ユニクロ

文章を書きたい気持ちがあるならば、今すぐnoteを整備しよう!

文章を書くのはとても簡単だ。誰にでも出来ると断言できる。バイオリンやオルガンを演奏しろと言われても出来ない人は多いし、木材を巾はぎで繋げとか、アワビの雌雄を見分けろとか言われても出来るわけがない(ぼくはアワビの雌雄はすぐにわかるけど)。

しかし、文章を書くのは、義務教育を通じて誰もが身につけたことだ。つまり、誰にでも書けるのだ。もちろん、小学生レベルの作文と、大人の文章は違うという反論はあると思うが、大人の読者は高尚かつ難解なも文章は求めていない。

比べてみて、どっちが読みやすいだろうか。

林檎。その赤き頬のごとき感触を味わい難いために、その魔性の赤を透けてみようと試みる。赤は赤であり赤でなくなる。赤なのか、かつては赤だった何かなのかはわからないが、それは、確かな存在感を誇って、私の心性を貶め、屈服させ、そして時に鼓舞する。この鼓舞こそが悪魔の囁きなのである。
作文1「ニーチェを真似して自分に酔いたい人の痛い感じの文章」

2つめ。

リンゴについて書きます。当たり前ですが、リンゴは赤い果物です。私はリンゴの赤が好きです。真っ赤なリンゴはちょっと笑っているように見えます。はにかんでいるようにも見えます。私はリンゴが大好きです。
作文2「小学生の作文風」

上のやつは、一見荘厳な雰囲気だが、全然良い内容ではない。読む人が読めば大笑いするほど中身のない文章だ。ニーチェの『ツァラストゥラはかく語りき』などを読むと、こういう雰囲気の表現をしているので、そこを安易に真似する人もいるが、ニーチェは24歳で教授として招聘される筋金入りの天才なので、並の人間には真似することは出来ない。

文章は読み手に語りかけるツールであって、自分を大きく見せるために使う装飾ではない。

もちろん、自省のために書くことはある。しかし、その時の文体も、他人にとって読みやすいものである必要がある。そうでなければ自分にも届かないからだ。

読者の消化吸収率が100%に近づくほど良い文章だと言っていい。

ぼくも、職業柄、文章自体の美しさに凝ることはある。ただそれは、デート用語で言う「清潔感のある服を着る」という意味であって、「パリコレに出てくるような服を着る」のとは大きく異なる。

もちろん、ユニクロの服を着るのであっても、コーディネイトや着こなしには工夫はあることだろう。以前、『ユニクロ9割で超速おしゃれ』の著者である大山旬さんとお話させて頂いたことがあるのだが(書店員時代にて)、もう圧倒的にオシャレな方だった。清潔感と高感度の塊であった。おまけに物腰も素敵ときたので、デートに誘われたら間違いなく承諾してしまいそうであった。

文章も同様。高度な技術を身につける必要はない。使うべき材料は既に持っている。しかし、使うべきタイミングやバランスには工夫が必要なのだ。

というわけで、文章を磨くと同時にユニクロオシャレを磨こう。

……

……

さて、文章を書くのは、ユニクロでコーディネイトするのと同じくらいの話なので、誰にでも出来るという話をした。なので、今日はこのマガジンの受講者に早速文章を書く環境を整えて頂こうと思う。

有料記事部分で、noteで記事を書く上で大事なことを紹介したい。どうしてブログや寄稿ではなくnoteなのかという点も説明する。とにかくnoteをはじめよう!

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