債券ETFで儲けられるのか?
Kayです。最近債券がらみの記事が多いですが、今回は債券で儲かるかどうかについての考察になります。
まずは債券ETFのリスクの性質について簡単に
・国債(低リスク)⇔社債(高リスク)
・短期債(低リスク)⇔長期債(高リスク)
・高格付け債券(低リスク)⇔低格付け債券(高リスク)
と簡単に表します。
ここで、1番簡単に1番低リスクな債券 ETFと1番高リスクな債券 ETFを比較すると
低リスク→VGSH 米国短期国債 ETF
高リスク→HYG ハイイールド債 ETF
・低リスクな債券 ETFのメリットとデメリット
メリット
デュレーションが低く、評価額が減りにくい。株式的に言えば株価の上下がほとんどない。
準現金として機能し、分配金ももらえるという特性がある。長期投資向き
デメリット
利回りが低いために利益になりにくい。
利益になりにくいということは現金保有とあまり変わらない
・高リスクな債券 ETFのメリットとデメリット
メリット
利回りが高く利益になりやすい。市場が安定していればかなりのパフォーマンスを得られる。
デメリット
金利上昇や不景気にダブルで弱く、価格も暴落前に戻らない。短期投資向き
やはりハイリターンにはハイリスクがありき
自分もそうでしたがついつい利回りにつられてハイイールド債券ETFに目が移ってしまいます。ハイイールド債ETFは今までの経過で見ればAGGのような総合債券ETFとトータルリターンは変わらないですが、これからはリスクは金利上昇と景気後退と増えてくるので、あまり長期で保有は意味ないかもしれないです。
ここでアクティブ運用の債券ETFという存在を知った
>102兆ドルのグローバル債券市場のおよそ47%を経済合理性を追求しない投資家が占めています
PIMCOで運用しているアクティブ債券 ETFは日本証券では買えませんが、 SPDRのTOTL ダブルライントータルリターンタクティカルは購入可能です。
・アクティブ運用の債券ETFはパッシブ運用に勝つ
債券では株式とは違い、アクティブ運用の方がリターンが大きいみたいです。それは先ほどのPIMCOを参照ください。
簡単に言えばパッシブ運用のAGG,BNDよりも長期的にアクティブ運用のPIMCOのBONDは勝っています。株式とは真逆なのです。
・では債券ETFで儲けるにはどうすればいいか
まずは儲ける前にどうやったら損しないかという点に立ちましょう。
やはり、VGSHやVCSHのような短期債ETFが1番安全でしょう。しかし、儲けるにはものすごい大金か長い時間が必要になります。
かたやハイイールド債 ETFは長期投資には向かない可能性があります。これまでの成績よりもこれからの経済情勢に懸念があると思います。
そこで結局落ち着くのはAGG,BNDですがそれなら TOTLがリターンは上回りそうです。
これはあくまでも自分の見解ですが、債券ETF投資では
長期投資ほど
TOTL(アクティブ運用)=VGSH,VCSH(短期債)>AGG,BND(総合債券)>HYG(ハイイールド債)
短期投資ほど
HYG>TOTL>AGG,BND,VGSH,VCSH(これらはほぼ短期投資は損)
というのが良いのではないかと思いました。
しかし、アクティブ運用にはAGG,BNDのような高い流動性が無いというのが懸念になります。
長期的に投資すれば金利リスクは関係ない!?
これもPIMCOの記事ですが、つまり、タイミングを計ることは至難の業なので、金利が低い時に売って金利が高い時に買うということをしようとするとその間に得られていたであろう分配金を取り損ねてトータルリターンがマイナスになる可能性がある。ということだそうです。また、金利上昇により分配金が増えれば含み損を補って有り余ることになり、実はトータルリターンは上がっていることもあるそうです。
ということであればポートフォリオの比率で言えば先ほど長期投資で示した順番で債権ETFを仕込むのはなかなかいいのではないかと思います。
(投資は自己責任でお願いします)