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Jun Yamamoto 音楽を語る(2)

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クラシック音楽のいいとこどりをして語ります。
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#対位法

4-voice Fugue on "Nun komm, der Heiden Heiland" Revised

『いざ来ませ、異邦人の救い主よ』(Nun komm, der Heiden Heiland)によるフーガです。バッハなど他の作曲家のものとことなり、原曲に近いテーマをそのまま使いました。演奏はFinale の自動演奏機能によりGarritan Personal Orchestra 5のピアノを使用しています。

(先日公開したものでは「両外声の平行8度」とかあったので、見直しました。2019.6.

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Retrograde Canon a 2

逆行カノンは、同じ旋律を順行で演奏したものと逆行で演奏したものが2声の曲として成立する、というものである。バッハの音楽の捧げ物にあるものが有名である。

この逆行カノンは同度で18小節。ほとんど例の王様の主題によっているのでかなり和声進行には制限がある。もちろん期待される掛留は生かされている。同度のカノンなので、両声を交差することを上手く利用している。

鏡像になる(第1声の前半と第2声の後半をつ

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10 Miniature Canons

最後の9度の二声のカノンも完成しましたので、これで一応、ゴールトベルク変奏曲と形だけは同じ9個のカノンと、一つの螺旋カノンが完成しましたので、まとめました。

Jun Yamamoto's Written Music の一番上に、音と楽譜をアップロードしましたので、ご興味ございましたら、ダウンロードしてやってください。

Canon at 9th

ゴールトベルク変奏曲には2声の9度のカノンがあるので、同じ形式で作ってみました。2度、7度、9度はカノンが作りやすいです。特に、バスを伴わない2声だとかなり自由度が高くなりますね。音はこちら。

これで一応、同度から9度までの9曲と、5度の螺旋カノンができましたので「十の小カノン集」として公開しました。Jun Yamamoto's Written Music からダウンロードできます。よろしければ

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Canon at Octave

オクターブのミニ・カノンを作りました。同度のカノン同様、これもつくるのは難しいですね。音はこちら。

Canon at unison

同度のミニカノン、やっとできました。同度のカノンは難しい。一応ウロボロスタイプになってます(最後まで忠実なカノンにしてある)。ソプラノをアルトが追いかけ、バスは自由声部です。音はこちら。

Bach Goldberg Variations 3. Canone all'Unisono

同度のカノンは作りにくい。「カエルのうた」とか"Row Row Row Your Boat"式の和音が変わらないようなものはともかくとして、対位法的なカノンを書くのは難しい。

大バッハはゴールトベルク変奏曲で、同度のカノン(第3変奏)とオクターブのカノン(第24変奏)を書いており、いずれも見事なものであるが、それにしてもさすがの大バッハもちょっと調子が狂っている感は否めない。特に同度のカノンにお

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Canon at 2nd

2度のカノン。アルトからスタートして、一小節遅れてソプラノが追いかけます。バスは自由声部で3声。音はこちら。

バッハのゴールトベルク変奏曲同様、冒頭はアルトが伸ばしている主音に二度上のソプラノが重なって、アルトが掛留になる形を踏襲しました。

短すぎたですね。あと、15小節目のFは唐突かもしれない。