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Jun Yamamoto 音楽を語る(2)

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クラシック音楽のいいとこどりをして語ります。
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2017年3月の記事一覧

Jazz A Capella Group "Accent"-Vocal Group History and Styles

アカペラグループのスタイルの解説つきのショーケース。大変参考になります。

"Accent"のページはこちら。

一つずつ、勉強させてもらおう。

これは割合ストレートですね。C7の次にF#7が来るのは所謂裏コード(増4度上)ですし、あとはほぼ機能和声にしたがってます。 最後の小節のA7 から Eb7b5に行くのもクラシックではおなじみの進行だし。時々7度音が下降しなかったりはしますが…

これは

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Prokofiev Violin Concerto No.1 Movt.3

Digitalian's Alchemyで取り上げられていたプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第一番。終楽章の第一主題を取り上げてみたい。音はこちら。

主題の4小節目にGm の和音からハープとともにBbm7に入るのがなんとも魅力的で、大変プロコプロコした(?)ところだと思うのだ。そのあとの和音進行もプロコフィエフ的である。Bbm7 C/E Ebm7 Fm Abm7 Gdim 。最後のG dim

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Dvorak String Quartet No.13 Op.106 Movt. 3

ハイメラン/アウリッヒの「クヮルテットのたのしみ」を読んでいる。自分では弾けないのでわからないが、確かにこれは弾きにくそうだ。ドヴォルザークの弦楽四重奏曲第13番作品106の第3楽章。Un poco meno mossoのところの第二バイオリンのダブルストップ。この低い方の音を第一バイオリンに移すとうまく行くのだという。第一バイオリンにもっていくとポジション移動なしで弾けるということかな。

しか

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Haydn String Quartet No.64-5 Movt.1 (2)

ハイドンの弦楽四重奏曲、通称「ひばり」の第一楽章の35小節目。音はこちら。

これはハイドンの発明じゃないかと思うのだが、長二度でぶつけた2音(赤の枠で囲んである)から始まるパッセージだが、基本的に第一バイオリンは順次上行して、つぎつぎと転調していく。便宜上、赤枠部分は e の音を掛留音と解釈して、Bmというコードネームをつけたが、36小節目の2拍目も減和音で調性はあまりはっきりしない。2拍目の裏

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