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ギャルのマラソン本とは何か、松本マラソンをどう走るのか〜世界マラソンコレクター鈴木ゆうり本 【note×西葛西出版】

 西葛西出版の中村慎太郎です。現在、世界マラソンコレクターの鈴木ゆうりさんの書籍作りに取り組んでいます。

 それはつまり、ギャルとマラソンについて考える日々が続いているということです。

 この文章では、書籍編集者がどういうことを考えていることをダダ漏れにしていきます。物作りのLive感がある文章になっていると思いますので、書籍作りに興味のある方は是非ご覧下さい。また、我こそは本を書いてみたいという方がいらしたら、是非中村までDMください! Twitter

 鈴木ゆうりさんは、世界中でマラソンをしているわけでエピソードの宝庫わけで、最初は「世界のマラソンガイド」的な本にするのが面白いのかなと思っていました。実際に一つの売りとしては、「世界中のマラソンが紹介されている」ことになると思いますが、どうもそれは本の外観に過ぎないのかなと思うようになりました。

 この本の本質はマラソンではなく「鈴木ゆうり」という人物の本だということです。当たり前といえば当たり前なんですが、そういう本が多数派かというとそうでもありません。

 書籍というメディアは非常に面白いです。noteの1記事は2000〜4000字程度。長文といわれるものでも8000〜12000字くらいです。一方で書籍だと字数にすると8〜12万字というスケールになります。このスケールのコンテンツを作ろうと思うと、外観を整えるだけでは面白みが出せなくなってきます。

 もちろん、情報を整理することに特化すれば話は違いますし、そういう書籍は世の中にたくさんあります。同じような本がいくつもあるといっていいと思います。けど、それでは面白くありません。せっかくなので世界で唯一のオリジナルな作品が作りたいと思っています。

 オリジナルな作品を作るとなると、著者のオリジナリティに迫っていく必要があります。著者の人間性の解像度をあげて、その魅力を存分に発揮してもらうことが必要です。世界のマラソンはその舞台装置でしかないのかなと思います。

 そう考えた結果、この本が、鈴木ゆうりさんの本は、震えるほど面白くなる絵が頭に浮かびました。あとは、そこに向けてどうやって原稿を書いてもらうのか、どういうタイトルにするのか、どうやって読者の皆さんに巡り会っていくのかを考えています。

 ただこの企画、あんまり編集者目線で何かを言い過ぎるのも難しくて、本来的にはもっと黒子に回ったほうがやりやすいと実感しました。なので、誠に勝手ながら今回で最後にしようと思います。映画監督が、上映前の映画についてペラペラ喋るような感覚があって、いやそうじゃないようにやろうとすると、途端に口が重くなってしまう……という風になかなか難しいのです。

 今回で最後にする代わりに、今回は編集者としての頭の中身をダダ漏れにしたいと思います。


ギャルとは何なのか

 鈴木ゆうりさんとのはじめての打ち合わせは「それは無理ぴですね」のようなギャル語が飛び交っていました。正直面食らいました。斬新な感覚です。好きな人のことは「好きぴ」と言います。

 ちなみにぼくのようなネットの深みに沈んでいた人間にとっては「無理ぴ」じゃなくて「無理ぽ」です。好きな人を表す言葉は「好きぴ」ではなく「俺の嫁」でした。もっともこの言い方も最近は怒られるようになったせいか使われません。そもそも「嫁」の時点で駄目という話もあります。

 さておき、ギャル語を話す方と交流した経験がなかったので最初は面を喰らいましたが、最終的にはとても楽しくなっていました。

 とりあえずこれまで縁がなかった「ギャル」という種類の女性がいることはわかりました。しかし、ギャルとは何なのか……。鈴木さんに聞いても自認していないようです。

「これは神!」と言われてお勧めされたkemioさんの動画を見てみましたが、うーん……。じじいにはわからんぞ!!


