションを取る時に、怒られてばかりだと、辛い気持ちになったり、イライラしたり、ストレスが溜まりますよね。

自分の感情を、限界まで抑えてしまう人もいるかもしれません。

お子さんへの影響は、大人のそれ以上に、強いものです。

「恐怖でコントロールする」=「大人にとって最も楽な方法」

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支援をしていると、たまに「私(親)の前では言う事聞くので、困ってません」という親御さんがいます。

これは大人視点の捉え方だと思います。

大人が怖ければ、一時的にその場で、子どもは言うことを聞くでしょう。

でも、怖い大人がいなければ、どうでしょうか。ずっと怖い大人が言い続けないと、やらない子にならないでしょうか。

これはある意味、環境(ここ言う怖い大人)に依存してるとも言えます。

その子の今後を考えると、環境(周囲の大人など)に左右されるのは、良いことではありません。

恐怖心は、子どもの自立心を阻害します。"考える・選択する機会" を奪ってしまいます。

大事なのは、環境に左右されずに、自分の力で考え、選んで、行動できる力をつけることです。

長期的な視点でみると「怒るだけの関わり」は、お子さんの為にはなりません。

「恐怖心を利用した関わり」は、大人にとっては最も楽で、一見効果を感じやすい危険な関わりだと、私は思います。

目の前の子どもは、その場では言うことを聞くので、大人は効果があるように誤認しやすいです。これは、とても怖いことです。

じゃあ、どう関わればいいの?大切なのは「一緒に考えるor方法を教える」

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「"怒るだけ" の関わりは良くない」というのは、イメージが湧いた方も多いかと思います。

では具体的に、どう関わればいいのでしょうか?

大きく2つの考え方があります。

・お子さん自身が、対処法を実行する
(個人が対処)

・周囲の人に理解/協力を得る
(環境への働きかけ)

お子さんと一緒に、対処法を考える。
もしくは、大人が対処法を教えて、本人に実行してもらう形です。

もし、お子さんが対処法を実行するのが難しい場合は、環境への働きかけ(周りの配慮を得る)が必要になります。

周囲の大人が関わり方を変えたり、本人に求めるハードルを下げることです。

もちろん、2つ合わせて実行しても大丈夫です。

こちらについては、書き出すと長くなってしまう為、別の記事でも、お伝えできればと思います。

まとめ

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今回の内容をまとめます。

・怒ること自体は、悪いことじゃない
・育児において、親のメンタルは最重要
・恐怖心は、子どもの自立心を奪う
・子どもができる対処法を、一緒に考える
・子どもができる対処法を、大人が教える
・周りの配慮を得る

以上になります。

ここまで読んで下さり、ありがとうございました。

本記事がお役に立てば、幸いです。

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