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本当に、恥ずかしかった。

どれくらい前だったか、某障がい者議員さんが、鉄道会社に向かって、車イスでの利用のしにくさについて、クレームをつけ、ネットを騒がせていた時期があった。

私は精神障がい者ですので、身体障がい者の方達の普段の御苦労を、本当の意味で理解は出来ていないでしょう。ですが、正直聞いてるだけで、凄く恥ずかしく思いました。『公共交通機関』だとは言え『一般企業』でしょ?と言う思いから、某議員さんの考えに賛同はもちろん、同情すら出来ませんでした。

それよりも「だから、障がい者は…。」って、障がい者の立場を悪くする世論が起きるのではないか?とも、思いました。


一般企業には限界があるが、それを言う訳にはいかない。

私の思いとはうらはらに、世論は概ね、障がい者が一企業にクレームを言って、企業側が『今後、営業努力をします』って感じに決着したと記憶してます。企業側は、そう応えるしか無かったと思います。これで良かったのでしょうか?
(間違えがあれば、ごめんなさい。m(._.)m )

あくまでも私個人の意見ですが、
一般企業の経営を考えると、出来る事からコツコツとってのが、企業側のサービスとしての正しい形で、どんな事が法律で決まろうと、出来ない事は出来ないんです。『公共交通機関』とは言え、一部を除いては全て『一般企業』なんですから。利益を上げて会社を維持して、社員の家族を養わなければいけない訳です。需要の少ない事に、大事な資金を投入する事は、なかなか出来ないと思います。

件の障がい者議員のおっしゃられた問題提起は、クレームにも成らない『ただのいちゃもん』でしかなかったと思います。立場の強い人(客)が、立場の弱い人(企業)に意見を言う時、たいてい結果は始めから決まっています。その状況で、しかも公の場で言う事は、卑怯だと思います。


障がい者も住みやすい。は、絶対ではない。

それに対して『公共施設』は、税金で運営されています。いくら資金を使っても、倒産はありえません。破綻しても、国や他からの援助があります。しかも、替えのきかない施設ばかりなので、完璧な対策が必要とされます。障がい者を意識して、設備を整えるのも当然です。

しかし、一般企業では『努力目標』なんです。義務ではありません。そんなもの義務にしたら、中小零細企業は無くなっちゃいますよ。あくまでも一般企業にとって障がい者は、例外的な存在なんです。

だから、一般企業の整えられた設備を使う時、配慮されたサービスを受ける時、感謝しましょうよ。頑張ってくれているんだから。


ここで、表題の話しに入ります。

障がい者の方達は、不自由な生活を強制されています。問答無用な不自由さです。行政サービスを目一杯使わなければ、ままならない方もたくさんおられるでしょう。障がい者用の設備が無いと、その場に行けない方もいるでしょう。

そんな、サービスや設備がある事を『当たり前』とか思っていませんか?自分が生きて行く為の『当然の権利』だ、とか思っていませんか?

お世話をしてくれてる、ヘルパーの方への『感謝』の気持ちを忘れていませんか?「仕事で来てるんだから、もっと丁寧にしろよ!」「おせーんだよ、早くしろよ!」なんて、思ってませんか?

企業が、お金をかけて設置してくれた設備に、「使い難いんだよ!」「もっとましなの作れよ!」なんて、文句言ってませんか?


それが『支援なれ』です。

きつい言い方ですが、障がい者は例外的な存在でマイノリティです。差別はいけませんが、助けてもらうなら『区別』してもらう必要はあります。

そして貴方を助けてくれる事は、助ける人にとっては、当たり前な事では無いのです。困っているなら助けよう。感謝をしてもらいたい訳じゃないが、それが当然と思われる事には、違和感を持ちます。当たり前です。助ける人は障がい者の『召し使い』ではないのですから。


障がい者と健常者、完全に『区別なく』生活出来る社会は、まだまだ先に成りそうですが『差別の無い社会』は、すぐにでも実現して欲しいですね。


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