 この動画、再生数600万回を超えています。コメントには、この動画への感謝の気持ちが綴られています。文体をみると女性が多いような印象です。

 ギャルってなんなんだろうなと思って、色々と文献を漁ってみましたが、最終的に辿り着いたのはギャルとはパワーであり、エンパワーメントなんだろうなということです。ギャルといえば凝ったファッションをしていることが想起されますが、コンビニにもパジャマでいってしまうような怠惰人間からすると、しっかり武装して外に出て行くのはまさしく「力こそパワー」の世界です。

 そしてパワフルに生きることで、周囲の仲間たちにパワーを与えるわけです。なんだか海賊王のルフィ氏のような話ですが、そういえばギャルは『ONE PIECE』好きなような。ふわちゃんがギャルかどうかは知りませんが、ああいう感じもギャルなのかなぁと。どうかな。うーん、どうかな。

 やや消化不良ながらそこまでわかったところで、すべて忘れることにしました。ギャルの本が作りたくて、その本を作るために著者を選んだわけではないからです。

 鈴木ゆうりさんという人の面白さに惚れ込んだからこそ、彼女の本を作りたいと思ったというのが正しい順序です。

 ギャルとは何かが引っかかっていると先に進めなかったのは著者ではなく編集者の私です。というわけで、大まかに理解したあとは、手探りで書籍作りを続けていきます。

 私は最初の本は手探りをしながらじっくり作るべきだと考えています。というのも本に書くべきは「自分」です。しかし、「自分とは何か」を明瞭に答えられる人は多くありません。曖昧な自分というものに向き合って、打ち勝っていく作業が、単著の執筆というものではないかと思います。

 本を書くという仕事は、仕事量以上にとても大変で、壮絶です。物理的に10万字を書くことだけなら、1時間に1000〜2000字書いていけば100〜200時間で終わります。けど、まったく書けない時間もあるし、10時間かけて書いたものがボツになることもあります。

 その過程を見ながら、適宜刺激を与えていくのが編集者の仕事かなと思っています。だから、本が出来る前に、こうやって編集が言うことにはあんまり意味がなくて、本が書き上がったあともあんまり意味がないのだろうと思います。

 最初から最後まで、徹底して著者が大切で、著者がどれだけ自分と向き合えるかにかかっていると思います。そして、鈴木ゆうりさんは、それができる人だと思っています。

 変な言い方ですが、100人に1人、いや、1000人に1人くらいしか出来る人がいないと思います。やってみるとわかるんですが、ほんと壮絶な仕事です。

 鈴木ゆうりさんがどうやって駆け抜けていくのか。完走したあとどんな笑顔を見せてくれるのか。今から楽しみです!!

 

松本マラソンを一緒に走ります!!

 
 編集者である中村も、フルマラソンを走る気持ちがわからなければいけない。ということで、11月13日の松本マラソンに出場することにしました。それを聞きつけた鈴木ゆうりさんも出場することになったので、2人で走り抜けようと思います。

 とはいっても松本マラソンはなかなかのくせ者で、高低差がかなりある上に制限時間も6時間です。8時間あれば完走ならぬ完歩ができるかもしれませんが、6時間だと平均時速7km以上がマストなので、必ず小走り以上になります。

 うーん、走れるかな? とりあえず気持ちだけは「絶対に完走する」で固定しておいて、それまでに準備をする必要があります。マラソンを走り切るには心肺機能と足腰の強さが必要なのですが、今は後者からやっています。

 フルマラソンを走ったあとのアルコールを飲むと「ガンギマリ」するとのことなので、松本のどのお店にいこうか、今から楽しみです。どこいこうかな〜。


 というわけでこのシリーズはここでおしまい。これからは編集者に専念して、鈴木ゆうりさんの原稿に向き合っていきたいと思います。

 未来の読者の皆様、鈴木ゆうりさんの本が出るのをもう少々お待ちください!!


これまでの投稿まとめ









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