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他人のプライベートに首を突っ込む人の多い窮屈な国、日本

 実は私は喫煙者で、この嫌煙の時代に肩身の狭い思いをしている。
 タバコが身体に悪いことは医学的に証明されているから致し方ないが、それでも製造販売をやめない(コンビニで簡単に手に入る)のは、何処か矛盾していると言わざるを得ない。
 
 一方、ヘイトスピーチではないが、私はお酒があまり好きでない。
 お酒は飲む量によっては理性が飛ぶ。人間は理性あってこその生き物である。だが、お酒で理性が飛んで、お酒が絡んだ暴力事件は頻繁に起こっている。それなのに人気俳優(今の時代は「女優」という言葉すらポリコレ的にNGらしい)を起用したCMをバンバン流していることに矛盾というか違和感を覚える。規制するならばタバコよりお酒が先ではなかったのか。WHOの思惑が私にはよく分からない。

 だが、問題の核心はお酒タバコうんぬんではない。他人のプライベートに首を突っ込む人が多いことである。
 タバコにしても、歩きタバコやポイ捨てはどうかと思うが、きちんと喫煙所で吸うぶんには問題ないと私は思うし、先程、お酒をディスったが、理性が飛ぶほど多飲するのが良くないのであって、付き合いで飲む程度ならば構わないし問題ない。

 だが、異常な程に他人のプライベートに首を突っ込む人というのが多く存在する。
 例えて言えば、タバコが嫌いなのに、みずから喫煙所に入って行って「臭い臭い」と喚くようなものである。
 
 一部の行き過ぎた嫌煙家にはその傾向が見受けられる。
 タバコに親を殺されたかのような勢いで喫煙者を叩くものだ。
 タバコが身体に悪いとはいえ、吸うも吸わないも本人の自由だ。
 マナーを守っていれば、要は他人に迷惑を掛けなければ良いのである。

 違うだろうか。
 昭和末期の頃までは新幹線でも飛行機でもタバコが吸えた。だが、この30年くらいで急激に規制されて、今や喫煙者は犯罪者扱いである。
 タバコという嗜好品を規制するならば、普通に考えれば代替の嗜好品を用意するのが筋なのだが、その様子は一切ない。タバコが好きな人には、非常に生きづらい時代になってしまった。その一環として、他人のプライベートに首を突っ込む人の存在がある。
 
 成人した子供をガミガミ怒る更年期障害の母親じゃあるまいし、そもそも大前提として他人は変えられない。そんなことに熱心になる意味はない。自分の貴重な時間と労力を無駄にしていると思わざるを得ないのだが・・・。

 (昨今の)日本は窮屈な国だ。