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発表会

普段はジャズピアニストの私ですが、週に一回教室で教えていてジャズだけでなく小学生のクラシックピアノも教えています。

今日はその教室の発表会でした。

今回は小学生の生徒2人が発表会に参加し、1人は3回目の出演、そしてもう1人はこの教室に来て初めての発表会でした。

発表会の度に心の底から思うのは、1人でステージに立ち、観客の前で弾く事がどれだけ尊く凄いことか。

小学生であってもプロのミュージシャンであってもステージで1人で弾くというのはみんな平等であり、本当にエネルギーを使うこと。一曲30秒だろうが、30分だろうが、ステージに一度あがれば先生も親も誰も助けてはくれない。

あの独特の緊張感と言ったらうまく言葉に言い表せるものではありません。

舞台袖の薄暗い雰囲気、前の人の演奏を待っている間いやでも聴かないといけないし、ドレスを着ていたら寒くなって手も冷えるし。
おまけにピアノはいつもの2倍以上の大きさで当然鍵盤もペダルもいつもより重い。もちろんそのピアノで練習はできないのでチャンスは一回きりです。

そんな中自分がやってきた事を100%出せる人もいれば失敗してしまう人もいるでしょう。

私だって何百回も人前で弾いているのに緊張するし、失敗する事だってある。やってきた150%の事を出せる日なんて人生に何回あるのかな?くらい。もちろんプロのミュージシャンはお金を払ってもらっている以上はパフォーマンスのクオリティは常に高くなければいけませんが…。

でも失敗したっていいのです。

緊張感を乗り越え、1人で弾くことに責任感を持ち、何かを人前で表現する勇気。本当に尊いことだなと強く思うからです。

もちろん自分が小学生の頃はそんな事微塵も考えたことはありませんでしたが、教える立場になって改めて凄いことだなって発表会の度に思うようになりました。

もし生徒の子達がピアノを今後辞めたとしてもステージに1人で立った事は何かしら彼らの人生で意味が出てくるはず。

そんな事を考えていたらマジで舞台袖で泣きそうになりました笑
これは絶対書き残しておかなければ!とまた勢いでnote書いてます。みんな次は何の曲をやるのかな?楽しみです。


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