見出し画像

中村慎太郎はアンチ山雅で長野パルセイロの味方なのか?!町田は独立して県になるべき!!など。『すたすたぐるぐる』公開作戦会議!!@高円寺kiten!!

 こんにちは、長野パルセイロサポーターの……。ではないですけど、中村慎太郎です。どうも、山雅サポの中では「あいつは長野よりだから」という人がいるようです。



『サッカー旅を食べ尽くせ!すたすたぐるぐる信州編』まだの方はこちらから!!

 6月9日(木)のイベント@高円寺へのお申し込みはこちらから!




 ぼくは東京の人間なので、長野寄りも、松本寄りもないのですが、実は『サッカー旅を食べ尽くせ!すたすたぐるぐる信州編』については、明瞭に役割を分けています。
 
 長野について書くときのぼくと、松本について書くときのぼくはある意味では別人です。長野パルセイロについて書いた「長野パルセイロレディースと信州松代ワンダーランド」「皆神山と神々もしくは宇宙人」と、松本山雅について書いた「松本でご飯を食べてお酒を飲む東京の人」では明瞭に書き方が違います。書く姿勢が違うというべきでしょうか。



 そして、そう言われると確かに、ぼくは長野寄りの人間だなとも思います。ただ、書籍全体として見ると、長野パルセイロに対しても。松本山雅に対してもポジティブですし、その熱量はおおむね均衡すると思います。いや、それでも松本のほうが有利なのですが、長野のほうが面白いという声もあります。

 実際のところ、どの文章が面白く感じられるかどうかというのは、その人のバックグラウンドによるのかもしれません。中村の仕事は、全体としてのバランスを取るために「長野パルセイロサポーター」の気持ちを強く代弁し、北信の魅力を掘り下げる努力をしたことです。だから、長野寄りというと長野寄りかもしれません。

 松本の記事も心込めて書きました。心を込めて楽しく飲んだくれました。しかし、取材の労力は3記事分書いているのもあって、圧倒的に長野です。自分一人で長野編のクオリティを支えなければならないという使命感がありました。古川さんの文章も実はとっても大変でした(あまり書けないですが)。文章をほとんど書いたことがないのんちゃんに基礎から教えながら書いてもらうのも、です。もっとも一番大変だったのはのんちゃんで、慣れないながらもすごい速度で文章表現の仕方を吸収してくれました。

 さておき、『すたすたぐるぐる』を作るために一番必要なのは、全体を通してのクオリティが担保できるかどうかと、統合性がとれるかどうかです。統合性が取れていないと、複数の著者が文章をもちよって作る書籍は死んだも同然です。一つ一つの記事が面白くても駄目なのです。

 脳死の判定条件に「統合性の欠如」というものがあります。つまり、臓器は生きているけど、もう全体で連携して一人の人間にはなっていないから、臓器移植してもいいという判断になるわけです。全部が生き生きしていて、連携を取り合っているからこそ、生命としての輝きをもつということです。

 そして、編集者としてのぼくの仕事は、その統合性を取ることでした。その過程で、やや長野について手厚く書いたので、あいつは長野寄りだと言われるとその通りです。一方で、松本の文章が足りなかったら、松本紀行をもっともっと熱の入ったものにできたと思います。いや、そう書くと「手を抜いていたんかーい!」と言われてしまいそうですが、そういうことではありません。

 松本編は、メインストリームを澄山シンさんが書いてくれたと思うので、他サポからみた松本山雅サポーターと松本の街の魅力を綴りました。一種のサブストーリーですね。日常系の文章の中に、サポーターについて8年間考えてきたことをちりばめているので、この世でぼくにしか書けない文章になっていると思います。

 実は企画段階でやりたかったのは、冬山でライチョウを観察したあと、上高地か穂高に一泊してからアルウィンへと向かうというプランです。そこまでやるとボリュームオーバーになってしまうことや、冬山でライチョウをさがすと本気で死ぬことがわかったため、やめたわけですが。

 とまぁ、ただの1冊の本ですが、いろいろなことを考えながら作っています。それを読者の皆さんと共有するのも面白いかなと思っています。

 作るところから見てもらうことで、われわれの目指すものに深く共感していただく。そして、仲間になってもらって、一緒にサッカーをみたり、乾杯したりする。それがわれわれOWL magazineが目指す未来です。

 目先の勝敗には一喜一憂してしまいますが、幸せは勝ち点があることではなく、皆さんがいてくれることです(もっとも勝ち点がないのは不幸せですけども……)。

 というわけで、6月9日(木)に高円寺のスポーツ居酒屋kiten!でリアルイベントを開催します。このイベントでは、「埼玉本」「信州本」を作るときに考えていたことを振り替えり、裏話などもしつつ、続編の「静岡編」「福岡編」「島根編」の具体的な構成案をご紹介します。

 各都道府県によって何を伝えるのか。そして、そのためには誰がどこに取材に行くのかを考える必要があります。ここがとっても大変なのですが、一番楽しいところです。

 そして来年あたりには取り組みたい「町田県&相模原県」についても話そうかと思っています。どうしてそんなことになったのかは、地理に詳しい方ならわかると思いますが、さてどうやって企画を成立させようかというのを……。このイベントで、ブレーンのキャプテンさかまきと相談しながら考えようと思います。

 オンライン公開はちょっと手が回らなそうなので、音声だけでもとっておいて、OWL magazine購読者限定で公開するかもしれません。いや、一部は外にも出そうかしら? うーん、まだそこまで決めていません。

 久々のリアルイベントなので、チケット代はとことん弱気の設定にしています。サポーターを応援するスポーツ居酒屋kiten!さんの売上げにもなりますので、是非みなさまご参加ください。

 おちかくにお住まいではない方には申し訳ないのですが、東京者が地方でイベントを開催するのはもう少し時間が必要なのかなと考えています。


 最後に購読者特典です。すたすたぐるぐるがどのくらい売れているのかについて報告します。


ここから先は

660字
スポーツと旅を通じて人の繋がりが生まれ、人の繋がりによって、新たな旅が生まれていきます。旅を消費するのではなく旅によって価値を生み出していくことを目指したマガジンです。 毎月15〜20本の記事を更新しています。寄稿も随時受け付けています。

サポーターはあくまでも応援者であり、言ってしまえばサッカー界の脇役といえます。しかしながら、スポーツツーリズムという文脈においては、サポー…

文章や音声コンテンツが面白いと思った方は、是非サポートをお願いします!コンテンツづくりのための経費や投資に使わせて頂きます。用途については不定期でnoteに公開します。