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死についてすごく考えてる人みたいになってる

先日、Amazonのおすすめに『死刑囚238人最期の言葉』があったので購入し、読んだ。

死刑囚という、「死ぬことだけを決められて生かされていた人」の心中を知りたかったからである。
大体同じような思考回路を辿るのか、もしくは個人差が出るのか。
どんな過程を経てどんな結末に至るのか。
興味深い一冊だった。

そして、今、山田風太郎著『人間臨終図巻』を読んでいる。
これは、誰が何歳でどういう亡くなり方をしましたよ、ということだけを簡潔にまとめている本なのだ。

15歳から49歳で亡くなった人たちがまとめられている。
自分はこの歳のとき何をしていたかな、と思いながら読むと割と感慨深い。

今まだ一冊目なんだけど、これはシリーズもので、続きも出ている。
多分私は二冊目以降も読む。
淡々と「死」に対する経緯を追っただけの本文であるにも関わらず、大いに考えさせられるのだ。

ここまで読むと、私が「死」に興味津々なお年頃だと思われるかもしれない。
「ふふ。思春期かしら」みたいな。

でも、違うの。
そうじゃないの。
もういい年の大人なの。

冒頭に書いたように、私、Amazonにおすすめされて死刑囚に触れてるの。
読み終わって、別の買い物するとき、今度は臨終が目にとまったの。
この本の存在、私、三浦しをんさんのエッセイで知っていて「あ、これがあの……!」って思ったの。
勝手に運命を感じて、気付いたら購入していたの。

みんなAmazonのせい。
だって視界に入らなければ、購入には至らなかったわけだから。

読んだことを後悔はしてない。
買うことを決めたのは私だから。
読もうと思って買ったんだから。

でも、そのきっかけはAmazonなのよ。
全部Amazonのせい。

この、おすすめ機能が割と優秀なの。
私の購入履歴から「こういうの、気になりません?」って提案してくるのが上手すぎるの。
だからまんまと策略はまってしまったの。

Amazon、恐ろしい子……!!

問題は、この一連の流れで余計、そういうジャンルの本がおすすめされるようになるであろうこと。
一度「死」について考えたが故に、ずっと考えさせられそうなこと。

でも、そんなに深い思想とか哲学とか持ってないから「まだ死にたくないなあ」としか思わないよね。
「死」を考えれば考えるほど「生」への執着が増すっていうとそれっぽく聞こえていい感じ。

何もそれっぽいこと言えなくて申し訳ない。
Amazonさんの期待にも応えられてない感あるね。
ただ手のひらで踊らされているだけで、特に賢くなったりはしないのが残念なところ。
人生ってそんな簡単なもんじゃないよね。うんうん。

ということで今日は購入履歴だけ見ると思春期だよ、という近況のお話。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。
次回以降もお付き合いいただけると嬉しいです。
それではー。

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